
オーロラの中に現われた「もうひとつの世界」に渡ったライラは、“スペクター”と呼ばれる化け物に襲われ、大人のいなくなった街で、別の世界からやって来た少年ウィルと出会う。父親を探しているウィルはこの街で、不思議な力を持つ“短剣”の守り手となる。空間を切りさき別世界への扉を開くことのできるこの短剣を手に入れた少年と、羅針盤を持つライラに課せられた使命とは・・・
第2部で舞台となるのは。ライラのせかいではなくて私達の世界。
ふとした事から出会った2人は、お互いに何か惹かれるものを感じて行動を共にするようになります。
そして<神秘の短剣>に選ばれたウィルは、ライラと共に父親探しの旅へ。
奪われた真理計を取り戻したり、いろんな冒険の連続です。
そしてウィルは父親とやっと対面できるのですが・・・。
一方、魔女や気球乗りはライラを守るため、命を懸けた戦いを始めていきます・・・!
第1部では、アスリエル卿が何をしたいのかイマイチピンと来なかったのですが、
これを読み終わるとちゃんと見えてきました。
要するに『教会』はその力で悪い事をいろいろとやっているし、人々の自由も奪われている・・・
アスリエル卿はそれを止めさせたい。
もとをただせば、アダムとイブがヘビに騙されて「知識の実」を食べた所から始まっているわけで、
おおもとの『神』を殺してしまえば、世の中から原罪がなくなるって事なんですよね。
原罪というのは、神の命令に逆らった人類最初のアダムとイブが犯した最初の罪であり、
お産の苦しみ、労働の苦しみ、夫婦間のいさかい、そして死の定めを指すんだそうです。
2部まで読むと、キリスト教からボイコットされるのも仕方ないか・・・なーんて思えてしまうわ。
そうそう、2部では魔女しか知らなかったライラの本当の名前が判明します。
またこれが「うーん、なるほど~!」と唸ってしまうような名で・・・
読むの、止まらなくなってきました・・・!