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唐辛子/とうがらし/たうがらし

2014年10月08日 19時59分38秒 | 花の神話と伝説
別 名 「カプシカム」「チリペッパー」 (Red pepper, Cayenne) 
    「五色唐辛子(ごしきとうがらし)」


   
花言葉 「旧友」「雅味」「嫉妬」「生命力」「悪夢がさめた」
季 語  三秋
  唐辛/南蛮/南蛮胡椒/鷹の爪/ピーマン




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ナス科の一年草。
白い花のあとに青い実をつけます。
秋、真紅に色づくと辛味が一段と増すために、香辛料として用いられます。

唐辛子(とうがらし、唐芥子、蕃椒)は、中南米を原産でする
ナス科トウガラシ属 (Capsicum) の果実から得られる辛味のある香辛料。
栽培種だけでなく、野生種から作られることもあります。

トウガラシは中南米原産の一年草または多年草です。
ペルーなどで古くから栽培され、コロンブスによってスペインに渡ってから世界中に広まりました。
日本には、1542年にポルトガル人によって伝わったとされますが、豊臣秀吉の朝鮮出兵時に伝わったという説もあります。

栽培されている品種は青果用と辛味用、香辛料用、観賞用などがあります。
どちらも実の色が徐々に変化します。
観賞用トウガラシは夏から秋にかけて星形の小さ花が咲き、
果実の色は赤・橙、黄・紫・緑などがあり、園芸品種によっては淡黄白色から黄・赤紅色に変わるものや、紫から紅色に変わるものもあります。

花が少ない夏に重宝な植物で、鉢植えや花壇に、切り花として秋のイメージの演出に、またドライフラワーとしてもよく使われます。草丈は40~60cm。花期は7~10月で鉢の市販期は7~9月頃です。

名前の由来
・属名の「カプシカム、またはカプシクム(Capsicum)」は、ギリシャ語の「kapto(かむ)」という意味で、・トウガラシの苦味が舌を刺すような味がすることから。
・ギリシャ語の「kapsa(容器・袋)」の意で、房の中が空洞によるためとの説もあります。
・和名は唐から伝わった辛子の意味から「トウガラシ(唐辛子、唐芥子)」です。
 ただ「唐」は単に外来を表す意味でも用いられます。

・英名はそれぞれの特徴から「chile pepper(チリ・ペッパー)」
「red pepper(レッド・ペッパー)」「green pepper(グリーン・ペッパー)」などと呼ばれております。
・海外では、トウガラシのことを現在もペッパーと呼んでおりますが、これはコロンブスがアメリカ大陸から持 ち帰ったときに、胡椒と間違えて呼んだことからだそうです。

トウガラシ属の代表的な種であるトウガラシにはさまざまな品種があり、ピーマン、シシトウガラシ(シシトウ)、パプリカなど辛味がないかほとんどない甘味種(甘唐辛子・あまとうがらし)も含まれるが、ここでは辛味のある品種から作られる香辛料について述べる。
 
俳句
すりこ木も紅葉しにけりに蕃椒    宗因 「難波草」
青くても有るべきものを唐辛子    芭蕉 「深川集」
かくさぬぞ宿は菜汁に唐がらし    芭蕉 「猫の耳」
草の戸をしれや穂蓼に唐がらし    芭蕉 「笈日記」
此のたねとおもひこなさじたうがらし 芭蕉 「岨の古畑」
きざまれて果てまで赤し唐がらし   許六 「風俗文選註解」
うつくしや野分の後のたうがらし   蕪村 「夜半叟句集」
年よりの唇いやしたうがらし     召波 「春泥発句集」
唐辛子一ツ二ツは青くあれ      正岡子規 「季語別子規俳句集」
唐辛子からき命をつなぎけり     正岡子規 「季語別子規俳句集」

概要
トウガラシ属は中南米が原産地であり、メキシコでの歴史は紀元前6000年に遡るほど非常に古い。しかし、世界各国へ広がるのは15世紀になってからである

トウガラシ(唐辛子、蕃椒、学名:Capsicum annuum)は、ナス科トウガラシ属の多年草または低木(日本など温帯では一年草)。また、その果実のこと。
メキシコ原産(アンデス地方という説もある)。
果実は香辛料または野菜として食用にされております。

「トウガラシ」は「唐」から伝わった「辛子」の意味。
ただし、「唐」はばくぜんと「外国」を指す言葉で、中国経由というわけではありません。

特徴
草丈は40-60cm。
茎は多数に枝分かれします。
葉は互生。柄が長く卵状披針形。
7-9月ごろ白い花を付けます。
花の後に上向きに緑色で内部に空洞のある細長い5cmほどの実がなります。
果実は熟すると赤くなります。
品種によっては丸みを帯びたものや短いもの、色づくと黄色や紫色になるものもあります。

