東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

早苗

2012年05月02日 | トンボ
アサヒナカワトンボの羽化を撮影後、他種の羽化個体を探すも残念ながら発見する事が出来ず、湿地帯に見切りをつけて気になっていた河川へと急行した。
昨年の7月後半、台風到来により環境が変化してしまった為、その影響が出ているのではないかと不安になりながらも入水して水際にチェックして行く。すると...

ダビドサナエの羽化(♀)

D300s+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED


D300s+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G

ダビドサナエに混じり、アオサナエの羽化個体も発見できたのだが、あまりにも草深い中での羽化であった為、撮影を断念した。昨年よりも羽化殻、羽化中の個体ともに少なめであり、多少なりとも台風の影響がでている様子であったが、健在でいてくれて嬉しい。

その後、このポイントから下流域の怪しそうな箇所を点々と見て廻るもポツリポツリとダビドサナエの羽化殻が見つかる程度で良い羽化ポイントを発見する事ができず河川を後にし、次に向かったのは丘陵地の溜め池。狙うはコサナエの羽化。
しかし、時刻は正午過ぎ、藪漕ぎしながら羽化ポイントに入って行くと羽化終了した個体が次々に飛び去って行く。
やはり既に遅かったか、と思いながらも水際を隈なく探すてと翅を広げて飛び立つ寸前の個体を発見する事ができた。ギリギリセーフ。

コサナエ ♀(羽化直後)

D300s+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

この個体も含めて多数の羽化殻を確認した結果、殆どの個体がブッシュがオーバーハングした発見されにくい箇所でひっそりと羽化を行っている様子であった。
まるで枯れ葉に擬態しているかのようで非常にわかりにくいが腹端部下あたりにあるのが羽化殻。

コサナエ ♂(未成熟個体)

D300s+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

撮影日:4月28日

撮影地:東京都多摩川水系中流域、東京都多摩西部