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馬酔木 (あせび)

2013年03月10日 02時42分10秒 | 花の神話と伝説

別 名  「あしび」「あせぼ」「花馬酔木」



花言葉 「犠牲」「二人で旅をしよう」「清純な心」
「いつもあなたと一緒」「献身」

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躑躅(つつじ)科。
原産地:日本
学名:Pieris japonica 
   Pieris : アセビ属
   japonica : 日本のPieris(ピエリス)は、ギリシャ神話の詩の女神
   「Pieris」の名前にちなんだものです
英名:Japanese asndromeda
和名:アセビ(馬酔木)
別名:あしび、あせぼ
目名:ツツジ目
科名:ツツジ科
属名:アセビ属
樹高:1m~6m
開花期:2月~4月
植え付け期:2月~3月 6月~7月 10月
毒性:有り

・アセビ(馬酔木)は日本原産
 本州・四国・九州の山地などに自生する常緑樹。
 ツツジ科の低木で日本に自生し、観賞用に植栽もされます。

・開花期2月から4月ごろに鈴蘭のようなお椀型の小さい花を咲かせます。
 壷形の花をいっぱい咲かせます。
 うす紅色のものと 白色のものがあります。
 かすかに香ます
・本種は、全株、葉、樹皮、茎、花に「アセボトキシン」という有毒成分
 を含み、誤飲すると腹痛や下痢、嘔吐など引き起こすため注意が必要です。
 多くの草食ほ乳類は食べるのを避け、食べ残されます。
 そのため、草食動物の多い地域では、この木が目立って多くなることがあります。
 たとえば、奈良公園では、シカが他の木を食べ、この木を食べないため、
 アセビが相対的に多くなっている。逆に、アセビが不自然なほど多い地域は、
 草食獣による食害が多いことを疑うこともできます。

・やや乾燥した環境を好み、樹高は1.5mから4mほどになります。
 葉は楕円形で深緑、表面につやがあり、枝先に束生します。

早春になると枝先に複総状の花序を垂らし、多くの白くつぼ状の花をつけます。
果実は扇球状になる。有毒植物であり、葉を煎じて殺虫剤にします。
有毒成分はグラヤノトキシンI(旧名アセボトキシン)。

利用
・アセビは庭園樹、公園樹として好んで植栽される外、花もの盆栽等としても
 利用されております。
・近年では、殺虫効果を自然農薬として利用する試みがなされております。

鑑賞用の場合
置き場 半日陰から日陰を好みます。
    西日が当たらなければ日なたも育ちます。
水やり 比較的乾燥には強いですが、日照りがひどい時は水をこまめに
    与えてください。

名前の由来
・葉に有毒成分が含まれ、馬が食べると酔ったような状態になることから、
 この字が当てられたとされております。
・含有成分「アセボトキシン」は人間にも有毒で、足がしびれたように
 なることから、「アシシビレ(足痺れ)」 が「アセビ」になったとも
 いわれております。
 漢字の「馬酔木」もその由来によります。
また、このことから、葉を煎じたものは殺虫剤としても使われております。

文化
万葉集にも詠み込まれ、日本人とは縁の古い花。

・「池水に影さへ見えて 咲きにほう
  あしびの花を 袖に扱入(こき)れな」
   万葉集  大伴家持(おおとものやかもち)

 「磯の上に生ふるあしびを
  手折らめど 見すべき君がありといはなくに」
   万葉集  大来皇女(おおくのひめみこ)

 「わが背子にわが恋ふらくは 奥山の
  あしびの花の 今盛りなり」
   万葉集 

 「河蝦(かわず)鳴く 吉野の川の 瀧の上の 
  馬酔木の花ぞ 末(はし)に置くなゆめ」
   万葉集

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