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百日紅(さるすべり)

2014年07月31日 23時20分30秒 | 花の神話と伝説
別 名  (「猿滑」さるすべりとも書きます。)     「ヒャクジツコウ」「サルナメリ」「ハヨウジュ」「クスグリノキ」
英 名(Crape myrtle)

花言葉 「愛嬌」「雄弁」「愛敬」「不用意」「潔白」
    「あなたを信じる」「雄弁なあなた」
季 語 「仲夏」
子季語  百日紅(ひやくじつこう)/紫薇/怕痒樹/くすぐりの木、
 白さるすべり

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サルスベリ(百日紅=ヒャクジツコウ、Lagerstroemia indica)は、
・ミソハギ科の落葉中高木。
形態・生態
・葉は通常2対互生(コクサギ型葉序)、対生になることもありす。
・花は紅の濃淡色または白色で、円錐花序になり、がくは筒状で6裂、花弁は6枚で縮れております。
・8月頃咲きます。
・果実は円いさく果で、種子には翼があります。
分布・生育地中国南部原産。
人間との関わり
花が美しく、耐病性もあり、必要以上に大きくならないため、しばしば好んで庭や公園などに植えられております。種子から栽培する「あすか」という一才物の矮性種もあります。
和名は、幹の肥大成長に伴って古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいすべすべした感触の樹皮が表面に現れて更新していくことによる(樹皮の更新様式や感触の似たナツツバキやリョウブをサルスベリと呼ぶ地方もあります)。
つまり、猿が登ろうとしても、滑ってしまうということで、猿滑と表記することもあります。(実際には猿は滑ることなく簡単に上ってしまう)。
英語名 Crape myrtle は、ギンバイカ(myrtle)の花に似て、花弁がちりめん(crape)のように縮れていることから。
中国では、唐代長安の紫微(宮廷)に多く植えられたため、紫薇と呼ばれますが、比較的長い間紅色の花が咲いていることから、百日紅ともいわれております。
蘇省徐州市、湖北省襄陽市、四川省自貢市、台湾基隆市などで市花とされております。

・サルスベリ属(サルスベリぞく、学名: Lagerstroemia)は、ミソハギ科の属の一つ。
・熱帯・亜熱帯に分布します。
・サルスベリ(Lagerstroemia indica) - 中国南部原産。
・オオバナサルスベリ(バナバ、Lagerstroemia speciosa) - 東南アジア原産。観賞用に栽培するほか、葉を「バナバ茶」として飲用されております。
・シマサルスベリ(Lagerstroemia subcostata) - 日本の南西諸島に自生。
・ヤクシマサルスベリ(Lagerstroemia subcostata var. fauriei) - 日本の南西諸島に自生。
《基礎情報まとめ》
・禊萩(みそはぎ)科。
・学名  Lagerstroemia indica
     Lagerstroemia : サルスベリ属
    indica : インドの
 Lagerstroemia(ラジェルストレミア)は、18世紀のスウェーデンの生物学者で、
 植物学者リンネの友人の「Lagerstroum さん」の名前にちなみます。
・開花時期は、 7/15 ~ 10/15頃。
・中国原産。
・「約100日間、ピンクの花を咲かせる。」のが名前の由来。
 約3ヶ月間、夏から秋まで咲き続けます。
 実際には、一度咲いた枝先から再度芽が出てきて花をつけるため、咲き続けているように見 えます。 花はしわしわの形。白い花もある。
・「猿滑」とも書きますが、”幹がスベスベで、猿も登れない”ところから。
・秋になると、早めに落葉します。
・夾竹桃(きょうちくとう)と同じような時期に咲きます。

短歌・俳句
・「百日紅 ややちりがての 小野寺」   与謝蕪村(よさぶそん)

 「さるすべり 寺中おほかた 見えにけり」 炭太祇(たんたいぎ)

 「散れば咲き 散れば咲きして 百日紅」  加賀千代女(かがのちよじょ)

 「炎天の 地上花あり 百日紅」   高浜虚子(たかはまきょし)

『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。
「足引のやまのかけぢの猿滑りすべらかにても世をわたらばや」
               藤原為家『夫木和歌抄』

「袖に置くや百日紅の花の露」   貞室 「玉海集」
「籠らばや百日紅の散る日まで 」  支考 「菊の香」
「散れば咲き散れば咲きして百日紅」 千代女 「松の声」

伝説
朝鮮半島に一つの伝説があります。
旅の王子が、竜神の生贄にされていた生娘を救うため、勇敢に闘って竜神を退治したのち、その娘と恋に落ちますが、使命を終えるまでは暫しの別れと、百日後の再会を約束して旅を続けることになります。
ところが、待ちわびた約束の日を目前に、あろうことか娘は亡くなってしまい、帰還した王子は嘆き悲しみます。
やがて娘のお墓からは一本の木が生えて紅色の可憐な花を咲かせ、いつまでも咲き続けたため、百日もの間恋人を待ち続けた娘の生まれ変わりに違いないと、村人達はこの花を百日紅と名づけました・・。

「猿も木から落ちる」の諺を思わせる少々滑稽な名前とはうらはらの、こんな物語を背景にした「百日紅」の名前だったのです。

百日紅には、「愛嬌」の他、「不用意(これは、うっかり滑ったお猿さんの事でしょうか?)」、「世話好き」、「雄弁」、「活動」など様々な花言葉があるようです。

夏、枝先に群がり咲くサルスベリの花。花言葉の「雄弁」は、その華やかな咲きっぷりに由来します。

サルスベリは、百日紅(ヒャクジツコウ)とも呼ばれます。それは、サルスベリが夏の盛りに百日近く咲き続けることに由来するといわれます。また、ある王子が恋人に百日後の再会を約束して旅立ったものの、戻るとすでに恋人は亡くなっており、埋葬された場所からこの木が生えたという伝説によるともいわれます。

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必要に応じ、加筆・訂正致します。


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