韓国映画「オマージュ」を観ました。オマージュの意味は尊敬・敬意。
ジワン(イ・ジョンウン/パラサイトの家政婦役)は韓国の女性映画監督です。3作目の
作品「幽霊人間」は人気がなく劇場には数人しか観客はなく、行き詰まりの状態である。
そんななか60年代に韓国初の女性映画監督の作品「女判事」の欠落した音性を吹き込む
事となる。作業を進めるとモノクロのフィルムが一部欠落している事に気付く、映画「女
判事」の少ない関係者を尋ねこの作品の作成経緯が判る。検閲に掛かりフィルムが切られ
たとの事だ。閉館となる映画館にそのフィルムがあるかも知れないと尋ねるが見当たらな
い、しばらくしてそこで貰った帽子のつばにそのフィルムが付いていた。編集をしていた
高齢のオッキという女性とフィルムを繋ぎその部分を小さい映写機で観るシーンが良い。
この映画の背景には映画創世記の女性が映画を撮る事に女性差別や困難さがあると判る、
過去の難しい映画作成を知る事でジワン自身も映画に対する考えも変わって来る。
オッキの家での洗濯物のシーツを付けるシーンではシーツ越しの映像が映画的で良い。
住んでいる駐車場での謎の女性の影のシーンも映像美がとても良かった。
日本の女性監督はというと河瀨直美くらいしか出で来ない、どの業界でも日本の女性の
進出は遅れていると言われています。以前より改善はされていると思いますが・・・。
映画好きの方には観るべき作品と思います。
左がパンフレット、右はチラシです。