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アメージング・グレイス

2010-10-25 | いのち
今日は夕方から三時間以上ずっと、本田美奈子の一生をYou Tubeで観てしまいました。





本田美奈子に関しては、とくに知識も関心もなかったのです。

ただ、しばらく前に友人が「本田美奈子をYou Tubeで観て感動した」と教えてくれたのが頭にありました。





彼女は1967年生まれで、1985年にアイドル歌手としてデビューしました。

その年に日本武道館でコンサートを開いたり、翌年には大ヒットシングルを飛ばしたりして、アイドルとしては順調なスタートを切りました。

同期に斉藤由貴、中山美穂、南野陽子、浅香唯とかがいるのだから、アイドル全盛時代だったわけです。

しかし、アイドル歌手の寿命は短い。

その後は女の子だけのロックバンドを組んだりしたが、うまくいかず、すっかり低迷してしまったのです。

ところが、1990年に人気ミュージカルの『ミス・サイゴン』のオーデションの応募して合格、ミュージカル女優としてのスタートを切ります。

…なんてことは私がここに書くまでもないでしょうが。





私は、本田美奈子がミス・サイゴンの主役に選ばれた…と当時、新聞記事で読んで「話題作りかな…」と思った記憶があります。

その気分は、どこか今日までありました。

ところが、彼女は本当にプロ意識に徹した生まれながらのディーバだったと、知りました。

ミュージカル出演が決まると、喉を守るために家族とも会話せずホワイトボードで話をしていた…というのだからすごい。

そういったこだわりの数々は、イチローを連想させます。

「自分の持ち芸のためのは全てを犠牲にする」というこういった職人気質こそ、やはり日本人の奥底に連綿と続く美意識なのでしょう。





2005年1月に白血病に冒され入院してから11月に亡くなるまで、彼女はずっと周囲にポジティブな言葉を送っていきます。

それはとてもスゴイことで、彼女の「生きる姿勢」がなまなかの覚悟ではない、ホンモノであることが伝わってきました。

でも反面、「そんなに頑張らなくてもいいのに…」という気にも、ちょっとなりました。

彼女と母親との繋がりは「一卵性母娘」とでも言うべき、まことに強固なものです。

いっぽう、父親に関してはまったく言及がないので、「なんでだろう」と、ゲスのな興味も抱いてしまいました。

まあでも、優れたアーティストには極端にストイックな努力を続ける者だけがなれるのです。

家庭の事情とかがエネルギー源になることは、しばしばありますからね。





さて、今日、私が観たふたつの番組の中で『アメイジング・グレイス』が彼女の代名詞のように使われていました。

直訳すれば「驚くべき恵み」とでもなるでしょうか。

18世紀のアメリカ南部に詩が書かれたこの賛美歌はゴスペルの女王マヘリア・ジャクソンが歌って有名になりました。

カトリック教会で歌われることはあまりありませんが、透明で明るくて深い広がりを感じせせる、とても好きな曲です。

1980年代にアイドル歌手から始め、その後、天分と努力と出会いを大事にして、多くの人を魅了した本田美奈子にふさわしい曲だ…と、思うのです。











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