🌸🌸扉の向こうに🌸🌸

扉の向こうにあるものは・・・

4月

2014年03月28日 14時11分17秒 | 月の和名
4月(しがつ)はグレゴリオ暦で年の第4の月に当たり、30日あります。
日本では、旧暦4月を卯月(うづき)と呼び、
現在では新暦4月の別名としても用いられております。
卯月の由来
・卯の花が咲く月「卯の花月(うのはなづき)」を略したものというのが定説
となっております。
・卯月に咲く花だから卯の花と呼ぶのだとする説もあります。
・「卯の花月」以外の説には、十二支の4番目が卯であることから「卯月」とする説
・稲の苗を植える月であるから「種月(うづき)」「植月(うゑつき)」
「田植苗月(たうなへづき)」「苗植月(なへうゑづき)」であるとする説。
・「夏初月(なつはづき)」の別名もあります。
日本では、新年度または新学期の時期として有名であり、学校・官公庁・会社など
では当月に入社式・入学式が行われ、前月の3月と同様に慌しくなります。
世帯数や人口は少ないが、「卯月」という姓(名字)も存在します。
4月は毎年7月と同じ曜日で始まり、閏年には1月とも同じとなります。

英語での月名、Aprilはラテン語のAprilis、ウェヌス
(相当するギリシャの女神アフロディーテのエトルリア名Apruより)に
捧げられた月。

異名
いんげつ(陰月)、うづき(卯月)、うのはなづき(卯花月)、けんげつ(乾月)、
けんしげつ(建巳月)、このはとりづき(木葉採月)、ちんげつ(鎮月)、
なつはづき(夏初月)、ばくしゅう(麦秋)、はなのこりづき(花残月)、
うえつき(植月)

季語
4月は季語が多い

四月、弥生、四月馬鹿、春の日、日永、春の空、麗か、長閑(のどか)、初桜、
入学、出代、山葵(ワサビ)、芥菜(からしな)、三月菜、春大根、
草餅、蕨餅、鶯餅、桜餅、椿餅、東踊、蘆辺踊、都踊、浪花踊、種痘、
桃の花、梨の花、杏の花、李の花、林檎の花、郁李の花、山桜桃の花、
沈丁花、辛夷、木蓮、連翹、木瓜の花、紫荊、黄楊の花、枸橘の花、
山椒の花、接骨木の花、杉の花、
春暁、春昼、春の暮、春の宵、春の夜、春燈、春の月、朧月、朧、亀鳴く、
蝌蚪(蛙の子)、柳、花、桜、花見、花篝(はなかがり)、花曇、桜漬、
花見虱、
桜鰄、桜鯛、花烏賊、螢烏賊、春の海、春潮、観潮、磯遊、汐干、蛤、
浅蜊(あさり)、馬刀(まて、貝)、桜貝,栄螺(さざえ)、壷焼、鮑、
常節、細螺(きさご)、奇居虫、汐まねき、いそぎんちゃく、海胆(うに)、
搗布(かぢめ)、角又、鹿尾菜(ひじき)、海雲(もづく)、海髪、松露、
一人静、金鳳華、桜草、チューリップ、ヒヤシンス、シクラメン、スイートピー、
シネラリヤ、アネモネ、フリージア、灌仏、花御堂、甘茶、花祭、
虚子忌(4月8日)、釈奠、安良居祭、百千鳥、囀(さえづり)、鳥交る、鳥の巣、
古巣、鷲の巣、鷹の巣、鶴の巣、鷺の巣、雉の巣、烏の巣、鵲の巣、鳩の巣、
燕の巣、千鳥の巣、雲雀の巣、雀の巣、孕雀、孕鹿、仔馬、春の草、若草、
古草、若芝、蘗(ひこばえ)、竹の秋、嵯峨念仏、十三詣、山王祭、梅若忌、
復活祭、猟名残、羊の毛剪る、春光、風光る、春の塵、青麦、麦鶉、菜の花、
花菜漬、菜種河豚、大根の花、豆の花、蝶、春風、 凧、風車、風船、石鹸玉、
鞦韆(しゅうせん、ブランコ)、ボートレース、運動会、遠足、遍路、春日傘、
朝寝、春眠、春愁、蠅生る、春の蠅、春の蚊、虻、蜂、蜂の巣、巣立、雀の子、
子猫、落し角、人丸忌、花供養、御身拭、御忌、蜃気楼、御影供、壬生念仏、
島原太夫道中、先帝祭、鮒膾、山吹、 海棠、馬酔木の花(あせびのはな)、
ライラック、小米花、小粉団の花、楓の花、松の花、珈琲の花、櫁の花、
木苺の花、苺の花、通草の花、郁子の花、天皇誕生日、どんたく、葱坊主、萵苣、
みづ菜、鶯菜、茗荷竹、杉菜、東菊、金盞花、勿忘草、種俵、種井、種選、
種蒔、苗代、水口祭、種案山子(たねかがし)、苗代茱萸、朝顔蒔く、藍植う、
蒟蒻植う、蓮植う、八十八夜、別 れ霜、霜くすべ、茶摘、製茶、鯛網、魚島、
蚕、山繭、桑摘、桑、桑の花、畦塗、蔦若葉、萩若葉、草若葉、葎若葉、
罌粟若葉(けし)、菊若葉、若蘆、荻若葉、若菰、髢草、水芭蕉、残花、春深し、
夏近し、蛙、躑躅(つつじ)、満天星の花(どうだんのはな)、
石南花(しゃくなげ)、柳絮、若緑、緑摘む、松毟鳥、ねじあやめ、
薊の花、山帰来の花、藤、行春、暮の春、春惜む、馬市

