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扉の向こうにあるものは・・・

夏芽(なつめ)棗

2012年10月24日 21時47分25秒 | 花の神話と伝説




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・黒梅擬(くろうめもどき)科。
・学名 Zizyphus jujuba var. inermis
Zizyphus : ナツメ属
inermis : とげのない

・被子植物門 Magnoliophyta
・双子葉植物綱 Magnoliopsida
 バラ亜綱 Rosidae
・クロウメモドキ目 Rhamnales
 クロウメモドキ科 Rhamnaceae
・ナツメ属 Ziziphus
 ナツメ Z. jujuba

花言葉の由来
果実がおやつになるだけでなく、さまざまな薬効をもつので、
花言葉は「健康の果実」です。

落葉小高木。
原産は中国とされております。
高さ約6メートル、枝分れしてこんもりした樹形。
葉は卵形で3条の葉脈が明瞭。
夏、葉腋に黄白色の花をつけ、花後、核果を結び、暗赤色に熟す。
食用・強壮剤。材は細工物。

葉の付け根に目立たない花が咲きます。

・原産地は中国から西アジアにかけてであり、
 日本への渡来は奈良時代以前とされております。

・光沢のある茶色の実ができています。
 古代中国では、桃、李、杏、棗、栗を「五果」と呼び、
 重要な果物とされておりました。
 特に北方地域においては、棗は栗とともに救荒食として
 栽培されたそうです。

青い実を齧るとシャリっとして少し甘く、
林檎のように水気があってパリッとはしません。
実が鉄色になると熟して風でよく落ちます。

・因みに茶道に使う抹茶を入れる木製の器も棗と云いますが
・花言葉は『健康の果実』とあり漢方薬として動悸・息切れ
 不眠・血圧などに有効といわれております。

和名の由来夏に入って芽が出ること(夏芽)に由来します。

果実は乾燥させたり(干しなつめ)、菓子材料として食用にされ、
また生薬としても用いられます。

ナツメヤシは単子葉植物であり遠縁の別種。
果実が似ていることから。
英語ではjujube または Chinese date(中国のナツメヤシ)と
いわれております。

学名
1753年 - カール・フォン・リンネが Rhamnus zizyphus として記載。
1768年 - フィリップ・ミラーが Ziziphus jujuba[2]として記載。
クロウメモドキ属 (Rhamnus) から分離したので、新しい属名として
リンネによる種小名を属名に昇格(ただしおそらくは何らかの間違いで1文字変わった)
させ、トートニム(属名と種小名を同じにすること)は植物命名では
認められないため新たに種小名をつけました。
1882年 - ヘルマン・カルステンが Ziziphus zizyphus として記載。
 Ziziphus と zizyphus は1文字違うのでトートニムにはならず、
 リンネのつけた種小名が引き続き有効であることを指摘されました。

特徴
葉は互生し、落葉樹らしからぬ光沢があり、3脈が目立つ。
花は淡緑色で小さく目立たちません。
果実は核果で長さ2cmほどの卵型、熟すと赤黒くなり
次第に乾燥してしわができます。
(英語名のとおりナツメヤシの果実に似る)
核には2個の種子を含みます。

同属は多く熱帯から亜熱帯に分布し、ナツメ以外にも食用に
されるものはありますが、ナツメが最も寒さに強い。
中国北部原産で非常に古くから栽培されてきました。

食用
・台湾では棗仔(ゾーアー、注音: ?? ??、?音: cho-a )を
緑色の状態でそのまま果物として食べることが多い。
味は梨のようにさっぱりとした甘さである。
旬は冬から春にかけて。
核には1個の大きめな種子を含んでおります。

・韓国では、薬膳料理として日本でも知られるサムゲタンの
材料に使われるほか、砂糖・蜂蜜と煮たものを「テチュ茶(ナツメ茶)」
と称して飲用されております。

・欧米には19世紀に導入されキャンディ(当初はのど飴)の
材料として使われるようになりました。
また葉に含まれる成分ジジフィンZiziphinは、
舌で甘味を感じにくくさせる効果があります。

乾果の砂糖漬を高級の菓子として賞味されております。

生薬
ナツメまたはその近縁植物の実を乾燥したものは大棗(たいそう)
種子は酸棗仁(さんそうにん)と称する生薬である
(日本薬局方においては大棗がナツメの実とされ、酸棗仁が
サネブトナツメの種子とされております。)

・大棗には強壮作用・鎮静作用が有るとされております。
甘味があり、補性作用・降性作用があります。
葛根湯、甘麦大棗湯などの漢方薬に配合されております。
生姜(しょうきょう)との組み合わせで、副作用の緩和などを目的に
多数の漢方方剤に配合されております。

・酸棗仁には鎮静作用・催眠作用が有るとされております。
酸味があり、補性作用・降性作用があります。
酸棗仁湯に配合されております。

その他
庭木や街路樹としても用いられております。
茶器にも「棗」があるが、これは形が棗に似るためです。

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ウィキペディア・その他 より
加筆の可能性があります。 

大角豆(ささげ)

2012年10月16日 16時10分48秒 | 花の神話と伝説
〈別 名〉 「ナガササゲ」「ハタササゲ」



〈花言葉〉 「恥じらい」

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原産地:アフリカ、
学名:Vigna unguiculata
英名:Cowpea
和名:ササゲ(大角豆)
目名:マメ目
科名:マメ科
亜科:マメ亜科
属名:ササゲ属
草丈:200cm~400cm
開花期:9月~10月
種まき期:5月~6月
植え付け期:5月~6月

ササゲ(大角豆、Vigna unguiculata)はマメ科の一年草。
つる性の種類とつるなしの種類とがあります。

主に旧世界の温暖な地方で栽培されております。
南米では繁栄と幸運を呼ぶ食物と考えられ、
正月に食べる風習があります。
樹木の形状は低木であり、直立ないし匍匐(ほふく)します。
枝を張ったり、からみついたりと、成育の特性は多彩

語源
・莢(さや)が上を向いてつき物をささげる手つきに
 似ているからという説
・莢を牙に見立てて「細々牙」と言ったという説、
・豆の端が少々角張っていることからついたという説など

特徴
藤色、紫、ピンクなど様々な色の花をつけます。
花の形は蝶形花です。

穀物用種は、さやが10-30cmで固く、
豆は1cm程度の腎臓形で、
白・黒・赤褐色・紫色など様々な色の斑紋をもちます。
白い豆には一部に色素が集中して黒い目のような姿になるため、
ブラック・アイ・ピー(黒いあざのある目を持つ豆)と呼ばれております。
つる性種は草丈が2mから4mになるのにたいし、
つるなし種の草丈は30cmから40cm。
ナガササゲと呼ばれる品種は100cmに達します。
耐寒性は低いが、反面暑さには非常に強い。

日本では、平安時代に「大角豆」として記録が残されております。
江戸時代の『農業全書』には「豇豆」という名前で
多くの品種や栽培法の記述があります。
また、アズキは煮ると皮が破れやすい
(腹が切れる=切腹に通じる)のに対し、
ササゲは煮ても皮が破れないことから、江戸(東京)の武士の間では
赤飯にアズキの代わりに使われるようになりました。

ササゲを用いた料理
加熱したササゲを冷却し、微塵切りにしたニンニクや
ビネグレットソースを添えたテキサスキャビアと呼ばれる料理があります。
他、豚肉、米、タマネギなどと併せて煮る。

市販のパック赤飯には、小豆の代わりにササゲを用いている品もあります。
 
秋の季語
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ウィキペディアより転載
必要に応じて加筆致します。

糸瓜(へちま)

2012年10月15日 17時10分28秒 | 花の神話と伝説


〈花言葉〉  「悠々自適」「剽軽(ひょうきん)な」

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ヘチマ(糸瓜、天糸瓜、学名:Luffa cylindrica (L.) Roem.、
シノニムLuffa aegyptica Mill.)はインド原産のウリ科の一年草。
また、その果実のこと。
日本には江戸時代に渡来したといわれております。

本来の名前は果実から繊維が得られることからついた糸瓜(いとうり)で、
これが後に「とうり」と訛りました。
「と」は『いろは歌』で「へ」と「ち」の間にあることから「へち間」の意で
「へちま」と呼ばれるようになりました。
今でも「糸瓜」と書いて「へちま」と訓じます。
沖縄ではナーベーラーと呼ばれるが、これは果実の繊維を
鍋洗い(なべあらい)に用いたことに由来するといわれております。

