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いつくしみ深き

2009-09-03 | いのち
先日お亡くなりになったご入居者のお通夜に、さきほどまで与ってきました。

とても慕われていた方なので、職場の仲間が九名、霊前にお祈りしてきました。



ご入居者がなくなったとき、私はできるだけお通夜に与らせて戴いています。

若い頃は、若者によくありがちな「ヤケでズボラ」な考えを持っていましたから、儀式などは関係ない、「気持ち」が大事なんだ…と息巻いていました。

でも、ようやく「形式」の有難み、凄みが分かってきたような気がします。
一般に人間の心は弱いので、愛する人が亡くなったことを自前の力だけでは受け入れることは出来ません。
古くから伝わっている「形」の力を借りることで、「あの人は単にいなくなったのではなく、永遠の存在になったのだ…」という心の移り変わりが、初めて出来るのだと思います。

これはもちろん亡くなったときだけでなく、人生の節目に全て言えるのではないかと感じます。
お金が掛かっていたりことさらに立派だったりする必要は、全然ない。
でも「シンボル=形」をきちんと通過させることが、魂を落ち着かせるためには、きっと重要なことなのです。



家に帰ってから、カトリックの葬儀の際に使われる聖歌を集めたCDを聴きました。
これは、ひと月ほど前に買ったものですが、私の魂には大変に有難い作用があります。


いつくしみ深き

いつくしみ深き 友なるイエスは 
罪とが憂いを 取り去りたもう
心のなげきを 包まずのべて
などかは下ろさぬ 負えぬおもにを


どうか、安らかに…。






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