4月の年中行事
4月1日 - エイプリルフール(世界中)
4月4日 - (俗に)オカマの日 3月3日のひなまつり(女の子のお祭り)と
5月5日のこどもの日(端午の節句で男の子のお祭り)の間にあるため。
4月8日 - 花まつり(日本など)
3月22日から4月25日の間の日曜(1日のみ。日付不定)
- 復活祭(キリスト教文化圏各国) 数年に1度3月になります。
国や地域によっては、グッド・フライデー(直前の金曜)または
イースター・マンデー(直後の月曜)、あるいはその両方とも祝日となります。
4月25日- 解放記念日(イタリア)
日付不定 - ペサハ(イスラエルおよびユダヤ教徒)
4月29日 - 昭和の日。2006年まではみどりの日、1988年までは天皇誕生日(日本)
ゴールデンウィーク - 4月末から翌月初旬まで続く休日の多い週(日本)

※うづき
卯月
旧暦四月の異称。
この月から夏にはいり衣更(ころもが)えをしました。
十二支の4番目「卯」にかけて4番目の月の意も。《季・夏》
4月 卯月(うづき)
卯の花(空木(うつぎ)の花)が咲く頃の意。
十二支の4番目である”卯(う)”から。

書き出しの文例 4月
4月上旬 (花冷え/桜花/春爛漫)の(候/みぎり)
4月中旬 (春粧/春陽/仲春)の(候/みぎり)
4月下旬 (春暖/春日/晩春)の(候/みぎり)

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ウィキペディアより
必要に応じ、加筆・訂正致します。

一輪草

2014年03月28日 13時14分31秒 | 花の神話と伝説
別 名  「市毛草(いちげそう)」
花言葉 「追憶」「久遠の美」
季 語  「晩春」

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イチリンソウ(一輪草、学名:Anemone nikoensis)は、
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
特徴
根茎は横に這い、多肉質でところどころ紡錘状にふくらみます。
匍匐枝をだし、しばしば群生します。
茎につく葉は鞘状に広がった柄を持って3枚が輪生します。
小葉は3出複葉で、羽状に深く裂けます。
花期は4-5月
花茎の高さは20-30cmになり、直径4cmの花弁状の萼片を持つ花を1個、
花茎の先端につけます。
萼片は白色でふつう5-6枚、裏面は紅色を帯びる場合があります。
花弁はありません。
根出葉は1-2回3出複葉で、小葉は羽状に深く裂けます。
名前の由来
花茎の先に花を一輪咲かせることから、イチリンソウ(一輪草)といわてれおります。
分布と生育環境
本州、四国、九州に分布し、落葉広葉樹林の林床や林縁に生育します。
同属のニリンソウと同じで、葉や茎は早春に地上部に出現し、初夏には枯れるスプリング・エフェメラル
一株に一輪ずつ花を咲かせるので、この名前になりました。
二輪ずつ咲かせる「ニリンソウ」もあります。
科名・分類:キンポウゲ科 多年草
原産地:地中海沿岸
高さ:20~30cm
花期:3~5月
誕生花:4月19日
特徴
広葉樹林の中や山麓の土手などに生える多年草。
光を浴びて上向きに開花し、日暮れになると閉じます。
《基本情報まとめ》
・金鳳花(きんぽうげ)科。
・学名
  Anemone nikoensis
   Anemone : イチリンソウ属
   nikoensis : 栃木県日光産の
 Anemone(アネモネ) は、ギリシャ語の「風」が語源。
 「風の花」の意味のようです。
・春、茎先に一輪だけの、白い花が咲きます。
・日本固有種
・長い柄を伸ばし、先に花径3、4センチの白い大きな花を上向きに1輪ずつ
 つけることから、一輪草の名がつきました。
西洋の伝説では
大昔、星たちが空から花の咲き乱れる遥な地上の春の景色を眺めていた。
うっとりと見つめる星の一つが居眠りをして地上に落ちてしまった。
するとその星は地上に落ちた途端、輝いて1輪の花になった。
そのため今でも春になると、この純白の花は星空を見上げるように咲くという。