特徴
つる性の植物。
巻きひげで他のものに絡みつきながら生長します。
花期は7 - 9月。雌花と雄花に別れており、
直径8cmほどの黄色い花を咲かせます。
自家和合性で同一株で受粉が可能。

果実は細長く、大きなキュウリのような形をしております。
若い果実は食用に、成熟した果実は強い繊維が発達するので
たわしなどに用いられます。
果実は成熟後、次第に乾燥し、種子の周囲が繊維で支えられた
空洞となります。
その頃になると果実の先端が蓋のように外れ、
果実が風でブラブラと揺れるたびにここから遠心力で
種子が振り出され、飛び出します。
原産地で野生植物であったときには、こうして一種の
投石器のような機構で種子散布を図っていたと考えられます。

有用植物としてのヘチマ
食用 繊維が未発達の若い果実には独特の風味があり、
固い皮を剥いて加熱すると甘味のある液が出ます。
汁物や煮物などに用いるほか、台湾では小籠包の具としても
使用されております。
日本では主に南西諸島と南九州で食べられております。
沖縄では味噌味の蒸し煮であるナーベラーンブシーとして食べるほか、
シチューやカレーなどの洋風料理にも用いられております。
南九州では煮物や焼き物などにし、味噌汁の具になることが多い。
へちま水 秋に実が完熟したころ、地上30cmほどのところで蔓を切り、
切り口を容器に差し込んでおくとたまる液体を「へちま水」といいます。
化粧水として用いるほか、民間薬としては飲み薬や塗り薬として
用いられます。
飲み薬としては咳止め、むくみ、利尿に効くとされ、塗るとあせも、
ひび、あかぎれ、日焼け後の手当てにも効くとされております。
含有成分は、ヘチマサポニン、硝酸カリウム、ペクチン、タンパク質、
糖分等です。

正岡子規の句「痰一斗糸瓜の水も間に合わず」はこの咳止めの
効能に関わるものです。
そのままでは防腐剤が入っていないため腐りやすいので煮沸、
濾過をして冷蔵庫にしまい、使う時だけ取りだすと長持ち致します。
タワシ 晩秋に茶色くなった果実を、水にさらして軟部組織を腐敗させて
除き、繊維だけにして、タワシを作ります。
果実の先端(雌しべのある方)を地面などに軽く叩きつけて、
蓋のようになっている部分を開いて取り除いて水にさらします。
他にも、完熟して乾燥した果実の皮を剥いて中身の種を取り出す方法のほか、
煮て中身を溶かして作ったり、酵素剤を使って中身を溶かす方法で
作ることができます。
産地には、江戸時代から静岡県浜松市・袋井市があります。
学習教材 1年で発芽、開花、受粉、結果、枯死し、雄花と雌花によって
他家受粉することから、日本では小学校の理科教材として
使用されております。

近縁種
トカドヘチマ トカドヘチマ(Luffa acutangula (L.) Roxb.)の
果実にはとても硬い筋があり、そこから名前がつけられました。
野菜としての用途が主たる栽培目的です。
トカドヘチマの葉と茎にはナッツ系の独特の臭気があります。
タワシを作る場合は、完熟乾燥すると果実が硬く加工が難しく
なりますので、やや緑がかった状態が適しております。
繊維採取用の種類より幾分果実が小さく、15 - 40cm程度です。
小さい果実であれば原型を活かしたままタワシにすることができます。

・瓜(うり)科。
・学名 Luffa aegyptiaca
Luffa : ヘチマ属
aegyptiaca : エジプトの
Luffa は、「ヘチマ」の昔のアラビア名。

「へちま」の名の由来
・ 実(み)が繊維質なところから
「糸瓜(いとうり)」と呼ばれ、さらに、「糸瓜(いとうり)」の
 「と」は、
”いろはにほへとちりぬる・・・”の 「へ」と「ち」の間に
 あることから、
”「へ」と「ち」の間” →”「へ」「ち」間”→ へちま

「痰(たん)一斗 糸瓜の水も 間に合はず」
「糸瓜咲いて 痰のつまりし 仏かな」
「をととひの へちまの水も 取らざりき」
(正岡子規)

上記3首は子規の辞世の三句と言われております。
子規が亡くなったのは1902年9月19日。
子規の命日9月19日は
「糸瓜忌(へちまき)」と呼ばれて秋の季語にもなっております。

・繊維の多い実をつけることから「いとうり」と呼ばれ、
 次第になまって「とうり」となり、
「と」は、「いろは四十七文字詩」では「へ」と「ち」の間で
 あることから、 「へち間(ま)」の名になったという説もございます。

西アジア地方原産で、日本には江戸初期に中国から渡来。
夏から秋にかけて黄色い花が咲き、その後、筒型の長い実がなります。

花言葉の由来
花言葉「悠々自適」は、茎に気持ちよさそうにぶらさがった実に、
ぶらりとして自分の思いのままに暮らしていることの喩えかと・・

花言葉「剽軽な」は、ぶらんと垂れさがる大きな実が風に揺れる様子が
剽軽なことを表しています。

ヘチマ(糸瓜、天糸瓜、学名:Luffa cylindrica (L.) Roem.、
シノニムLuffa aegyptica Mill.)はインド原産のウリ科の一年草。
また、その果実のこと。
日本には江戸時代に渡来したといわれております。

本来の名前は果実から繊維が得られることからついた糸瓜(いとうり)で、
これが後に「とうり」と訛った。
「と」は『いろは歌』で「へ」と「ち」の間にあることから「へち間」の意で
「へちま」と呼ばれるようになりました。
今でも「糸瓜」と書いて「へちま」と訓じる。
沖縄ではナーベーラーと呼ばれるが、これは果実の繊維を鍋洗い(なべあらい)
に用いたことに由来するといわれております。
ウィキ・その他より転載

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糸瓜から正岡子規の糸瓜忌が想起されます。

弟切草(おとぎりそう)

2012年10月11日 19時09分32秒 | 花の神話と伝説
〈別 名〉 「薬師草(ヤクシソウ)」「青薬(アオグスリ)」



〈花言葉〉  「迷信」「秘密」「盲信」「信心」「恨み」「敵意」

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オトギリソウ科の多年草。
山野に自生。高さ30~60センチメートル。
葉は茎を抱くようにつき、黒色の油点があります。
夏、茎頂に数個の黄色五弁の小花を開きます。
花の寿命は一日で、日中だけ咲きます。
原産地 日本
草丈 30~80センチ
花期 7~9月
花色 黄色
学名
Hypericum erectum


・茎葉をもんで傷薬とします。
 また、干したものを小連翹(しようれんぎよう)といい、止血・洗浄
 うがい薬とし、関節炎にも用いられます。

・「西洋オトギリソウ」は「セントジョーンズワート」の名で、
 サプリメントやアロマテラピーに使われております。

名前の由来昔、この草を、鷹の傷を治す秘薬としていた鷹匠がいた。
草のことは「秘薬」として決して口外しなかった。

ある日、鷹匠の弟が草のことを他人に話した。
それを知った兄は、激怒のあまり弟を斬り殺してしまった。

その時、弟の血潮がこの草に飛び散り、

「弟切草」の名がついたという。

斬られた弟の血潮を思わせるような、
黒褐色の細かい斑が葉に散らばっている

薬効
葉をもんで切り傷につけて血止めにします

葉の表面に褐色の油点が見られますが、これはヒペリシンという
光作用性物質で、これを摂取した後に日光に当たると
皮膚炎や浮腫を生じます。

またオトギリソウにはタンニンが多く含まれており、
全草を乾燥させたものを小連翹(しょうれんぎょう)と称して
生薬として用います。

基本的には薬草であり、タカノキズグスリ(鷹の傷薬)、
チドメグサ(血止め草)などの悪いイメージのない異名も持ちます。
(同様に民間療法で傷薬として使うチドメグサは別種に存在する)。

季語 秋

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正直申しまして 名前の由来にはうんざり致しました。
調べますと 必ずやその由来が出て参ります。
それだけ知られており、劇的な内容だったのでしょう。


2012年10月09日 15時54分53秒 | 花の神話と伝説
〈別 名〉 「紅葛」



〈花言葉〉 「私を思って」「媚び」「誹謗」「傷」「不信」

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被子植物門 Magnoliophyta
双子葉植物綱 Magnoliopsida
キク亜綱 Asterdiae
アカネ目 Rubiales
アカネ科 Rubiaceae
アカネ属 Rubia
アカネ argyi

