東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

霧雨の降る最中

2012年05月01日 | トンボ
ムカシトンボの羽化を皮切りに始まりを告げた東京都のトンボシーズン。残念ながらホンサナエの羽化はハズしてしまったが来年の目標としたい。

そしてゴールデンウィーク突入と同時に春を代表する多種類のトンボたちが池沼、河川、湿地といった水域にて一斉に羽化を始める待ちに待った季節の到来。各種ともほぼ同じ時間帯に羽化を行う為、より多くの種類を観察、撮影する為には如何に効率よく廻るかが鍵となり右往左往と忙しく、またそれが楽しくて仕方がない。
最初に訪れたのは行き慣れた都下に位置する唯一の湿地帯。毎年、シーズン中に幾度となく訪れる定番な場所であるが、ここは多様性に優れた素晴らしい環境であり、トンボの生息種も豊富なゆえ、生態観察、撮影を行うにあたって欠かす事のできない場所である。
ここはほぼ全域が羽化ポイントとなる為、今年はどの箇所でどの種がどれだけ羽化を行うのか、それを確かめたく時合いを読み、谷戸に谺するシュレーゲルアオガエルの大合唱に包まれながら定位しているであろうヤゴを探しに入った。
すると早速、水路に生えるショウブの葉に定位する沢山のヤゴが目に入ったのでその瞬間を待つ。

アサヒナカワトンボの羽化(♂)

D300s+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED


D700+Sigma 15mm F2.8 EX DG Diagonal Fisheye

ペアでの羽化(上♀下♂)

D300s+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

朝は生憎の霧雨となり撮影コンディションは良くなかったもののアサヒナカワトンボの羽化ピークに出くわしたようで、嬉しくも20頭ほどの羽化個体を観察することができた。

撮影日:4月28日

撮影地:東京都多摩西部