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ウィキペディア その他より
必要に応じて加筆・訂正致します。


小手毬 (こでまり)

2014年03月28日 10時52分00秒 | 花の神話と伝説
別 名  鈴掛(スズカケ)」「団子花(ダンゴバナ)」 「手毬花(テマリバナ)」

花言葉 「友情」「努力」「優雅」「品位」「優しい心」「伸び行く姿」
    「気立ての良い」

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コデマリ(小手毬、学名:Spiraea cantoniensis)とは、
バラ科シモツケ属の落葉低木。
中国(中南部)原産
日本では帰化植物。
特徴
落葉低木で、高さは1.5mになります。
枝は細く、先は枝垂れます。
葉は互生し、葉先は鋭頭で、形はひし状狭卵形になります。
春に白の小花を集団で咲かせまする
名前の由来
・この集団は小さな手毬のように見え、これが名前の由来となっております。
・小さな五弁の花が半球状に集まりそれがあたかも一つの花、小さな手毬のように見え、
これが名前の由来となっております。
・丸く盛り上がって咲く花の様子を、手毬(てまり)にたとえてつけられました。

根元から細い枝が枝分かれして生え、大株になると結構なボリュームが出ます。
日本では、よく庭木として植えられております。
変種
変種に八重咲きのヤエコデマリがあります。

他科の名前の似た種
オオデマリ・ヤブデマリという名前が似ている植物がありますが、
これらはスイカズラ科で本種と類縁ではありません。

《基本情報まとめ》
・薔薇(ばら)科。
・学名
  Spiraea cantoniensis
   Spiraea : シモツケ属
   cantoniensis : 中国広東地方の
 Spiraea(スピラエ)は、ギリシャ語の
 「speira(螺旋(らせん)、輪)」が語源。  
・開花時期は、 4/20 ~ 5/15頃。
・中国から渡来。
・小さな花が丸く集まり、手毬のように咲くことから、
 「小さな手毬」で「小手毬」になりました。
・枝は弓状に垂れ下がります。
・生け花の材料や茶花として利用されております。
・4月2日の誕生花

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必要に応じて、加筆・訂正致します。


一人静 (ひとりしずか)

2014年03月23日 07時07分12秒 | 花の神話と伝説
別 名  「吉野御前(よしのごぜん)」「眉掃草(まゆはきそう)」

花言葉  「静謐」「隠された美」「愛にこたえて」
季 語 「仲春」

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センリョウ科。
山野に自生しますが、原産は中国。
江戸時代観賞用に栽培されました。
二十~三十センチの茎の先端に対生の葉を四枚つけ、
その中心からさらに茎を伸ばしブラシ状の白い小花をつけます。
一人舞う静御前になぞらえた命名。

ヒトリシズカ(一人静、学名: Chloranthus japonicus )は、
センリョウ科 チャラン属の多年草。
分布と生育環境
北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林内、林縁に自生します。
特徴
高さは10~30cm。葉は4枚が輪生状に付き光沢があり、縁には鋸歯があります。
花期は4~5月で、茎の先に1本の穂状花序を出し、
ブラシ状の小さな白い花をつけます。
一本で生えるのは稀で、普通群生します。
名称の由来
・この花の可憐さを愛でて静御前になぞらえたもの。
近縁種のフタリシズカが花穂を2本以上出すのと対比させました。
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・春まだ浅い頃、赤紫色を帯びた茎先に、4枚の葉につつまれた白い花穂をまっすぐ伸ばし、
若い葉の中心から白いモールのような花がひとつ咲きます。
・3月19日の誕生花は、静御前の悲恋と美をしのぶ春の山野草、ヒトリシズカ(一人静)。
・花の名は、気高さのある花の姿から、鎌倉時代に悲運の名将と呼ばれた源義経の側室、静御前のおもかげを偲んで名づけられました。
・花言葉「愛にこたえて」は、吉野山で義経と別れたあと、捕えられてもなお義経への思いを貫いた静御前にちなんだ花の名前からきています。
静御前が鎌倉の鶴岡八幡宮で唄って、源頼朝の怒りを買った義経を想う歌。
しづやしづ しづのをだまき 繰りかへし 昔を今に なすよしもがな
吉野山 嶺の白雪 踏み分けて 入りにし人の 跡ぞ恋しき