蔓性の茎の先に小さな花びらを反り返らせたアカネが、
道端に群がっております。
 昔は、根を茜染めの染料に利用しました。

「あかね【茜】:
アカネ科の蔓性多年草。
山野に自生し、根は橙色。
茎は四角く中空でとげがあります。
各節に四葉を輪生し、秋、白色の小花をつけます。
根から染料を採ります。
生薬名を茜根せんこんといい、通経薬・止血薬。茜草。 (広辞苑)より

科名
アカネ科アカネ属
学名
Rubia argyi
Rubia akane Nakai
Rubia cordifolia L. var. mungista Miq.
薬効
鼻血や慢性気管支炎に効果があります。
季語  秋

アカネ(茜、Rubia argyi)はアカネ科のつる性多年生植物。
分布は中国、朝鮮半島、日本。
日本では本州、四国、九州に分布し、
路傍や林の縁などでよく見かけることができます。
根は乾燥すると赤黄色から橙色となり、
赤い根であることからアカネと名づけられたといわれております。
シノニムR. akane。

形態
四角い茎には細かいとげがあり、
葉はハート型で4枚輪生しますが、そのうち二枚は托葉が
変化したもので(偽輪生)実際は対生です。
見分けるには枝分かれを見ればよく、枝が出ている方向の葉と
その向かいの葉が本当の葉で、違う2枚が托葉の変化した葉です。
春になると根から芽を出し、成長します。
花期は夏から秋にかけてで、目立たない小さな花が咲きます。
晩秋には黒い果実をつけ、
冬にはほとんど地上部は枯れてしまいます。

アカネの花は多数分岐した枝の先に咲きます。
果実は1つ、たまに2つくっついてできます。
中には軟らかい果肉とやや硬い種子が一つ入っております。
種子からの発芽は大体2月下旬から3月ごろ。

利用方法
アカネの名は「赤根」の意で、その根を煮出した汁には
アカネ色素が含まれております。
これを使った草木染めが古くから行われており、茜染と呼び、
また、その色を茜色と呼ばれております。
このほか黒い果実も染色に使用できるといわれております。

現在では、アカネ色素の抽出には
同属別種のセイヨウアカネ(西洋茜、R. tinctorum)が
用いられることがほとんどです。
セイヨウアカネは常緑で、葉は細長く6枚輪生。
根が太く、アカネより収量が多い。
色素の構成物質がアカネとは若干異なります。

染色用途のほかには、秋に掘り起こした根を
天日で十分乾燥させたものを茜草根(せいそうこん)として、
生薬に用いられます。

アカネの文化
日本では紅花(ベニバナ)よりも古くから
赤色の染料として用いられておりました。

ヨーロッパでも昆虫学者のジャン・アンリ・ファーブルが
アカネ染色法の特許をとるなど、
近代まで染料として重要視されておりました。

学名(属名+種小名)Rubia argyi(Rubia akane)
名前の由来
・属名のRubiaはラテン語のruber(赤)に由来しております。
 東西ともにこの仲間が赤い色素を取るのに用いられた事を
 表わしているといわれております。
・黄赤色の根が茜染めの原料として使われた事に由来します。
 茜色とは黄赤色または暗赤色を指し茜雲、
 茜色の空など空 の色を形容する事が多い。
 そして「あかねさす」は茜色に鮮やかに照り映える意から、
 「日」「昼」「紫」「君」などにかかる枕詞 として使われました。

あかねさす日は照らせれどぬばたまの
          夜渡る月の隠らく惜しも 〈万葉集169〉

あかねさす紫野行き標野(しめの)行き
          野守は見ずや君が袖振る 額田王〈万葉集20〉

アカネの根の紅色素はプルプリンで古くは
石灰を媒染剤として染料に用いられました。
プルプリン (purpurin) は赤 または黄色の染料で
アカネ色素にアリザリンなどと共に含まれます。
エタノールに溶かすと赤く、
アルカリ性の水溶液に溶かすと黄 色くなります。
茜は藍と並んで世界最古の植物性染料で、
日本でも吉野ヶ里遺跡から茜染めの絹布が見つかっております。


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茜の花、今の時期晩秋になりますと茜の実が成ります。
楽しみですね。

金木犀

2012年10月08日 20時28分56秒 | 花の神話と伝説
〈別名〉 「木犀花(もくせいか)」「桂花」



〈花言葉〉  「謙遜」「真実」「変わらぬ魅力」「陶酔」「初恋」
       「謙虚」「真実の愛」

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被子植物門
双子葉植物綱
合弁花亜綱
モクセイ目
モクセイ科
モクセイ科 常緑小高木
原産地 中国
高さ 4メートル前後
花期 9~10月
花色 オレンジ色
別名 木犀花(もくせいか) 桂花
モクセイ属
・学名 Osmanthus fragrans
var. aurantiacus
Osmanthus : モクセイ属
fragrans : 芳香のある
aurantiacus : 橙黄色の
Osmanthus(オスマンサス)は、
ギリシャ語の
「osme(香り)+ anthos(花)」
が語源。
・開花時期は、 9/25頃~10/10頃。
10月中旬頃に別の枝先の花が咲いて
「再びあの香りが♪」ということもあります。

中国原産の花木。
・ 雌雄異株で、日本にあるのは雄株のみとされる。
・大気汚染に弱く、また葉が汚れていると
 花芽のつきが悪いことがあります。
・種としての「モクセイ」は、花が白色の「ギンモクセイ」のことを指し、
 キンモクセイはその変種という扱いです。
・キンモクセイのお酒「桂花陳酒」は、白ワインにキンモクセイの花を
 3年ほど漬けたリ キュール。
・「トイレの芳香剤の香りと言えばこの花」というイメージも
 一時ありましたが、1990年代以降は、
 ほとんど見られなくなりました。

・キンモクセイ(金木犀、学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus)
 モクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹で、
 ギンモクセイの変種。
・中国南部が原産で江戸時代に渡来しました。
 中国では正しくは丹桂がこれに当たりますが、一般には桂花の名で
 呼ばれることがあります。
 しかし桂花は木?属におけるひとつの種名であり、
 金桂(ウスギモクセイ)、銀桂(ギンモクセイ)
 などを含む全ての亜種・変種・品種を総括するものでなのです。

特徴
主に庭木として観賞用に植えられております。
秋になると小さいオレンジ色の花を無数に咲かせ、芳香を放つ。
芳香はギンモクセイよりも強い。
雌雄異株ですが、日本では雄株しか入っていないので結実しません。
雄しべが2本と不完全な雌しべを持ちます。
花冠は白ワインに漬けたり(桂花陳酒)、
茶に混ぜて桂花茶と呼ばれる花茶にしたり、
蜜煮にして桂花醤と呼ばれる香味料に仕立てたりされております。

また桂花蟹粉(芙蓉蟹の別名)、桂花鶏絲蛋、桂花豆腐、
桂花火腿などのように鶏卵の色をキンモクセイの花の色に見立てて
名づけられた卵料理は多く、正月用の菓子である桂花年?のように
 キンモクセイの花の砂糖漬けを飾るなど実際にこの花が
使われる料理もあります。

香りの主成分はβ-イオノン、リナロール、γ-デカラクトン、
リナロールオキシド、cis-3-ヘキセノールなど。
このうち、γ-デカラクトンなどはモンシロチョウなどへの
忌避作用があることが判明しております。

文化
秋の季語です。

・金木犀の花は甘めでしっかりした強い香りであることから、
 日本において汲み取り式トイレが主流で悪臭を発するものが
 多かった時期には、 その近くに植えられることもございました。
 その要因から香りがトイレの芳香剤として1970年代初頭から
 1990年代前半まで主流で利用されていたため、一部年齢層に
 おいてはトイレを連想させることがあります。
・咲いているあいだじゅう強い香りを放ち、
かなり遠くからでも匂って来ます。
(どこで咲いているのかを探すのも 楽しみのひとつ)
・春の沈丁花と同じぐらい香る。
・咲いたあとで雨風があるとあっけなく散ってしまう。はかない。
・中国南部の桂林地方原産。
中国語では”桂”は木犀のことを指し、
「桂林」という地名も、木犀の木がたくさん
あることに由来するらしい。
日本では木犀といえば、
ふつう思い起こすのは金木犀ですね。
金木犀の中国名は「丹桂」。
丹=だいだい色、桂=モクセイ類。
・”犀”の字は「固い、鋭い」の意味あり。
枝が固いからかな?
・江戸時代初期の頃、渡来した。

