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扉の向こうにあるものは・・・

金木犀

2012年10月08日 20時28分56秒 | 花の神話と伝説
〈別名〉 「木犀花(もくせいか)」「桂花」



〈花言葉〉  「謙遜」「真実」「変わらぬ魅力」「陶酔」「初恋」
       「謙虚」「真実の愛」

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被子植物門
双子葉植物綱
合弁花亜綱
モクセイ目
モクセイ科
モクセイ科 常緑小高木
原産地 中国
高さ 4メートル前後
花期 9~10月
花色 オレンジ色
別名 木犀花(もくせいか) 桂花
モクセイ属
・学名 Osmanthus fragrans
var. aurantiacus
Osmanthus : モクセイ属
fragrans : 芳香のある
aurantiacus : 橙黄色の
Osmanthus(オスマンサス)は、
ギリシャ語の
「osme(香り)+ anthos(花)」
が語源。
・開花時期は、 9/25頃~10/10頃。
10月中旬頃に別の枝先の花が咲いて
「再びあの香りが♪」ということもあります。

中国原産の花木。
・ 雌雄異株で、日本にあるのは雄株のみとされる。
・大気汚染に弱く、また葉が汚れていると
 花芽のつきが悪いことがあります。
・種としての「モクセイ」は、花が白色の「ギンモクセイ」のことを指し、
 キンモクセイはその変種という扱いです。
・キンモクセイのお酒「桂花陳酒」は、白ワインにキンモクセイの花を
 3年ほど漬けたリ キュール。
・「トイレの芳香剤の香りと言えばこの花」というイメージも
 一時ありましたが、1990年代以降は、
 ほとんど見られなくなりました。

・キンモクセイ(金木犀、学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus)
 モクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹で、
 ギンモクセイの変種。
・中国南部が原産で江戸時代に渡来しました。
 中国では正しくは丹桂がこれに当たりますが、一般には桂花の名で
 呼ばれることがあります。
 しかし桂花は木?属におけるひとつの種名であり、
 金桂(ウスギモクセイ)、銀桂(ギンモクセイ)
 などを含む全ての亜種・変種・品種を総括するものでなのです。

特徴
主に庭木として観賞用に植えられております。
秋になると小さいオレンジ色の花を無数に咲かせ、芳香を放つ。
芳香はギンモクセイよりも強い。
雌雄異株ですが、日本では雄株しか入っていないので結実しません。
雄しべが2本と不完全な雌しべを持ちます。
花冠は白ワインに漬けたり(桂花陳酒)、
茶に混ぜて桂花茶と呼ばれる花茶にしたり、
蜜煮にして桂花醤と呼ばれる香味料に仕立てたりされております。

また桂花蟹粉(芙蓉蟹の別名)、桂花鶏絲蛋、桂花豆腐、
桂花火腿などのように鶏卵の色をキンモクセイの花の色に見立てて
名づけられた卵料理は多く、正月用の菓子である桂花年?のように
 キンモクセイの花の砂糖漬けを飾るなど実際にこの花が
使われる料理もあります。

香りの主成分はβ-イオノン、リナロール、γ-デカラクトン、
リナロールオキシド、cis-3-ヘキセノールなど。
このうち、γ-デカラクトンなどはモンシロチョウなどへの
忌避作用があることが判明しております。

文化
秋の季語です。

・金木犀の花は甘めでしっかりした強い香りであることから、
 日本において汲み取り式トイレが主流で悪臭を発するものが
 多かった時期には、 その近くに植えられることもございました。
 その要因から香りがトイレの芳香剤として1970年代初頭から
 1990年代前半まで主流で利用されていたため、一部年齢層に
 おいてはトイレを連想させることがあります。
・咲いているあいだじゅう強い香りを放ち、
かなり遠くからでも匂って来ます。
(どこで咲いているのかを探すのも 楽しみのひとつ)
・春の沈丁花と同じぐらい香る。
・咲いたあとで雨風があるとあっけなく散ってしまう。はかない。
・中国南部の桂林地方原産。
中国語では”桂”は木犀のことを指し、
「桂林」という地名も、木犀の木がたくさん
あることに由来するらしい。
日本では木犀といえば、
ふつう思い起こすのは金木犀ですね。
金木犀の中国名は「丹桂」。
丹=だいだい色、桂=モクセイ類。
・”犀”の字は「固い、鋭い」の意味あり。
枝が固いからかな?
・江戸時代初期の頃、渡来した。

古代中国には、次のような伝説がありました。
 月には桂花の大木があり、秋に月がことさら美しく
金色に輝くのは、この花が満開になるからでした。

 ある仲秋の名月の夜、女神の嫦娥(じょうが)は
月宮殿の窓辺にもたれて下界を見下ろしていました。
ちょうど月の名所といわれる杭州あたりで、
西湖の水面に金色のさざ波が立ち、えも言われぬ美しさでした。
嫦娥は思わず舞いはじめました。するとそばにいた男神の
呉剛(ごこう)も浮かれて、花ざかりの桂花の幹を叩いて
拍子をとりました。桂花からは、花や実が金の雫のように
こぼれ落ちます。
 嫦娥は、地上の人々にもこの天上の花を分け与えて
やろうと思い、花や実をぱらぱらと落としてやりました。
そのおかげで地上にも桂花が根づき、広く広まったといいます。

 この伝説からもわかりますように、中国で桂花といえば
モクセイを意味します。キンモクセイなどの木犀も、
日本固有の植物ではなく帰化植物です。
しかし、いつごろ日本に渡ってきたのかについては、わかっていません。
万葉の時代にキンモクセイがあったのかどうかも、諸説があるようです。
 しかし、中国の桂花伝説は、万葉のころにはすでに日本にも伝わっており、
多くの歌人たちがこの伝説に基づく歌を詠んでおります。

 上の歌の「桂」も、現在でも庭木や高級な建築材料などとして
使われております。
「カツラ」とする説もありますが、「月人の桂」なると中国伝説の
「桂花」つまり「キンモクセイ」とするのが妥当のような気がします。

 キンモクセイは環境汚染に非常に敏感で、とくに自動車の排ガスには弱く、
幹線道路沿いでは花を付けません。
いつまでも「天上の香」の漂う世の中であってほしいですね。

 なお、蛇足ですが、伝説で嫦娥が花や実を落としたところは、
現在でも山紫水明の地として有名な桂林あたりだったといいます。
ちょっと出来過ぎという気がしないでもありませんが、
キンモクセイの原産地が桂林を含む中国江南地方一帯と聞くと、
うなずけるところもあります。

金木犀は中国原産の樹木で、もともとは月に生えていたという
神話があります。
月に住む女神が下界のお月見の名所を偶然覗き、
あまりの美しさに思わず舞いを始めました。
それを見ていた月の住人たちが金木犀の幹をたたいて
拍子をとった振動で地上に種が落ち、
やがて花を咲かせるようになったのです。
お月さまが綺麗なこの季節に咲き誇る、金木犀らしいお話です。


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ウイキペディア・その他 より

加筆等の可能性ございます。


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