花言葉「隠された美」は、若い葉に包まれてひっそりと、白い花糸のようなおしべを伸ばす美しい花の姿につけられました。ヒトリシズカは毎年山野草の土に植え替えるだけで、ずっと鉢の中で群生してよく咲いていましたが、昨年の春先から続いた天候不順で数を減らし、今年は・・・
センリョウ科チャラン属、耐寒性多年草、原産地:中国

ヒトリシズカ(一人静)の誕生花:1月9日、2月4日、3月19日
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近縁種フタリシズカ(二人静、学名:Chloranthus serratus )
キビヒトリシズカ(吉備一人静、学名: Chloranthus fortunei )
《基本情報まとめ》
・千両(せんりょう)科。
・学名
  Chloranthus japonicus
   Chloranthus : センリョウ属
   japonicus : 日本の
 Chloranthus(クロランサス)はギリシャ語の
 「chloros(黄緑)+ anthos(花)」が語源。
・山野の樹陰などに生えます。
・春先、4枚の葉を突き抜けて、白いブラシ状の とても変わった花を
 1本咲かせます。
 名前は、源義経が好んだ「静御前(しずかごぜん)」という女性が
 一人で舞っている姿に見立てたことから。
「静御前」の舞姿にみたててつけられた名前。
・花びらに見えるのは「おしべ(葯隔・やくかく)」。
花びらも萼もありません。
・花穂が2本直立する「フタリシズカ」もあります。
・花期 4~5月
・花色 白

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雪柳(ゆきやなぎ)

2014年03月23日 04時11分29秒 | 花の神話と伝説
別 名  「小米花」「小米桜」「こめやなぎ」「えくぼ花」「噴雪花」
     (Spirea, Spiraea)



花言葉 「愛嬌」「気まま」「自由」「殊勝」「愛らしさ」
    「懸命」「静かな思い」
季 語 仲春

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バラ科の落葉低木。
柳のようにしなう枝に、真白い小さな花が群がって咲く。
葉に先立って花をつけるため、満開の様子はひとかたまりの雪のようです。
春風に散る細かい花びらは、風花のようです。

関東以西に自生し、古くから庭木・茶花として親しまれております。
中国原産という説もありますが、日本原産であると考えられております。

早春の花に加え、秋の紅葉も鑑賞価値が高い。
花色はほぼ白ですが、まれにピンク色の種類もあります。
ユキヤナギ(雪柳、学名:Spiraea thunbergii)は、
バラ科シモツケ属の落葉低木。
特徴
手を掛けなくても成長し、大きくなると1.5mほどの高さになります。
地面の際から枝がいく本にも枝垂れて、細く、ぎざぎざのある葉をつけます。
花は、3月から5月にかけて、5弁で雪白の小さなものを枝全体につける。
そのさまから和名がつきました。
公園や庭先でよく見かけますが、自生種は石川県で絶滅危惧I類に
指定されているなど、地域的には絶滅が危惧されております。
《基本情報まとめ》
・薔薇(ばら)科。
・学名
  Spiraea thunbergii
   Spiraea : シモツケ属
   thunbergii :スウェーデンの 植物学者「ツンベルク」さんの
 Spiraea(スピラエ)は、ギリシャ語の「speira(螺旋(らせん)、輪)」が語源。
 
・開花時期は、 3/10 ~ 4/15頃。
・中国原産。
・葉が柳の葉に似て細長く、枝いっぱいに白い花を雪が積もったように
 咲かせるところから。
 花がいっぱい散ったあとの地面も雪がパラパラと積もったように見えます。
・冬の紅葉もきれい。
・「つぼみ」がピンク色の、「フジノピンク」という品種もある。

・2月26日の誕生花。

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雪割草 (ゆきわりそう)

2014年03月23日 03時56分02秒 | 花の神話と伝説
別 名  「三角草(みすみそう)」「洲浜草(すはまそう)」
     「洲浜細辛」「洲浜菊」(Liver leaf)



花言葉  「あなたを信じます」「信頼」「期待」「内緒」「優雅」
     「高貴」「自信」「和解」
季 語  初春

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科・属名: サクラソウ科・サクラソウ(プリムラ)属
原産地 :東地中海・小アジア原産
状態 :多年草

ユキワリソウは日本原産のサクラソウ科プリムラ属の落葉宿根草です。
日本各地の山地に自生する花で、サクラソウに似た紅紫色の5弁花(写真右上)を開きます。
1~2cmの可憐な花を健気に咲かせます。
葉は3~8cmのへら形で裏面に淡黄粉を密につけます。
草丈は10~15cm、開花期は2~4月頃です。

