このごろ気になること。

ちょっと気になったことを
書いていきます。

目が見えないということ。

2013-01-23 | Weblog
僕は
目が見えない人と
走ったり、歩いたりするボランティアをしている。

ボランティアに感謝されたり
盲目や弱視のこと、それに関する
いろんなことをこちらも教えてもらったりして
お互い同じ立場だと考えていた。

先日のこと
仲良くさせてもらっていた
全盲の「N」さんの奥さんが
亡くなったとの報が届いた。

すぐ
通夜の席に行くと
「N」さんは茫然自失であった。
挨拶をすると
自分がどうしているかもわからないし
妻も自分が死んだとわかっていないだろうと
「N」さんは言った。

通夜の
開始時間になったが
お坊さんは来ない。
30分を過ぎた頃
後ろの席で口論が
葬儀社関係者と親族関係で起きている。

茫然自失の「N」さんが
起こしたトラブルだろう・・。
近隣の人たちが
お経を読み、お通夜に来た人はお焼香を済ませた。

喪主挨拶で
「N」さんは
「本当に今、何が起きているのか良くわかりません」
と涙もなく言った。

「N」さんは目が見えていれば
奥さんが突然朝方
心筋梗塞に襲われたのが分かり
救急車をよぶ事が出来たのに
ただ冷たくなった奥さんを
呆然と手でまさぐるだけだったのだ。

僕は
目が見えない人を
世間の人たちより
分かっていると思っていたが
ぜんぜんわかっていなかった・・






最新の画像もっと見る