古代中国には、次のような伝説がありました。
 月には桂花の大木があり、秋に月がことさら美しく
金色に輝くのは、この花が満開になるからでした。

 ある仲秋の名月の夜、女神の嫦娥(じょうが)は
月宮殿の窓辺にもたれて下界を見下ろしていました。
ちょうど月の名所といわれる杭州あたりで、
西湖の水面に金色のさざ波が立ち、えも言われぬ美しさでした。
嫦娥は思わず舞いはじめました。するとそばにいた男神の
呉剛(ごこう)も浮かれて、花ざかりの桂花の幹を叩いて
拍子をとりました。桂花からは、花や実が金の雫のように
こぼれ落ちます。
 嫦娥は、地上の人々にもこの天上の花を分け与えて
やろうと思い、花や実をぱらぱらと落としてやりました。
そのおかげで地上にも桂花が根づき、広く広まったといいます。

 この伝説からもわかりますように、中国で桂花といえば
モクセイを意味します。キンモクセイなどの木犀も、
日本固有の植物ではなく帰化植物です。
しかし、いつごろ日本に渡ってきたのかについては、わかっていません。
万葉の時代にキンモクセイがあったのかどうかも、諸説があるようです。
 しかし、中国の桂花伝説は、万葉のころにはすでに日本にも伝わっており、
多くの歌人たちがこの伝説に基づく歌を詠んでおります。

 上の歌の「桂」も、現在でも庭木や高級な建築材料などとして
使われております。
「カツラ」とする説もありますが、「月人の桂」なると中国伝説の
「桂花」つまり「キンモクセイ」とするのが妥当のような気がします。

 キンモクセイは環境汚染に非常に敏感で、とくに自動車の排ガスには弱く、
幹線道路沿いでは花を付けません。
いつまでも「天上の香」の漂う世の中であってほしいですね。

 なお、蛇足ですが、伝説で嫦娥が花や実を落としたところは、
現在でも山紫水明の地として有名な桂林あたりだったといいます。
ちょっと出来過ぎという気がしないでもありませんが、
キンモクセイの原産地が桂林を含む中国江南地方一帯と聞くと、
うなずけるところもあります。

金木犀は中国原産の樹木で、もともとは月に生えていたという
神話があります。
月に住む女神が下界のお月見の名所を偶然覗き、
あまりの美しさに思わず舞いを始めました。
それを見ていた月の住人たちが金木犀の幹をたたいて
拍子をとった振動で地上に種が落ち、
やがて花を咲かせるようになったのです。
お月さまが綺麗なこの季節に咲き誇る、金木犀らしいお話です。


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ウイキペディア・その他 より

加筆等の可能性ございます。

七竈(ななかまど)

2012年10月05日 18時33分36秒 | 花の神話と伝説

〈別 名〉「ライデンボク(雷電木)」「庭七竈(ニワナナカマド)」
 「珍至梅(ちんしばい)」




〈花言葉〉 「慎重」「賢明」「用心」「私と一緒にいれば安心」
      「怠りない心」

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バラ科 落葉高木
原産地 日本(北海道~九州の高地)、アジア東北部
樹高 5~10メートル前後
花期 5~7月
花色 白
植物界 Plantae
被子植物門 Magnoliophyta
双子葉植物綱 Magnoliopsida
バラ目 Rosales
バラ科 Rosaceae
ナナカマド属 Sorbus
ナナカマド S. commixta

ナナカマド(七竈、学名;Sorbus commixta)は
バラ科の落葉高木。
赤く染まる紅葉や果実が美しいので、北海道や東北地方では街路樹
としてよく植えられております。

特徴
・北海道、本州、四国、九州の山地~亜高山帯に分布します。

・高さ7~10m程度になり、夏には白い花を咲かせます。
・葉は枝先に集まって着き、奇数羽状複葉。
・秋にはあざやかに紅葉し、赤い実を成らせます。

・実は鳥類の食用となり、果実酒にも利用できます。

・備長炭の材料として火力も強く火持ちも良いので
 作られた炭は極上品とされている。

・北欧などでは魔よけにもなっております。

・ナナカマドとニワナナカマドは、花、葉っぱなど
見た目はあまり区別がつきません。

・ナナカマド、ニワナナカマドともに、
夏に白く小さい花が咲く。

・7日間、竈で焼いて炭をつくるから、ともいわれております。
材は上質の木炭になる(ナナカマド)。

・「燃えにくい」ことから、火災よけ、
落雷よけの木ともされてきました。
そのご利益のため、神社でも植えられております。

・秋には、葉が鮮やかな赤に紅葉し、赤い実もつける。
実には、防腐作用のある成分


由来
・「ナナカマド」という和名は、"大変燃えにくく、
 7度竃(かまど)に入れても燃えない"ということから
 付けられたという説が、広く流布しております。

・その他に、"7度焼くと良質の炭になる"という説

・食器にすると丈夫で壊れにくい事から
 "竃が7度駄目になるくらいの期間使用できる"という説


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ウカキペディアより転載
七竈の伝説や神話は数多くあるようです。
いずれこの場に掲載したいと存じます。

コスモス

2012年10月02日 20時10分15秒 | 花の神話と伝説
〈別 名〉 「秋桜」


〈花言葉〉 「少女の純真」「真心」「乙女の純潔」
      「美麗」「乙女のまごころ」「愛情」
      「たおやかさ」「乙女の真心」「乙女の愛情」
(ピンク)・「少女の純潔」
(赤)・・・「調和」
(白)・・・「美麗」「純潔」「優美」


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分類
植物界 Plantae
被子植物門 Magnoliophyta
双子葉植物綱 Magnoliopsida
キク目 Asterales
キク科 Asteraceae
コスモス属 Cosmos
コスモス(Cosmos)
学名 Cosmos bipinnatus
Cosmos : コスモス属
bipinnatus : 2つの羽状の
・コスモス(英語: Cosmos、学名:Cosmos)
 キク科コスモス属の総称。
 種としてのオオハルシャギク Cosmos bipinnatus を
 指す場合もあります。

・開花時期は、 7/25頃~12/10頃。
・原産地メキシコ。
メキシコから、1876年頃にイタリアの
芸術家が日本に持ち込んだのが最初、
との説があります。
・秋の代表花ですが、早いものは夏のあいだから
咲き始めております。
早咲き遅咲きがあります。

名前の由来
・「秋桜」の字は、主に秋に咲き、花弁の形が
桜に似ているところからの和名です。
・”コスモス(cosmos)”の語源は、ギリシャ語の
「秩序」「飾り」「美しい」という意味の
「Kosmos, Cosmos」の言葉に由来致します。
・「コスモス」とはラテン語で
 星座の世界=秩序をもつ完結した世界体系としての
 宇宙の事です。
このことから、星がきれいにそろう宇宙の
ことを、cosmosと呼び、また、花びらが整然と
並ぶこの花もcosmosと呼ぶようになりました。

・葉は線のように細いが、
台風などで倒されても茎の途中から根を出し、
また立ち上がって花をつけるというほど強い。
(見た目とは、だいぶ違うようです)

・日本への渡来は、明治時代の中ごろとされる。
・外来品種ですが、日本の風景に合っております。
・近年、チョコレートの香りがする茶色の
 「チョコレートコスモス」が話題、
 人気を集めております。

特徴
秋に桃色・白・赤などの花を咲かせる。
花は本来一重咲きですが、舌状花が丸まったものや、
八重咲きなどの品種が作り出されております。
本来は短日植物ですが、6月から咲く早生品種もあります。

原産地はメキシコの高原地帯。
18世紀末にスペインマドリードの植物園に送られ、
コスモスと名づけられました。
日本には明治20年頃に渡来したと言われております。
秋の季語としても用いられます。

日当たりと水はけが良ければ、やせた土地でもよく生育します。
景観植物としての利用例が多く、河原や休耕田、
スキー場などに植えられたコスモスの花畑が観光資源として
活用されております。
ただし、河川敷の様な野外へ外来種を植栽するのは在来の
自然植生の攪乱であり、一種の自然破壊であるとの批判があります。