属名の「プリムラ(Primula)」は、ラテン語の『primus「プリムス(最初)」』のという意が語源とされます。
和名は春まだ浅い時期に雪を割るような姿で現れるため、
「ユキワリソウ(雪割草)」と素敵な名前がついています。

またユキワリソウの名で呼ばれているのは、葉の先が三角に分かれているキンポウゲ科の『ミスミソウ「三角草(ヘパティカ・ノビリスの変種)」』、あるいはミスミソウの仲間で、洲浜台(弧状になった砂浜のこと)に似るので「スハマソウ(洲浜草)」があります。

花に見えるのは6~9枚の萼で、2~5月頃にピンクや薄紫、紅紫、白などの可憐な花を咲かせ、根茎は這うように伸び、冬も枯れません。

庭の下草や路地植えとして楽しめます。

英名はハート形の葉から「Liver Leaf(肝臓の葉)」とも呼ばれます。
ただ、植物分類上においてはサクラソウ属のユキワリソウが正式のユキワリソウで、ミスミソウをユキワリソウと呼ぶことは誤用だとされます。

キンポウゲ科の多年草。
本州から四国の早春の低山地で、雪解け を待って茎の先端に、白や淡紅、紅紫、青紫の花を一つつける。
葉の形が婚礼の儀式などに用いられる洲浜台、また浜辺の洲浜のようであることから洲浜草とも呼ばれる。
ユキワリソウ(雪割草 学名:Primula farinosa subsp. modesta)は、
サクラソウ科サクラソウ属の多年草。高山植物で日本全土の亜高山帯から高山帯に自生する。

特徴
山地の湿った岩場に生育します。
高さは10cmほどになります。
葉はだ円形で根生し、幅1-1.5cm、長さ3-10cm、表面は緑色でしわが多く、ふちには波状のゆるい鋸歯があり、やや裏側に曲がる。また、葉の裏面は淡黄の粉があります。
花茎は高さ7-15cmになり、その先に3-20個の淡い紅紫色の花をつけます。
花の径は10-14mm。苞は線形になり、基部は袋状に膨らみません。

花期は5-6月。
変種
ユキワリソウ(基変種) Primula farinosa L. subsp. modesta (Bisset et S.Moore) Pax var. modesta (Bisset et S.Moore) Makino ex T.Yamaz.
ユキワリコザクラ Primula farinosa L. subsp. modesta (Bisset et S.Moore) Pax var. fauriei (Franch.) Miyabe
葉が小卵形であり、鋸歯がはっきりしない。細長い葉柄がつく。
本州(奥羽地方)、北海道、千島、樺太、済州島に分布します。

レブンコザクラ Primula farinosa L. subsp. modesta (Bisset et S.Moore) Pax var. matsumurae (Petitm.) T.Yamaz. 
絶滅危惧II類(環境省レッドリスト)。
北海道の礼文島に自生する。千島、朝鮮半島、アジア寒帯に分布します。
苞の基部が、やや膨らみます。

サマニユキワリ Primula farinosa L. subsp. modesta (Bisset et S.Moore) Pax var. samanimontana (Tatew.) T.Yamaz.
北海道のアポイ岳周辺の日高地方南部に分布しております。
葉が細く、縁が強く内側に巻き込みます。

雪割草はキンポウゲ科のミスミソウ、スハマソウの別名でもあります。
また、イチリンソウ、ニリンソウ、アズマイチゲ、ショウジョウバカマ、ハシリドコロなども雪割草、雪割花とよぶ地方もあります。

名前の由来
・雪の残っているころに雪を割るようにして咲き出すのが名の由来。
 別名「三角草(みすみそう)」
   葉が三裂するところから。これの別名を雪割草と呼ばれております。
 「洲浜草(すはまそう)」
   葉の形が、祝いの席に飾る島台の ”州浜”に
   似ているところから。これも別名を雪割草と呼ばれております。
・ハート型の葉っぱの形から、英語で「Liver leaf(肝臓の葉)」
 とも呼ばれております。

《基本情報まとめ》
・金鳳花(きんぽうげ)科。
・学名
  Hepatica nobilis
    var. japonica
    form. variegata(洲浜草)
  Hepatica nobilis
    var. japonica(三角草)
   Hepatica : ミスミソウ属
   nobilis :気品のある、立派な
   japonica : 日本の
   variegata :斑紋のある、雑食の
 Hepatica(ヘパティカ)は、ラテン語の「hepaticus(肝臓)」が語源。
 葉の形に由来。
 (Primula(サクラソウ属)に属する、とする説もあり)
 
