ことりのあしあと

ほんのわずかなじかん、立ち止まって耳をすませて自分を見つめたい。そんなあしあとをペタペタとのこしています。

読書日記1/13 角田光代『かなたの子』文藝春秋

2012年01月13日 13時13分21秒 | 日記
角田光代のいつもの作風とは異なる、
チャレンジ作。

手法が短編集というところは、いつもと変わらない。
夏目漱石の『夢十夜』を思い出す。
と、言ったら、ある種、ほめすぎになってしまうだろうか。
生まれる以前の子どもたちの漂う様を書き表しているようで。

きっと、こんなふうなお話も書いて見たかったんだろうな。
でも、私たちが角田光代に期待する物語、は、違う。
そう、与えられるばかりではなく、期待して求めるんだ、読者は。

よろしく、角田光代。
いつものような小説を、楽しみに待っている。

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