デンマークの教育・社会に興味をもち留学していました。そこで学んだこと、感じたこと。そして今、日本で感じること。
From Denmark
ビジネスで求められている人材とデンマーク教育
![]() | 人が育つ会社をつくる―キャリア創造のマネジメント高橋 俊介日本経済新聞社 2006/05 |
教育を考えるとき
今、ビジネス界でどのような人材が必要とされているのか
そして、どのような企業教育が行われてるいるのかを
知っておくことは非常に参考になる。
多くの初・中等教育者は大学受験までのことしか念頭においておらず
大学後の社会人としてどうなったかをフォローとしていないのではないか。
というのは、
知人の小中高の教育者と話をすると
企業の最先端の人材に対する考え方に対する誤解をもっており
説明すると驚かれることも少なくない。
少なくともこのブログを読んでいただいている方は
教育に関して高い関心があり
それは最終的に大学ということでなく社会人とへのプロセスとして
高い意識がある方達と思っているが
それであれば、その社会で成功している会社や個人が
どのような人材というものかを学ぶことは非常に重要であろう。
※成功とは必ずしも高収入だけをさしているのはない。
上記の本の著者は高橋俊介氏で
企業の人材育成に関しては、日本の権威の一人といえる。
ビジネス書は苦手という方でもわかりやすくかつ有益な本と思う。
事例も多く非常に理解しやすい。
この本に書かれていることはデンマークの教育に通じる。
この本を理解したとき
なぜデンマークの教育がビジネス界で注目されているのか
なぜデンマークは経済的にも世界トップクラス(日本より一人当たりGDPは上)で
生活もゆとりがあり、生活満足度が世界NO1なのかも理解できると思う。
つまり、デンマーク教育と同様にビジネスにおいても
知識スキルがある人材が求められているのでも
スキル知識がある人材が成功しているわけでもないことが
わかっていただけると思う。
にもかかわらず、多くの教育者や保護者が
知識スキルにのみ執拗にこだわっているのであれば
その認識とトップビジネス界での認識のギャップがあることがわかる思う。
でも、そうはいっても
「ほとんどの会社は・・・」というような声が聞こえてきそうだが
そのような人材育成に対して遅れている会社は淘汰され
今後間違いなく負け組みになると思う。
そのような会社の評価を気にするのであれば、それはそれでいい。
この淘汰は世界の例を見れば一目瞭然。
日本は日本語の問題でグローバル化が遅れていて
じわじわとしか実感しないかもしれないが
いやあるいは実感しにくいかもしれないが
ヨーロッパなどにいくとボーダレス化の怒涛の波を感じることができ
その時日本でもゆっくりだが確実にその波にがきていることが認識できる。
その波、第3の第4の波に乗れる人がこれからの価値ある人材となる。
このあたりに関してはこの本が詳しい。
これからの情報化社会の次の社会に向かう上での必読書と思う。
![]() | ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代ダニエル・ピンク三笠書房 2006/05/08 |
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