早春に開花。

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連翹(れんぎょう)

2014年03月21日 15時41分50秒 | 花の神話と伝説
別 名  「いたちぐさ」「いたちはぜ」





花言葉 「希望」「かなえられた希望」「集中力」「希望の実現」
     「豊かな希望」
季 語  仲春

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レンギョウ(連翹)とは、
広義にはモクセイ科レンギョウ属(学名: Forsythia)の総称
(それらから品種改良で作られた園芸品種をも含める)。
狭義には、レンギョウ属の種の一つ、学名 Forsythia suspensa の和名を指します。
一般には広義の意味で称されることが多い。

属名の Forsythia は、
19世紀初頭にイギリスの王立植物園の監督官を務めた園芸家ウィリアム・フォーサイス
(William A. Forsyth、1737年 - 1804年)に因みます。

レンギョウ F. suspensa
レンギョウ(連翹、学名: Forsythia suspensa (Thunb.) Vahl[1])は、
モクセイ科レンギョウ属の落葉性低木広葉樹。別名、レンギョウウツギ(連翹空木)。
古名は、いたちはぜ、いたちぐさ。
中国名は黄寿丹。英名はゴールデンベル (golden bells, golden bell flower)。

種小名の suspensa は、枝が“垂れる”意味です。

和名のレンギョウは、
漢名の連翹を音読みしたものですが、実は誤用されたものです。
そもそも原産地の中国で連翹とは、
トモエソウ(学名: Hypericum ascyron、中国名: 連翹(大連翹))
もしくはオトギリソウ(学名: Hypericum erectum、中国名: 小連翹)のこと。
これらどの実も薬用されていたこともあり、日本では、現在のレンギョウの実が
連翹と誤って売られるようになり、ついにはレンギョウが連翹として認識されるに
至りました。しかし、現在も中国において連翹と書くとトモエソウもしくは
オトギリソウのことを指します。

名前の由来
半つる性植物。
枝が柳のように撓み、地につくとそこから根を出します。
葉に先立って鮮やかな黄色の花を枝先まで付けます。
その様子が鳥の長い尾に似ているのでこの名がつきました。

満開の大きな株が庭にありますと,黄金の水を吹き上げている噴水のように見えます。
黄色い 4 弁の花がたくさんついております。

特徴
雌雄異株。
繁殖力が旺盛で、よく繁る。樹高は1 - 3mまで育ち、
半つる性の枝は湾曲して伸び下に垂れ、地面に接触すると、そこからも根を出し
新しい株ができます。
枝は竹のような節を持ちます。また、枝の髄が早期に消失するため、
節の部分を除いて中空になります。
(このことから“空の木”、レンギョウウツギ(連翹空木)という
別名が付きました。
この呼称は最初、本来の連翹(トモエソウ)との誤用に気付いた時、
区別するために使われました)。

まだ葉が芽吹く前の早春(3 - 4月頃)、2 - 3cmの黄色い4弁の花が、
細い枝に密に多数開くきます。

その花が咲き終わる頃、入れ違うかのように今度は、
緑色の葉(長さ3 - 10cm、幅2 - 5cmの長卵型。葉先は鋭尖で、
葉縁にまばらな鋸歯がある)が対生に芽吹き、
それが秋になると濃緑色、概憤色(くすんだ黄緑色)、
紫色と順に変色し、最後に落葉します。

付いた果実は漢方薬(下記参照)として用いられます。

分布・生育地中国原産。日本への渡来は古く、『出雲風土記』や『延喜式』にも
レンギョウの名前が見られます。
(薬用として平安時代初期に渡来したといわれているが、
実際に渡来した時期は定かではなく、江戸時代前期に栽培の記録があることから、
江戸時代だという説もある)。

レンギョウ属
レンギョウ属(レンギョウぞく、学名: Forsythia)には、
7種(アジアに6種とヨーロッパに1種)の原種、および幾つかの園芸用に
交配された雑種があります。
どの種も黄色い4弁の花が特徴的です。
中国・朝鮮半島・ヨーロッパ各地でも多く植栽され、
春を告げる花として知られております。

中国・朝鮮原産種
レンギョウ(学名: Forsythia suspensa、中国名: 黄寿丹) - 中国原産種。
ギラルディアナ(学名: Forsythia giraldiana、中国名: 和秦翹) - 中国原産種。
シナレンギョウ(学名: Forsythia viridissima、中国名: 金鐘花) - 中国原産種。
チョウセンレンギョウ(学名: Forsythia ovata
(Forsythia koreana, Forsythia viridissima var. koreana)、
朝鮮名: ケナリ(개나리)) - シナレンギョウの変種。
朝鮮半島原産種。
朝鮮半島ではカラムラサキツツジ(朝鮮名: チンダルレ(진달래))と共に、
春の訪れを告げる花として親しまれております。