語源由来辞典より
コスモスは、英語「cosmos」からの外来語で、
コスモスは、ギリシャ語で「秩序」「調和」を意味する「kosmos」に
由来する。
「コスモス」は秩序立って統一している」というところから
「世界」「宇宙」も意味するようになり秩序正しく調和のとれたものは
美しいことから「装飾」や「美麗」の意味も含まれるようになった。
植物の「コスモス」は学名を「Cosmos bipinnatus」といい
「bipinnatus」の「bi」は「ビスケット」の「ビス」と同源で「二つ」を
意味し「pinnatus」の「pinnate」は「羽状」のを意味する。
コスモスは「美しい」の意味もあることから
「二枚の羽状の美しいもの」と言う意味で「コスモス」と名づけられた。
     


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ウィキ 他より転載 加筆 他 あります。

釣船草(つりふねそう)

2012年10月02日 08時44分21秒 | 花の神話と伝説
〈別 名〉  「紫釣船(むらさきつりふね)」


〈花言葉〉  「心を休める」「安楽」「期待」「詩的な愛」
       「私に触らないで」

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ツリフネソウ(釣船草、吊舟草、学名: Impatiens textori)
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。

分布
東アジア(日本、朝鮮半島、中国、ロシア東南部)
日本では北海道・本州・四国・九州の低山から山地にかけて分布し、
水辺などのやや湿った薄暗い場所に自生します。
キツリフネとともに群生していることも多く、
日本には同属では、ハガクレツリフネも生育しております。

特徴
草丈は、40-80 cmほどに生長する[5]。葉は鋸歯(縁がギザギザになる)で、
楕円形から広披針形、キツリフネより広披針形に近い傾向があります。
花期は夏から秋(山地では 8月頃から、低地では 9-10月)。
茎の先端部から細長い花序が伸び、
そこに赤紫色で3-4 cmほどの横長の花が釣り下がるように多数咲きます。
稀に白い色の花があります。
花弁状の3個の萼と唇形の3個の花弁をもち、距が長く筒状になって咲きます。
下の花弁の2個が大きく、雄しべが5個。
その花が帆掛け船を釣り下げたような形をしていることや
花器の釣舟に似ていることなどが名前の由来と考えられている。

花の形はキツリフネに似るが、色が赤紫色であることと、
花の後ろに伸びる距の先端が渦巻き状に巻くこと本種の特徴である。
なお一般にツリフネソウ属の花は葉の下に咲くが、本種はその例外である。

大きく深い花がたくさん咲き距の部分に蜜がたまり、
主にマルハナバチなど大型のハナバチや、ツリアブ類などが好んで集まり、
花粉を媒介する。

種子が熟すと、ホウセンカなどと同様に弾けて飛び散るように拡がる

種の保全状況評価
日本の各都道府県で、以下のレッドリストの指定を受けている。
環境省としての、レッドリストの指定はない。
絶滅危惧I類(CR+EN) - 徳島県
準絶滅危惧 - 東京都、愛媛県、鹿児島県

近縁種
エンシュウツリフネソウ(Impatiens hypophylla Makino var. microhypophylla (Nakai) Hara) - 東海地方北部と九州の一部に分布し、
環境省のレッドリストの危急種の指定を受けている。
長野県・福岡県・熊本県で絶滅寸前、静岡県・愛知県・
大分県で危急種、岐阜県で準絶滅危惧の指定を受けている。

その他
和歌では晩夏から秋にかけての季語として詠まれる。

八木裕子が、2009年4月にシングルCD(ASIN: B001QL36QW)で
『釣舟草~ツリフネソウ~』の楽曲を発売している。



目弾き

2012年10月02日 06時41分11秒 | 花の神話と伝説
〈別 名〉  「益母草(やくもそう)」



〈花言葉〉「心は優しい(荒地に生えるのに漢方になる)」
      「現実」「逃避」「憎悪」「よき願い」

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益母草
読み方:ヤクモソウ(yakumosou)
・紫蘇(しそ)科。
・学名 Leonurus sibiricus
 学名: Leonurus japonica Houtt.
    Leonurus : メハジキ属
    sibiricus : シベリアの
 Leonurus は、ギリシャ語の「leon(ライオン) + oura(尾)」
 が語源で 長い葉っぱの形に由来すると思われます。

 シソ科の二年草、越年草。薬用植物
・道ばたや荒地に生えます。
・葉は3つに深く裂けており、四角く、高さ1メートル以上になります。
・秋にピンク色の花が茎に沿って咲ききます。
・茎夏・秋に淡紅色の小唇形花を多数輪生状につけます。
・長く伸びた四角い茎から細い葉が飛び出し、付け根にヒメオドリコソウのような花が咲きます。
・古くから婦人薬として利用され、母の益になる薬草ということで益母草とも呼ばれております。
・花をつけた全草をじゅう蔚いといい、女性の血止および補精薬。
果実は利尿剤・眼病に供します。

●名前の由来
・子供が、この茎を短く切って、上下まぶたのつっかい棒にする遊びからの名といわれております。しかし山渓名前図鑑(野草の名前)は「メハジキの茎に は弾力が無く、上下まぶたのつっかい棒にはなるものの、飛ばすことができない。」と通説に疑問を呈しており確かに花の時期など 大きくなった茎は採るのも大変です。
小さな若い時期にはどうなのか試してみたいものです。
益母草「やくもそう」は母の益になる薬草という意味です。
・ヨーロッパでも、この近縁種をMother wort(母のための草)と呼び、同じように用います。
・別名のヤクモソウ(益母草)は花の時期の全草を乾燥させ て漢方の生薬として産前産後に用いた事によるといわれております。

益母草(ヤクモソウ)
● 益母草(ヤクモソウ)は、シソ科ホソバメハジキの全草。
産地は日本各地、中国で、
成分としてはアルカロイド、イリドイド、ジテルペン、
フラボノイド、カフェイン酸、タンニンなどを含みます。

● 効能: 益母草(ヤクモソウ)には、子宮収縮作用、
利尿作用、活血調経・行血去?作用があり、婦人科の常用薬、
リユウマチにも使われております。

唇の色が暗かったり、月経の血に塊があったりするように血の循環が悪いときの
生理不順・生理痛・無月経のほか、産後の腹痛・悪露停滞・性器出血など、
益母草は婦人科専門で、乳腺炎にも使われる。
種子は「久しく服すれば子をもうけしめる」とあり中国では、子宝の薬草としても用いられておりました。

● 産地: 日本、中国、台湾。
生薬名: ヤクモソウ(益母草)          
漢字表記: 目弾き
用途:花のある地上部を乾燥させ、煎じて産後の止血に、また月経不順・めまい・腹痛などに用います。

●万葉集より
・「わが屋戸(やど)に 生(お)ふる 土針(つちはり)
  心ゆも 思はぬ人の 衣に摺らゆな」(土針=目弾)
  

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ウィキ他 薬草一覧 より転載
加筆 等致します。







秋海棠

2012年09月27日 10時27分29秒 | 花の神話と伝説
〈別 名〉 瓔珞草(ようらくそう)



〈花言葉〉 「自然を愛す」「恋の悩み」「片思い」「未熟」

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シュウカイドウの分類植物界 Plantae
被子植物門 Magnoliophyta
双子葉植物綱 Magnoliopsida
ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
スミレ目 Cucurbitales
シュウカイドウ科 Begoniaceae

・学名 Begonia evansiana
Begonia : ベゴニア属
evansiana : 園芸家「エバンス」さんの Begonia は、
サントドミンゴ島の総督で植物学に詳しい「Begon ベゴン」さん
    の 名前にちなでおります。17世紀の人。

・開花時期は、7/25頃~10/25頃。
・中国原産。
・中国名が「秋海棠」で、その音読みで「しゅうかいどう」。
いかにも”秋到来”という感じの名前。

・晩夏から秋にかけて咲きます。
真ん中の黄色い花弁がいいですね。
やや下向きに咲きます。
(花弁が横に広がる花と 三角形のような形の花とがあります。)
・ベゴニアに似ておりますが、ベゴニアより花の枝が長い。

シュウカイドウ(秋海棠、学名:Begonia grandis)は、
シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)に分類されております。
多年生草本球根植物。
和名は中国名「秋海棠」の音読み。
ヨウラクソウ(瓔珞草)とも呼ばれております。

分布
中国大陸(山東省以南)、マレー半島に分布。

日本では江戸時代初期に園芸用に持ち込まれました。
帰化植物(#園芸を参照)

特徴
夏から初秋にかけて草丈 70cm 前後に生長し、
扁心形で左右非対称の葉を互生させます。
この葉は長さが 20cm 程度と大きい。
葉にはシュウ酸が含まれます。

