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101回目のバースディ

2009-07-20 | 行事
私の施設では、毎月第三日曜日に「お誕生会」をします。
当月生まれのご入居者様を、職員と他のご入居者でお祝いするのです。
昨日は、我がホームで最長寿のご入居者様が、101回目のバースディを祝賀されました。



古希(七十歳)、喜寿(七十七歳)、傘寿(さんじゅ=八十歳)、米寿(八十八歳)、卒寿(九十歳)、白寿(九十九歳)…。
ホームで働くようになってから、私は長寿のお祝いの名前をすっかり暗記するようになりました。
しかし、昨年までは「百歳」の方のお祝いの呼び名が判りませんでした。調べてみると、百寿(ももじゅ)とか百賀と言うようです。

そして、去年私にその呼び方を教えてくれた女性が、丸一年たって、無事に百一歳の誕生日を迎えられたわけです。



私は昨日は休みでしたが、写真を見るとなかなか盛大に行われたようです。七月がお誕生月の方は何人かいらっしゃいましたが、どうしても最長寿の方に対する気持ちが盛り上がります。

実際その方は、声もひと際大きく、毎回の食事も良く召上り、相手に合わせた会話も達者です。
その上、とてもフォトジェニックなセンスをお持ちなのです。
つまり、カメラを向けると、ぴったり真正面をみて、何とも可愛らしい笑顔を作るのですね。
ご入居者同士というのは、案外に複雑な関係にあり、対抗心や嫉妬も大いに見受けられるものです。
ところがこの方は他のご入居者にとっても全くの別格で、百歳過ぎてもお元気そのもの、しかも抜群の写真写りとあって、特に女性のご入居者からは憧憬の念を抱かれているのです。

私のホームでは八十歳くらいではまだ「最若手」の部類です。
昔の中国では七十歳が「古来より稀(まれ)」と考えられていたのですから、ずいぶん変わったものです。
今は、七十歳の方を「高齢者」として扱うのが不自然なくらいですね。



101回目のバースディを祝われている途中、会の手伝いをしていた二十代半ばの男性ヘルパーに、その方はこう囁かれたそうです。
「あなた、ちゃんと仏壇にお線香をあげるんですよ。そうすれば、きっと良いお嫁さんが見つかりますからね」

まったく、かないません!






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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご入居者様 (マックス)
2009-07-20 16:43:27
こんにちは。いつも楽しく見ています。
ただ、「ご入居者様」と言う業界用語(?)は、外部の者にとっては、多少違和感があります。
施設のPRブログでなんだし。
立ち位置がまだ定まらないんでしょうか。
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