第886話.追悼 坂本龍一さん 1-6 気になった音楽(373)YMO『Perspective』(374)坂本龍一『Thatness and Thereness』

2023-04-08 15:06:29 | 気になった音楽
湖畔人です。

色々と、次から次へと驚くべき出来事が起き続けますね。

重要インシデントは起こるし、トランプさんは逮捕されるし、幸宏さんが他界し、今度は教授です。

本当は、トランプサポーター達を励ますためにUSが偉大に見えた80年代の珠玉のバラード特集でもして、USの半分のまともな人達に対し、エールでも送ろうかと思っていたのですが、教授の他界のニュースを知って、ちょっと気が変わりました。と言う事で、教授を弔う、坂本龍一追悼特集を組みたいと思います。

とは言え、教授の音楽紹介は、このブログでは極力避けて来たのも事実なのです。なにせ、思想的には我々と真逆でしょうからね。所謂、環境左翼と言う立ち位置の方で、USでは共産主義者のバーニーサンダースを支持し、脱原発、軍備力強化反対、親中、親韓な方です。と言う事で考えが合いませんね。

元々過激な左翼で、彼の代表曲の一つ、千のナイフでは長々と毛沢東の詩を朗読する位の熱の入り具合です。反戦、反核、軍備強化反対、との事でしたが、抑止力は、敵国が攻撃を仕掛けようと思った際に、日本による倍返しが想定されるので手が出せない、と言う状況が出来て初めて抑止力が効くのであって、簡単に軍備強化反対などと言われてしまうと、まるで"私の大好きな中共に隷属しなさい、主権を明け渡しなさい"、と言われているようにしか聞こえず、
とても同意出来ない存在ではありました。

中共による学生達の惨殺、文化大革命の数千万人の粛清、ウィグルや法輪功への非人道的ジェノサイドへの批判を全くしない点も偽善な態度と感じていた事も事実です。

ただ、日本への愛が無いかと言えばそんな事は無いようでして、母国として気には掛けていた、でも日本への評価も、あるべき姿も我々とは違った、と言う事かと思います。

親中共で、親韓で、親LGBTQで、親エコ、親太陽光パネルで、所謂環境左翼で、とてもDSの考えに親和性の高い人物ではありました。共産主義者なので無神論かと言えば、そうでもなく、自身をドビュッシーの生まれ変わりと思っていた時代もあり、霊的視点もお持ちのようです。

共産主義臭もするし、屈折した日本愛で、我々から見てほぼ反日に見え、DSに親和性があるけど、でも、とても魅力的で、天才である点は否めない、そう言った人物でした。そこはジブリの宮崎さんと似ていますね。

尊敬する山下達郎さんと教授は無名時代からのお友達で、達郎さんによれば、教授は、"思想的おっちょこちょい"なんだそうで、達郎さんにとっては教授の思想がどうであれ、大切な友人であり続けたようです。なので、達郎さんは、きっと今、相当落ち込んでいると思います。なので、ちょっと心配なのです。

思想的には相容れないけど、達郎さんのお言葉、"思想的おっちょこちょい"と言うお言葉に免じて、教授の音楽特集をやります。しかも6回に分けて、どんだけ好きなのよ?と言う話ですが、若い時分、かなり聴き込んでいたのも事実です。と言う事で、ご紹介したい曲も数知れずです。

教授のイメージは、パリのデカダンス臭が少しあるロマンチックな音楽を作る人だけど、神への抗いか、彼の世界観には天井があって、限界がある、なので、少し辛そうで、少し寂しそう、そんなイメージを勝手ながら持っていました。幸宏さんに比べ、若干暗い、ちょっと行き先が心配、そんな感じです。と言う事で、パリのデカダンス感があり、ロマンチックで、寂しげな自分にとっての教授らしい曲を幾つか選んでみたいと思います。

まず一曲目は、
YMO時代の『Perspective』、
二曲目は、ソロのB-2 UNITから『Thatness and Thereness』です。

両方とも、とてもロマンチックで、少し暗く、パリの街角って感じの曲で、Very much 教授的な曲かと思います。

では、また次話に続きます。

湖畔人

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