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夏祭り、夢のあとさき

2009-07-18 | 本と落語
私の住んでいる小さなマンションのすぐ裏が公園で、今日の夕方からずっと町内会夏祭りをやっている。

それがけっこうな音量で、司会のおニイさんの声から「OO音頭」の太鼓からとても響いてくるんだ。

ドンドンドン、ドドンガドン!

その音で、「遅い昼寝」から覚めてしまった…。





今日の昼、プリンタのインクタンクを買いに新宿のヨドバシカメラに行きました。
ヨドバシカメラ西口店は、三十ン年以上前、両親が私の「高校入学祝」に8ミリカメラと映写機を買ってくれたところです。
それからずっと、何を買うにも、新宿西口ヨドバシカメラ。
老人ホームのご入居者が同じ店で同じモノを買い続けるのと、おんなじですネ。

せっかく新宿に来たのだからと、紀ノ国屋書店本店の2階に寄りました。
ここは私にとって、表情筋もサイフのヒモも緩む素敵な(あるイミ危険な)場所です。
何てったって、日本一の落語のソフト売り場があるんだから。
DVD、CD、テープに本と、美味しそうな落語がたくさん並んでいる!

あれもこれも欲しい…という気持ちを何とか抑えて、CDを一枚だけ買ってきました。
現在もっともチケットを取るのが難しいと言われる噺家、立川談春の『来年の三月十五日』というもの。
ちょっとヘンなタイトルだけど、落語好きな人なら「来年の三月十五日」に聞き覚えがあると思います。
そう、『紺屋高尾(こうやたかお)』です。

染物屋の職人久蔵は、吉原の花魁道中でひと目見かけた「高尾太夫」に心を奪われます。そして三年かけて貯めた給金十両を持って、「大名道具」ともうたわれた高尾太夫を買いに行きます。
「買うどころか会ってもくれないよ!」
と、久蔵の親方始め、吉原を知っている誰もが考えていました。
ところが、一途で真面目な久蔵の人柄にうたれた高尾は、
「来年の春、年季(つとめ)があけたら、ぬしのところに行くから女房にしてくんなますか?」
と言います。その約束の日にちが「来年の三月十五日」なんです。

久蔵が店に帰って皆に言うと、
「馬鹿だねえ。日本一の花魁と言えど相手は女郎。ウソに決ってるだろ!」
と大笑い。でも久蔵だけは「来年の三月十五日…」とウワゴトのように呟きながらいっそう熱心に働き続けます。
そして、明けて三月十五日、四つ手駕籠(四人で担ぐ豪華な駕籠)が、久蔵の働く店の前に止った…。

てなわけで、久蔵と高尾太夫は夫婦になります。
これはもうファンタジーですな。そんなウマイ話があるわけがない…と。
でも、こういう噺を、ホッピー君や焼酎オヤジといっしょに聴くのがたまらんのだな、これが。

さて、私にも、「三月十五日」は来るのでしょうか…。





ドドンガドン!ドドンガドン!

いつまで続くんだ、この音は…とイラつき始めた頃、夜九時になって祭は終った。

最後に町内会長の挨拶があった。司会のおニイさんが、「明日もまた」なんて言っている。

明日も九時までドドンガドン!かよ…。

買ってきたCDを聴いた後、軽い熱中症なったらしく、頭痛がし始めた。

横になると、しばらく眠ってしまったのだ。

蒸し暑い夜にドドンガドンはたまらんなア。



でも、いいや。明日はミサに与ることができるのだから。





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