日本の公園や庭木などで「レンギョウ」として一般的に植栽されているのは、
レンギョウ、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウです。
耐寒性耐暑性に優れているため、日本全国に分布しております。
大気汚染や病虫害にも強く、どんな土壌でもよく育つことから、庭木、公園、
垣根に用いられることが多い。

これら3種はよく似ておりますが、幹を縦に切ると、
レンギョウは芽の出る部分以外が中空、
シナレンギョウは芽の出る部分を含み細かい梯子状の髄があり、
チョウセンレンギョウは芽の出る部分以外に細かい梯子状の髄があります。
また、レンギョウ、チョウセンレンギョウの枝は弓なりに長く伸び下垂するが、
シナレンギョウは枝が直立し上向きに張って伸びる傾向があるため、
園芸業界では、それぞれ「シダレレンギョウ(ツルレンギョウ)」
「キダチレンギョウ」と区別して呼ぶことがあります。

日本原産種
先述したように、日本で一般に植栽されているレンギョウ類の多くが、
シナレンギョウ、チョウセンレンギョウと外来種です。
しかし、日本にも一部の地域に自生している野生種があります。
ヤマトレンギョウ(学名: Forsythia japonica)
- 中国地方の石灰岩地に分布しております。
ショウドシマレンギョウ(学名: Forsythia togashii)
- 瀬戸内海の小豆島の石灰岩地に分布しております。

これら日本原産種は、他のレンギョウ類に比べて開花時期が4月 - 5月頃と遅い。
ヤマトレンギョウは葉に先立って花を咲かせ、
ショウドシマレンギョウは葉の展開と同時期に独特の緑色を帯びた
黄色い花を咲かせます。

この2種は、全国的にも限られた地域にしか分布しない固有種で、森林開発、
人工造林、園芸採取などによって現在の生育地で絶滅すると野生状態では
地球上から完全に消滅してしまうことになるため、
(国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに準拠した)
環境省のレッドリストによって、絶滅危惧種に指定されおります。

ヨーロッパ原産種
セイヨウレンギョウ(学名: Forsythia europaea)
- バルカン半島原産種。
アルバニア、セルビア、モンテネグロの一部に自生しております。

園芸種
インテルメディア(学名: Forsythia × intermedia)
- 1880年にドイツで作出されました。
レンギョウとシナレンギョウとを交配させました。
スペクタビリス(Forsythia x intermedia ’spectabilis’)
などの栽培品種があります。
花は大輪で多花性。ヨーロッパで広く栽植されております。
日本で流通している切花の多くはこの品種です。

最近ではインテルメディアにさらに別の品種を交配させたり、また他にも多くの
品種改良が行われ、様々な鑑賞用の品種が作出されております。

薬用
漢方医学では「連翹」と呼ばれ、解熱剤、消炎剤、利尿剤、排膿剤、
腫瘍・皮膚病などの鎮痛薬に用いられております。
成分にトリテルペン、モノテルペングリコシド、リグナンを含み、
強い抗菌作用があります。
成熟果実を一度蒸気を通したのち、天日で乾燥し用いられます。
日本薬局方においては、レンギョウまたはシナレンギョウの果実を用います。

連翹が配合された方剤の例
響声破笛丸(きょうせいはてきがん)
銀翹解毒散(ぎんぎょうげどくさん)
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

連翹忌
4月2日は彫刻家・詩人の高村光太郎(1883年 - 1956年)の命日で、
これを連翹忌とも呼ばれております。
これは、高村が生前好んだ花がレンギョウであり、彼の告別式で棺の上に
その一枝が置かれていたことに由来します。


《基本情報まとめ》
・木犀(もくせい)科。
・学名
  Forsythia suspensa(連翹)
  Forsythia viridissima(支那連翹)
  Forsythia koreana(朝鮮連翹)
   Forsythia : レンギョウ属
   suspensa : 吊るした
   viridissima : 濃緑色の
   koreana : 朝鮮の
 Forsythia(フォルシシア)は、18世紀のイギリスの園芸家
 「Forsyth(フォーサイス)さん」の名前にちなみます。
・開花時期は、 3/20 ~ 4/20頃。
・古名は「鼬草」(いたちぐさ)。
・中国が原産地。
・たくさんの花で まっ黄色に染まるのがとても美しい。
・ふつうの「連翹」と、「支那連翹(しなれんぎょう)」、
 「朝鮮連翹(ちょうせんれんぎょう)」の3種類がよく知られております。
 (見分け方は難しそうです)。
 「連翹」   → 丸っこい花びら。
 「支那連翹」 → 細長い花びら。
 「朝鮮連翹」 → 細長い花びら。
         枝が湾曲しております。
・本来「連翹」とは 巴草(ともえそう)をさしておりましたが、
 今の連翹の木に誤用され、以来この木が「連翹」の名で
 呼ばれるようになりました。
・1月24日の誕生花。


