東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

ヤナギ林で

2013年07月04日 | トンボ
そろそろ樹液を吸いに集まるカブトムシやクワガタムシが見られるのではと思い、実績のあるヤナギ林に入ってみた。

D700+Sigma 15mm F2.8 EX DG Diagonal Fisheye
林床にはミゾソバが群生し、地面は田んぼのようなぬかるみのある場所。突然、横倉君がサラサヤンマ!と叫んだ。そうそう、ここもサラサヤンマが生息するヤナギの湿地。前回とは別の場所。一見するとこんなところにトンボなどいるはずもないと思いたくなるような、ヤナギで囲まれ薄暗く、ぬかるみのあるする狭い空間をサラサヤンマは好む。てっきりサラサヤンマのシーズンは終わっているものだと思い込み、さらに頭の中は甲虫モードに切り替わっていたので意識していなかった。オスならパスするところだがメス。どうやら産卵していたところ、僕達の気配に気づいて飛び上がった様子。甲虫モードからトンボモードに切り替えて、落ち着いて産卵をおこなう時にシャッターチャンを待った。

サラサヤンマ

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-700
まるでサナエトンボが見せる尻上げポーズのよう。なぜかこの状態で暫く静止していた。他のトンボよりも大きく発達した産卵管が特徴的で産卵場所は湿った土や朽木を好む。このメスを見た瞬間、小さい!と感じたそのサイズはコサナエを思わせるほど小ぶりなメスであった。

サラサヤンマ ♂(飛翔)

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-700
こちらは最盛期に撮影したオス。上からのカットにこだわって撮影に励んだ中の一枚。複眼から腹部先端までピントが合い、飛翔中、胴体のわずかな振動から出るブレもおさえて撮影する事に成功したものの、翅の写り方に不満が残る。それを課題としてまた来年も楽しみたい。

撮影日:6月23日(メス)5月31日(オス)

撮影地:東京都多摩西部


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