花期は 8?10月。
花期になると茎の頂点から花序を伸ばし、
2?3cm 程度の淡紅色の花を咲かせます。
雌雄同株異花で、雄花は花弁が開き黄色く
球状に集まった雄蘂が目立ち、小さな花弁が 2枚と、
大きな花弁のように見えるのは萼で 2枚。
雌花には花弁はなく、大きな萼 2枚がわずかに開きます。

花が終わると、こげ茶色がかり羽が 3枚ある楕円形の実を付けます。
この種子のほか、開花後には葉腋に珠芽を付け、それでも殖えます。

実を付ける頃には地上部は枯れ、球根で越冬します。

日本人とのかかわり
園芸
江戸時代初期に日本に持ち込まれて以降、
園芸用として栽培されております。
貝原益軒の『大和本草』に、
「寛永年中、中華より初て長崎に来る。
……花の色海棠に似たり。故に名付く」と記されております。

シュウカイドウ属の中では耐寒性が高く、同属の中では唯一、
日本の九州以北に定着し野生化しております。
基本的に丈夫で、繁殖も容易です。
球根を植えれば屋外でも定着し、種子や珠芽を播いて
殖やすことができる。
直射日光が当たらない程度に明るく、湿気の多い場所を好む。

なお、近年は同属の多くの種が持ち込まれ園芸用として
栽培されており、それらは主に「ベゴニア」と呼ばれておりますが、
本(亜)種は古くから定着していたため、ベゴニアとは呼ばれません。

この他に日本に自生する種としては、
沖縄県の八重山諸島にコウトウシュウカイドウ (B. fenicis Merr.) と
マルヤマシュウカイドウ (B. formosana (Hayata) Masam.) があります。
いずれも森林内の谷間周辺に見られ、
コウトウシュウカイドウは茎が立って木立状になり、
マルヤマシュウカイドウは茎が短く、葉は根出状になります。

俳句
俳句では秋の季語として詠まれております。
「秋海棠 西瓜の色に 咲きにけり」 松尾芭蕉

●花言葉のいわれ
「片思い」はハート形の葉の片方が大きくなるところからと
 いわれております。

日本の戸外で越冬可能な、唯一のベゴニア属。

雌雄異株だが、「むかご」で繁殖します。

左右非対称な葉を、報われない恋心に見立てました。




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ウィキペディア 他より 加筆・訂正ございます。

紫苑

2012年09月25日 16時50分33秒 | 花の神話と伝説
〈別 名〉 「鬼の師子草(おにのしこくさ)」
      「十五夜草(じゅうごやそう)」「思草」





〈花言葉〉 「君を忘れず」「遠方にある人を思う」「思い出」
     「君を忘れない」「あなたを忘れない」「遠い人を思う」
     「追憶」「追想」

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・菊(きく)科。
・多年草
・学名 Aster tataricus
Aster : シオン属
tataricus : 中央アジアのダッタン(韃靼)産のAster(アスター)は、
       ギリシャ語の「aster(星)」から。
花のつき方のようすに由来しております。

・中国北部と東北部 
 シベリア・モンゴルなどアジア北東部の草原と西日本に広く分布。
 朝鮮半島に分布。東アジア原産。

・栽培の歴史は古く、平安時代の「今昔物語」にも出ております。

・秋に、白か、うすピンク、青、淡紫色の花をたくさん咲かせます。

・色で「紫苑色(しおんいろ)」というのがあります。


・根をせきどめの薬にする。

・季節は8~10月。
・観賞用に栽培。
・茎は直立し、高さ1.5メートル前後。
 秋、茎の上部で分枝、淡紫色の優美な花を多数つけます。
  鬼の醜草しこくさ。のし。しおに。 広辞苑ヨリ
 人の背丈よりも長く伸びた茎の先に、
 薄紫の花がたくさん開いています。
・中国原産で古くから日本に伝えられ、
 「源氏物語」にも登場している由緒ある花です。

 ハルジオン(春紫苑)はこれから付けられたそうです。
 シオンは、秋の10~11月に掘り取り、
 根と根茎(こんけい)を良く水洗いしてから天日で乾燥します。
 これを生薬(しょうやく)で、紫苑(しおん)といいます。

・紫苑(しおん)は、特異なにおいがし、
 なめると少し甘い味がして、だんだん苦味が出てきます。

・日本には、古い時代に中国から朝鮮半島を経て薬草として
 渡来しましたが、花が美しいので薬草より観賞用として
 栽培が盛んになりました。
・日本の古書「源氏物語」にも、シオンの名前が出ているので、
 平安時代には、すでに栽培されていたことがわかります。

名前の由来
本草和名(ほんぞうわみょう/918)、
和名抄(わみょうしょう/932)には、
漢名紫苑(しおん)という記述があり、
和名ノシとした
万葉集(まんようしゅう)ではオニノシコグサ、
古今和歌集(こきんわかしゅう)ではシオニ、
枕草子(まくらのそうし)や源氏物語(げんじものがたり)に
なってやっと和名シオンの名が出てきます。

中国名紫苑は、ジワンと発音することから、転嫁してシオン、
また、そのまま音読みにして、シオンという和名が生まれました。

また、古名和名乃之(のし)という記述もあります。
別名では、秋の名月をシオンの花の間から眺めたとも思える
十五夜草(じゅうごやそう)という呼び名もあります。

日本には、九州や中国地方には野生化したシオンの
自生状態があります。

シオンは、中国名・漢名の紫苑(しおん)で
和名もそのままシオンですが、

中国名でシソ科の別の植物をシオンともいい、
キク科のシオンとは別のものです。

咳止め・痰の除去・気管支炎の改善などの薬効がある。

●鬼の師子草(おにのしこくさ)
今昔物語より
一見すると恐ろしい名前のようですが、この名前は、
今昔物語に記されている伝説によるものです。

それによると、昔々、母をなくした兄弟がおりました。

葬儀ののち、宮仕えのため毎日お墓にお参りできない兄は、
お墓に悲しみを忘れるワスレ草を植えました。

一方弟は、ワスレヌ草(シオン)を植えて、欠かさず毎日
お墓参りをしました。

するとある晩、弟の夢枕に鬼が現れて、親孝行の褒美にと、
明日のことが前夜に分かる不思議な力を授けてくれたのです。

その力によって、弟はその後、幸せに暮らしました・・


●「追憶」
このお話が元になっているのかもしれません。

それにしても、このお話ができた頃には既に、
シオンのお花には、ワスレヌ草として「追憶」、
「君を忘れず」のイメージが定着していたことになります。

●西洋の忘れな草は、恋人への想いがモチーフですが、
こちらは親への追想、孝行がテーマというあたりも
興味深いところです。

●学名の Aster tataricus
「タタールの星」を意味し、原産地の中央アジアと、
星のような花の様子からつけられたようです。

●薄紫の花びらが星の形に広がり属名アスター(星)と
名づけられました。

生薬としても知られ、根には去痰や利尿の作用があり、
現在も漢方薬の原料として用いられています。

先ほどの今昔物語にも記されているように、日本でも
古くから馴染み深いお花です。

●秋に咲く紫苑に似ていることから、「春紫苑(ハルジオン)」
「姫紫苑(ヒメジオン)」という、身近な春のお花の名前が
つけられたと言われております。

●「十五夜草」
そのシオンの草丈は、2メートル近くまで成長し、
高く揺れるお花の間に十五夜のお月様もかかって
見えたことから、「十五夜草」の別名も持っています。

「すみかより 四五寸高き しおに(シオン)かな」(一茶)
そんな、馴染みの深いシオンのお花ですが、
現在は専ら観賞用の栽培のみで命を繋いでいるという事は、
あまり知られていません。

国内で自生するシオンは、九州のごく狭い範囲に限られ、
絶滅危惧種にも指定されているそうです。

栽培用の綺麗なお花が次々と作出されたり、
新たな品種が海外から持ち込まれたり、
ガーデニングやお花に対する関心が高まりを見せる中、
日本古来のお花や山野草、古くから親しまれた品種にも、
目を向ける機会があるとよいですね。