辛味成分カプサイシンは種子の付く胎座に最も多く含まれております。
トウガラシは胎座でカプサイシンを作り出しております。
トウガラシの種子にはカプサイシンがほとんど含まれていないため、種子だけを食べるとまったく辛味を感じない。カプサイシンは果皮にも含まれるが、胎座ほど多くありません。

ししとうなどの甘い品種は辛い品種と交配が可能です。
甘い品種の雌しべに辛い品種の花粉を交配してできた実は(胎座は甘い品種なので)甘いが、この種子から育った実の胎座は辛くなることがあります。
従って、辛い品種と甘い品種を植えるときはなるべく距離を置くように注意することが必要です。

品種
辛味があり香辛料として使われる品種と、辛味がないかほとんどない代わりに糖度が高く、主に野菜として食される甘唐辛子があります。
香辛料 - 鷹の爪、本鷹、三鷹、八房、ハラペーニョ、スーパーチリ、カイエンペッパー、エスプレットなど
野菜 - ピーマン、パプリカ、ししとう、弘前在来トウガラシ、伏見唐辛子、万願寺唐辛子、ピメント(Pimento)など

ただし、パプリカには辛いものもあり、乾燥させて香辛料としても使われております。
また、ししとうには1割くらいの割合で辛味があるものが混ざっております。

実の形状は、ほとんどが小さく長細いものですが、野生種チルテピンの実は小さく丸い。
ほかに大振り曲状で肩が大きく張り出したもの - 弘前在来トウガラシ
大きく「ベル形」 - ピーマン、パプリカといったものもございます。

主な品種、栽培種
var. glabrisuculum チルテピン
var. angulosum ピーマン、シシトウガラシ(獅子唐辛子)
   ベルペッパー(アメリカ産ピーマン、Bell pepper)
cv. angulosumあるいは、c Cv. gulosumとする説もあります。
cv. Acuminoum トウガラシ(狭義)
cv. Fasciculatum ヤツブサ(八房)
cv. Parvo-acuminatum タカノツメ(鷹の爪)
cv. パプリカ
cv. ホンタカ(本鷹)
cv. ハラペーニョ(30,000-50,000スコヴィル単位)
栃木三鷹(とちぎさんたか)

なお、島唐辛子、タバスコペッパー、プリッキーヌーは別種キダチトウガラシの品種です。
ハバネロも別種です。
香辛料としてなじみ深いが、カラフルな実を楽しむ観賞用の種類も出回っております。

日本には室町時代に伝来したとされ、当初は観賞用だったらしい。

辛味成分「カプサイシン」が、体脂肪の燃焼に有効ということで、ダイエット食品としても注目を浴びております。
米びつに数本入れておくと、虫除けにもなります。

ピーマン、ししとうなどは、辛くないがトウガラシの一種。
これらの「甘い」タイプは、辛いタイプと交配が可能で、交配させた場合、遺伝確率上、実が全て辛くなることがあります。
交配をさけるためには、辛いタイプと甘いタイプは、なるべく離して植えること。

《基本情報まとめ》
・茄子(なす)科。
・学名
  Capsicum annuum
   Capsicum : トウガラシ属
   annuum : 一年草の
 Capsicum(カプシカム)は、ギリシャ語の「kapsa(袋)」が語源。
 (「kapto(かむ)」が語源、との説もある)
 ・南アメリカ原産。
 コロンブスがアメリカ大陸から持ち帰ったときに胡椒(こしょう)と間違えて
 ペッパーと呼んだことから、今でも海外ではペッパーと呼ばれております。
・日本には、16世紀にポルトガルから渡来しました。
 「唐」の名だが中国原産ではありません。
・古くから香辛料や野菜として栽培されております。
 鑑賞用のものも多いそうです。
・夏に白い花が咲きます。
・この赤い実がトウガラシになります。
 辛味種と甘味種とがあります。
 赤トウガラシを乾燥させたものを、その形状から「鷹の爪(たかのつめ)」と呼ばれております。
 
★一味唐辛子(いちみとうがらし)
  唐辛子のみを使用した香辛料。すごく辛い。
★七味唐辛子(しちみとうがらし)
  = 七色唐辛子(なないろとうがらし)とも呼びます。
  = 唐辛子の粉末に


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ウィキペディアその他より
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