恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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なんでこうなった?~その2

2017-02-27 06:31:37 | ゆきずりの恋

以前書き込んだこともある譲二さんのお話ですが、結末は完成してないものの少しづつupしていこうと思います。

お酒を飲んだ勢いで、譲二さんと一夜をともにしちゃった女の子の話です。


時期としては、本家吉恋のヒロインがクロフネに住み込む少し前の頃を想定してます。


川原柚葉…大学卒業して一年のOL、歴史オタク

茶倉譲二…喫茶クロフネのマスター、やっぱり歴史オタク


☆☆☆☆☆
なんでこうなった?~その2

〈柚葉〉
めまぐるしく脳内データを検証していると、バリトンの声がした。


譲二「おはよう…」

柚葉「おはようございます…」


って、身の置きどころがない。


恥ずかしくて目を伏せたけど…。

視界の端には、茶倉さんの厚い胸板がどうしても入ってくる。


だけど、茶倉さんは気にもとめずに話しかけてくる。


譲二「柚葉ちゃん…よく眠れた?」


うわっ、何で私の下の名前知ってるの?

しかもちゃんづけ…。



必死で記憶を辿る。


……そう言えば、私のことを苗字で呼ぶ茶倉さんに「名前で呼んで。川原じゃなく柚葉。ゆ・ず・は!」って強要したんだっけ…。


なんつー恥知らず…。


バカバカバカバカ!


で、私も彼の下の名前を呼んでたような気がするけど、何という名前だったか…。


……。


う~ん…思い出せない。


柚葉「あのう…。どういった経緯でこういう状況になったんでしょう?  」



彼は一瞬目を見開いた。



柚葉「こういうことになってるってことは私達最後までいっちゃったんですよね?」



彼は困惑したように呟いた。



譲二「まいったな~。」

柚葉「すみません…」

譲二「もしかして、何にも覚えてないの?」


頭の隅から記憶を引っ張りだす。


柚葉「え~と、一緒にタクシーに乗ったのは覚えてます」

譲二「うん。それで、君の家まで送って行こうとしたら、眠っちゃったんで俺の家に連れて帰ったんだ…。タクシーから降りた時は目を覚ましてたよね?」


必死で記憶を探る。


柚葉「ん~、そこら辺はちょっと曖昧かも…」

譲二「そっか…。」


ごめんなさい。

本当は、なんとなく思い出しました。


タクシーから降りた後、「男なんてみんな最低! 男なんて嘘つきばっかり!」と叫んで茶倉さんの胸を叩いた私をよしよしとなだめてくれてたんですよね。

 


はぁ…。

知り合ったばかりの男の人にそんなことするなんて最低。




譲二「俺の家には連れて来たけど、別に変なことするつもりじゃなかったからね。こんなことになっちゃってて、全然信じてもらえないかもしれないけど…」

柚葉「いえ、酔いつぶれちゃったのは自分の責任ですから…」

譲二「もう一つ部屋があるから、本当は柚葉ちゃんにはそっちに泊まってもらおうって思ってたんだ」

柚葉「そうなんですか?」


へぇ~、結構広い家に住んでるんだ。


譲二「それで、シーツとかの寝具を用意してたら、柚葉ちゃんが『ひとりにしないで…』って、すごく可愛い顔で見上げるもんだから……ごめん」


うううっ。



結局私か…。



元カレと別れてから男性とはご無沙汰だったもんね。

酔ってタガが外れた分、誘ってしまったのね…orz


譲二「ところで、お腹空いてる?」


記憶が無い割に二日酔いにはなってないらしい…。

私、結構胃腸は強いんだよね…。


柚葉「はい…。昨日の晩のはもう消化したみたいです…」

譲二「朝ごはん作るから食べて帰ってよ。簡単なモーニングだけど…」


(モーニング?)


柚葉「いいんですか?」

譲二「うん。そうだ、ちょっと気持ち悪いよね? シャワー浴びるといいよ。その間に朝食の用意をしとくから」


茶倉さんがバスタオルを出してくれたので、それを身体に巻きつけ、脱ぎ散らかしてあった洋服をかき集めてお風呂に案内してもらった。

 

その3へつづく