特徴
草丈は180cmくらいまでになり、
開花期は秋で薄紫で一重の花を咲かせる。
また、その花の色から紫苑という色名の語源となりました。

花を観賞するためによく栽培されている。
また、九州の山間部に少数であるが自生している。

生薬
根および根茎に去痰作用、利尿作用がある。
生薬名も植物名と同じく紫苑(しおん)で、
杏蘇散(きょうそさん)などの漢方方剤に使われております。

葉の形状・・荒い毛があり根生葉に長柄があり30cm以内
花持ち・・・・5日~7日

淡い紫色のしおんの花が群れ咲いています。
紫苑は古く平安時代から栽培されていました。
紫を至上の色としてきた日本では、
紫苑の花姿は大変愛され、十二単のかさねの色に
紫苑色があるそうです。
紫苑の根は、漢方薬の咳止めとして利用されて
いるようです。
花の形、色、名前が優雅な紫苑ですが。
性質は大変丈夫で、空き地などに野生化して
群生している所もあり、身近でよく目にする秋の花です。

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ウィキ その他より 加筆等在るかと存知ます。


サフラン

2012年09月24日 15時07分10秒 | 花の神話と伝説
〈別 名〉 蕃紅花/番紅花(バンコウカ)



〈花言葉〉 「陽気」「喜び」「歓喜」「節度ある態度」
    「歓楽」「楽しみ」「ひかえめな美」


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《基本情報》
アヤメ科 球根植物
原産地 ギリシャ
草丈 20センチ前後
花期 10月下旬~11月
花色 薄紫

植物界 Plantae
被子植物門 Magnoliophyta
単子葉植物綱 Liliopsida
ユリ目 Liliales
・文目アヤメ科 Iridaceae
・学名 Crocus sativus
Crocus : サフラン属
sativus : 栽培された、耕作した
Crocus は、ギリシャ語の「croke(糸)」から。
めしべが糸状に長く伸びることに由来します。

また、神話上の青年の名前にも由来するとの説があります。

・11月上旬前後に開花。秋咲き。
・細い葉っぱ。
・クロッカスの一種。
”秋咲きクロッカス”とも呼ばれております。
・ペルシャ地方原産。
江戸時代末期にオランダ船によりもたらされました。

サフラン(Crocus sativus、英: saffron crocus(植物)、
英: saffron(香辛料)、仏: safran)は、
地中海沿岸を原産とするアヤメ科の多年草。
およびそのめしべを乾燥させた香辛料

概要
別名薬用サフランと呼んで、同属植物で観賞用の花
サフラン(クロッカス)と区別されます。

名称はアラビア語で「黄色」を意味する
「アスファル」(aṣfar أَصْفَر)を語源とする
「ザアファラーン」(zaʻfarān زَعْفَرَان)に由来します。

日本では、咱夫藍の漢字を宛てております。
洎夫藍、洎夫蘭、泊夫藍などの表記も見られますが、
いずれも字音が合わず、誤字です。

成分は、α、β、γ‐カロテン。
他に色素配糖体であるクロシン (crocin)、
無色の苦味配糖体ピクロクロシン (picrocrocin)、
精油(8-10%、テルペン、テルペンアルコール、エステル)、
クロセチン (crocetin) などを含む。
クロシンは水溶性で油には溶けない。
香りの主成分はサフラナールである。

歴史
紀元前からヨーロッパでめしべが香料・染料として利用されて
おりました。
古代ギリシアではサフランの黄色が珍重され、王族だけが使うことを
許されるというロイヤルカラーとされた時代もありました。

日本へは江戸時代に薬として伝わりました。
国内での栽培は、1886年(明治19年)、神奈川県大磯町(旧国府村)
の添田辰五郎が病気の母親のため、球根の輸入と栽培を試みたのが
始まりです。
1897年(明治30年)に内務省横浜衛生試験所の認定を受け、
商品化・輸出されるようになった。
1903年(明治36年)には、辰五郎から球根を譲り受けた
吉良文平によって大分県竹田市へ伝わり、
同地は名産地になりました。
現在、日本国内の約8-9割が竹田市で生産されている。
他には、宮城県塩竈市などで生産されております。

利用
めしべを乾燥させて、香辛料や生薬として用います。
乾燥の際には、風通しのよい室内で陰干しにします。
収率が低いため貴重で、1gあたり500-1,000円程度と高価です。

香辛料
めしべは、独特の香りを持ち、水に溶かすと鮮やかな黄色を
呈するため、南ヨーロッパ、南アジア北部、中央アジア、
西アジア、北アフリカにかけて料理の色付けや風味付けのための
香辛料として使用されております。
プロヴァンス地方の名物料理ブイヤベースやスペイン料理の
パエリア、ミラノ風リゾット、モロッコ料理のクスクス、
インド料理のサフランライスには欠かせません。
トルコのサフランボルでは、お湯に入れた「サフランティー」
として飲まれております。

生薬
生薬としては番紅花(ばんこうか、蕃紅花とも書く)と呼ばれ、
鎮静、鎮痛、通経作用がある
(日本薬局方第二部に「サフラン」の名で収録されている)。
中国では西紅花、藏紅花の名で生薬として流通しております。

動物実験では、サフランの黄色色素である
カロテノイドの一種「クロシン」の摂取が大腸がん予防に効果が
あるとされております。

安全性
着色や風味付けなどの通常の用途で、
食事から経口で摂取する量では安全と思われるとされております。
しかし、以下の場合には注意が必要です。

堕胎作用、子宮収縮作用、通経作用に注意が必要である。
「授乳中の安全性については充分な情報がないため、避けたほうがよい」
「妊婦には禁忌である」との記述もみられます。
大量摂取は危険と言われており、5g以上摂取すると重篤な副作用
が出ます。致死量は12-20gです。
オリーブ属、オカヒジキ属、ドクムギ属の植物に過敏症がある人は
アレルギー症状に注意が必要です。

神話と伝説と由来
・花の女神、クローリスが、秋も終ろうとする頃、湖畔で一人、
 春から夏へと色々な花を咲かせてきたことを思い起こしていました。
 そこへ牧場のニンフが現れ羊たちが野原の草が枯れて悲しんでいると
 訴えました。クローリスはその熱心さに心を動かされ、
 秋の最後にサフランという花を咲かせました。
 と言うわけで、サフランは季節の最後に咲くと言われています。

・サフランの名前は、”黄色”を意味します。
アラビア語の「zafran」からの変化とも言われております。

 春咲きのクロッカスの仲間ですが、全体に一回り大きい。

 赤いおしべは、高価な香辛料・染料として珍重されております。
 独特の香りと、水に溶かすと生じる鮮やかな黄色が特徴的。

・インド料理の「サフランライス」、スペイン料理の「パエリア」、
 南フランス料理の「ブイ ヤベース」などに欠かせない。

・日本でも生産されており、大分県竹田市の特産品となっている。



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ウィキペディア その他より掲載
加筆等の可能性ございます。

真弓の実

2012年09月23日 18時36分51秒 | 花の神話と伝説
〈別 名〉 山錦木(ヤマニシキギ)



〈花 言 葉〉 「あなたの魅力を心に刻む」「艶めき」

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 科名・属名 : 錦木(にしきぎ)科 ニシキギ属
 原 産 地 : 日本、朝鮮半島南部、サハリン等
 開花時期  : 5月~6月 : 果期 1月
 樹高・草丈 : 3m~5m
 花径・房径 : 約 10mm
 花   色 : 黄緑 : 果色 濃ピンク

真弓の実
小さな十字型の花がひっそりと咲いています。

名前の由来
この木で弓を作ったので、真弓と名付けられました。

十字形の実がなります。
 秋が深まると外側が割れて赤い種が顔を出します。


まゆみ【檀・真弓】(主に弓を作る材料にしたことからいわれております。)
・ニシキギ科の落葉小高木。
・初夏、淡緑色の小花を多数つけます。
・角ばった果実は熟せば4裂して紅い種子を現す。
・材は器具用。ヤマニシキギ。カワクマツヅラ。 広辞苑
・実はパックリと割れて、中の紅い種が見られるのですが、
 少し撮影には早かったようです。

マユミ(檀、真弓、檀弓、学名:Euonymus hamiltonianus)
ニシキギ科ニシキギ属の木本。
別名 山錦木(ヤマニシキギ)とも呼ばれております。

日本と中国の林に自生
秋に果実と種子、紅葉を楽しむ庭木として親しまれ、
盆栽に仕立てられることもあります。

花は夏の季語 
実は秋の季語

概要
落葉低木、または小高木。
雌雄異株。
葉は対生で細かいのこぎり歯(鋸歯)があり、
葉脈がはっきりしております。
1年目の枝は緑色をしている。
近縁種のツリバナは新芽が鋭く尖っておりますが、
マユミの芽は丸々としております。

