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五月晴れと利他行為

2010-05-09 | 信仰
今日は朝から日本晴れ。






五月に入って私はずっと半袖暮らしですが、今日はノースリーブでもOKな一日でした。

休みでも早起きな私が、今日は八時過ぎまで寝ていました。

でも、日曜が休みの場合、どうしてもミサに与らなくてはなりません。

と、いうわけで、洗濯物をコインランドリーの乾燥機に突っ込んでから、私は歩いて教会に向いました。

ウォーキングにはうってつけの天気!







今月4日、新潟にカワサキ君を見舞ったときのことです。

カワサキ君のお母さんが、英語教師のオオモリさんに問いました。

「オオモリ君、Altrustic Behavior ってきいたことある?」

オオモリさんは、いきなりの質問に「鳩が豆鉄砲を喰らったよう」な顔つきになりました。

「最近知り合ったアメリカ人の信徒さんから教えられたの。『利他行為』って意味なのよ。見返りを求めずに他人に尽くすってこと。…ま、難しいことだけどね」

カワサキ君のお母さんは、非常にタフで積極的な女性として知られていました。

四人の子供を立派に育て上げ、教会活動に尽力し、子供たちに英語を教え、なおかつ私生活ではさまざまな趣味やレジャーを満喫していたのです。

そんなお母さんが、我が息子が難病に罹ったとき、もっとも心に沁みたのが「利他行為」という言葉だった…と言うのです。






キリスト教に限らず、全ての宗教が「他人の幸せのために行動せよ」と言っています。

裏返して考えれば、そういった教えがなければ、人間は「果てしなき利己主義」に陥ってしまう…ということでもあります。

であるからこそ、仏陀もイエスもマホメットも、表現に多少の違いはあれど、「汝の隣人を愛せよ」という同じ寸のクギを刺したのでありましょう。

しかし、これが存外難しい。

殊に、協力して生きるべき、貧しい者・弱い者ほど「他人に厳しい」傾向があります。







今日、『ガンジー』という映画を観ました。

マハトマ・ガンジーは、いくら差別され痛めつけられても「非暴力・不服従」を貫き通して、母国インドを独立させた偉人です。

本当に、人類史上でも指折りに偉い人だと思いました。

でも、その「偉さ」は、ガンジーさんが、衣食住に困らない上流階級に生まれたことも大いに寄与してるのではないか?

無為無力な労働者の私は、そんなヤキモチも焼いてしまうのでした。

ガンジーは過激なヒンズー教徒にピストルで撃たれて亡くなります。

でも、あんまり立派な人は、その立派さゆえに無名の大衆からヤキモチを焼かれ、しばしばこういった目に合ってしまうのです。

たぶんガンジー自身、それは織り込みずみだったでしょう。






私は、ミサに与っている間、カワサキ君のお母さんが「利他的行為」について話している姿が頭に浮かんで仕方がありませんでした。


それが何を意味しているのかは、私ごときには分りません。

全ては、主の計らいによるものだから。






ミサが終ると、いよいよ日差しが強くなっていました。

私は成城学園駅前の「松屋」で豚焼肉定食の大盛を食べると、すっかり力を得た料簡になって、我がウルトラマン商店街まで勇んで歩きました。









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