・老木になると、幹には縦の裂け目が目立ちます。

・花は初夏、新しい梢の根本近くにつく。
 薄い緑で、四弁の小花。果実は枝にぶら下がるようにしてつき、
 小さく角ばった四裂の姿です。

・秋の果実の色は品種により白、薄紅、濃紅と異なるが、
 どれも熟すと果皮が4つに割れ、鮮烈な赤い種子が4つ現れます。

市販のマユミは雌木しか出回っていないが、
雌木1本で果実がなる。

剪定をする場合は落葉中に行う。
成長は早い。
若木のうちに樹形の骨格を作り、分枝させたら、
その後の強い剪定は避けます。

切り詰めすぎると花と果実がつきません。

根が浅く、根元が乾燥しすぎると弱り、果実が落ちます。
水分条件さえ良ければ剛健で、病害虫はあまり発生しません。

・実がかなり遅くまで残りますので、
 秋と冬にはヒヨドリやメジロが食べに来ます。

利用方法
材質が強い上によくしなる為、古来より弓の材料として知られ、
名前の由来になりました。
この木で作られた弓のことや、単なる弓の美称も真弓という。
和紙の材料にもなったが、楮にとって代わられました。
現在では印鑑や櫛の材料になっております。

新芽は山菜として利用されております。
天麩羅やおひたしなどに向きます。
なお、種子に含まれる脂肪油には
薬理作用の激しい成分が含まれており、
少量でも吐き気や下痢、大量に摂取すれば
筋肉の麻痺を引き起こすため、種子は食べてはなりません。

関連項目
真弓紙
伊勢物語:
24段に
「梓弓真弓槻弓年を経て我がせしがごとうるはしみせよ」
という歌があります。

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ウィキ 他 加筆等ございます。
魅力はなんといっても 病害虫があまり発生しないところですね。


数珠玉

2012年09月23日 16時15分01秒 | 花の神話と伝説
〈別名〉  「数珠玉(ずずこ)」「唐麦(とうむぎ)」

 


〈花言葉〉 「祈り」「恩恵」「成し遂げられる思い」

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原産地 インド、熱帯アジア原産のイネ科の多年草。
・稲(いね)科。
・学名 Coix lacryma-jobi
Coix : ジュズダマ属
lacryma-jobi : ヨブの涙
(花序の形から)
属名の Coix はギリシャ語の「coix(シュロ)」からきております。
種小名の lacryma-jobi は「ヨブの涙(花序の印象をたとえた)」
という意味があります。


水辺や畑地などに自生し高さは一メートルくらい。
花期 7~10月
花色 黄色

雌花の小穂に、包鞘から先だけを出した雌花が受粉する。
数珠玉はこの雌花と雄花を包んでいた包鞘が秋になり
硬くなったもの。お手玉などに入れて用いられました。

数珠玉(じゅずだま)は、
1.数珠を作るのに用いられる小さな球形の素材。
また、数珠の1つ1つの玉。
2.お手玉の別称。
3.イネ科の植物の1種。

・ジュズダマ(数珠玉、Coix lacryma-jobi)は、
水辺に生育する大型のイネ科植物である。
インドなどの熱帯アジア原産で、日本へは古い時代に入ったものと
思われます。

・もともとは、食用の作物として渡来しました。
健康茶や雑穀として食用にされる「ハトムギ」の原種とされております。

・水辺などで普通に見ることができます。

・名前の由来
固い「苞鞘(ほうしょう)」(さやが変化したもの)に
包まれた実に、糸を通して、 数珠を作ったことから
この名が付きました。

苞鞘は、はじめ緑色、その後灰色~茶色、黒に色づき、
光沢が出てきます。

花穂の基部に雌花、その先に雄花がつきます。
雄花と雌花に分化しているのは、
イネ科植物では珍しい特徴とされております。

特徴
・一年草で、背丈は1m程になる。
・根元で枝分かれした多数の茎が束になり、
 茎の先の方まで葉をつけます。
・葉は幅が広い線形で、トウモロコシなどに似ております。
・花は茎の先の方の葉の付け根にそれぞれ多数つきます。
葉鞘から顔を出した花茎の先端に丸い雌花がつき、
その先から雄花の束がのびます。
雌花は熟すると、表面が非常に固くなり、
黒くなって表面につやがあります。
熟した実は、根元から外れてそのまま落ちる。

なお、ハトムギ(C. lacryma-jobi var. ma-yuen)は
本種の栽培種です。
全体がやや大柄であること、花序が垂れ下がること、
実がそれほど固くならないことが相違点です。

利用
脱落した実は、乾燥させれば長くその色と形を保つので、
数珠を作るのに使われたことがあります。

中心に花軸が通る穴が空いているので、糸を通すのも簡単です。

実際に仏事に用いる数珠として使われることはまずありませんが、
子供のおもちゃのように扱われることは多い。

古来より「じゅずだま」のほか「つしだま」とも呼ばれ、
花環同様にネックレスや腕輪など簡易の装飾品として
庶民の女の子の遊びの一環で作られてきました。

秋から冬にかけて、水辺での自然観察や、子供の野外活動では、
特に女の子に喜ばれます。

花の構造
イネ科植物の花は、花序が短縮して重なり合った鱗片の間に
花が収まる小穂という形になります。
その構造はイネ科に含まれる属によって様々であり、
同じような鱗片の列に同型の花が入るような単純なものから、
花数が減少したり、花が退化して鱗片だけが残ったり、
まれに雄花と雌花が分化したりと多様なものがあるが、
ジュズダマの花序は、中でも特に変わったもののひとつです。

まず、穂の先端に雄花、基部に雌花がありますが、
このように雄花と雌花に分化するのは、イネ科では例が少ない。
細かいところを見ると、さらに興味深い特徴があります。

実は、先に“実”と標記したものは、正しくは果実ではなく、
黒くてつやのある楕円形のものの表面は、実は苞葉の鞘が変化
したものです。
つまり、花序の基部についた雌花(雌小穂)をその基部にある
苞葉の鞘が包むようになり、さらにそれが硬化したものです。
この苞葉鞘の先端には穴が開いており、
雌花から伸び出したひも状の柱頭がそこから顔を出します。

雌花は受粉して果実になると、苞葉鞘の内で成熟し、
苞葉鞘ごと脱落します。
一般にイネ科の果実は鱗片に包まれて脱落しますが、
ジュズダマの場合、鱗片に包まれた果実が、
さらに苞葉鞘に包まれて脱落するわけです。

実際にはこの苞葉鞘の中には1個の雌小穂のほかに、
2つの棒状のものが含まれ、苞葉鞘の口からはそれら2つが
頭を覗かせております。
これらは退化して花をつけなくなった小穂です。
したがって、包葉鞘の中には、花をつける小穂(登実小穂)1つと、
その両側にある不実の小穂2つが包まれていることになります。

これら雌小穂と不実の小穂の間から伸びた花軸の先には、
偏平な小判型の雄小穂が数個つきます。

1つの雄小穂にはそれぞれに2つの花を含む。
開花時には鱗片のすき間が開いて、黄色い葯が垂れ下がります。

参考文献
長田武正『日本のイネ科植物図譜(増補版)』(1993)(平凡社)
佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他
『日本の野生植物 草本I 単子葉植物』(1982)平凡社

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数珠玉(ジュズダマ)は日本では、
本州から沖縄にかけて分布し、原野や道端などに生えます。
原産地は熱帯アジアですが、
日本へは古い時代に渡来し栽培されていたものが野生化しました。

上記に記されていない特徴
葉は玉蜀黍(トウモロコシ)に似た線状の披針形で、
互い違いに生えます。(互生)。
長さは30センチから60センチ、
幅は2センチから4センチで先が尖り、縁はざらつく。
中央脈は白く、つけ根の部分は茎を抱く。

根は生薬で川穀根(せんこくこん)といい、煎じて飲むと
リューマチ、神経痛、肩こりなどに効く。
種子は川穀(せんこく)といい、煎じて飲むと美肌保全、健胃、
解熱、利尿などの薬効がある。

俳句の季語は秋。

・「鳩麦」と区別しにくいが、
鳩麦の実の表面には、縦に掘ったような線が
何本もあるのでなんとか見分けられます。
(数珠玉の実にはその線がなく、実の表面がつるつる)。
また、鳩麦の実はほとんどが垂れ下がりますが、
数珠玉の実はまっすぐ上を向く。

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ウィキより 他 加筆訂正あります。
多年草とあるいは 一年草と・・・
このようなことは他の「花」にもございました。
とりあえず・・・掲載 後に加筆致します。