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三叉 (みつまた)

2014年03月20日 17時46分55秒 | 花の神話と伝説
別 名 「結香の花(むすびき)」



花言葉 「強靱」「意外な思い」「壮健」「永遠の愛」「肉親の絆」

季 語 仲春



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ミツマタ(三椏、学名:Edgeworthia chrysantha)
ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木。
中国中南部、ヒマラヤ地方原産。皮は和紙の原料として用いられております。

概要
ミツマタは、その枝が必ず三叉、すなわち三つに分岐する特徴があるため、
この名があり、三枝、三又とも書きます。
中国語では「結香」(ジエシアン)と称しております。

春、葉が出る前に甘い香りを放って花が咲きます。
春の訪れを、待ちかねたように咲く花の一つがミツマタです。
春を告げるように一足先に、淡い黄色の花を一斉に開くので、サキサクと
万葉歌人に詠まれました。
(またはサキクサ:三枝[さいぐさ、さえぐさ]という姓の語源とされております。)

園芸種では、オレンジ色から朱色の花を付けるものもあり、
赤花三椏(あかばなみつまた)と称します。

利用
和紙の原料として重要です。
ミツマタが和紙の原料として登場するのは、16世紀(戦国時代)になってからである
とするのが一般的です。しかし、『万葉集』にも度々登場する良く知られたミツマタ
が、和紙の原料として使われなかったはずがないという説があります。

平安時代の貴族たちに詠草料紙として愛用された斐紙(美紙ともいう)の
原料であるガンピも、ミツマタと同じジンチョウゲ科に属すします。
古い時代には、植物の明確な識別が曖昧で混同することも多かったために、
ガンピもミツマタを原料としたものも、斐紙と総称されて、近世まで
文献に紙の原料としてのミツマタという名がありませんでした。
後に植物の知識も増え、製紙技術の高度化により、ガンピとミツマタを
識別するようになったとも考えられております。

「みつまた」が紙の原料として表れる最初の文献は、徳川家康がまだ将軍になる
前の慶長3年(1598年)に、伊豆修善寺の製紙工の文左右衛門にミツマタの
使用を許可した黒印状(諸大名の発行する公文書)である(当時は公用の紙を
漉くための原料植物の伐採は、特定の許可を得たもの以外は禁じていた)。 

「豆州にては 鳥子草、かんひ みつまたは 何方に候とも 修善寺文左右衛門
より外には切るべからず」とあります。「かんひ」は、ガンピのことで、
鳥子草が何であるかは不明ですが、ミツマタの使用が許可されております。

天保7年(1836年)稿の大蔵永常『紙漉必要』には、ミツマタについて
「常陸、駿河、甲斐の辺りにて専ら作りて漉き出せり」とございます。
武蔵の中野島付近で漉いた和唐紙は、このミツマタが主原料でした。
佐藤信淵の『草木六部畊種法』には、
「三又木の皮は 性の弱きものなるを以て 其の紙の下品
(品質が最低の意)なるを なんともすること無し」
として、コウゾと混合して用いることを勧めております。

明治になって、政府はガンピを使い紙幣を作ることを試みましたが、
ガンピの栽培が困難であるため、栽培が容易なミツマタを原料として研究し、
明治12年(1879年)、大蔵省印刷局(現・国立印刷局)抄紙部で
苛性ソーダ煮熟法を活用することで、日本の紙幣に使用されるように
なっております。それ以来今日まで、ミツマタを原料とした日本の紙幣は、
その優秀性を世界に誇っております。

手漉き和紙業界でも、野生だけで供給量の限定されたガンピの代用原料
として栽培し、現代の手漉き和紙では、コウゾに次ぐ主要な原料となって
おり、現代の手漉き鳥の子和紙ふすま紙は、ミツマタを主原料として
おります。
耐用年数
平成20年度税制改正において、法人税等の「減価償却資産の耐用年数等に関する
省令」が改正され、別表第四「生物の耐用年数表」によれば平成20年4月1日以後
開始する事業年度にかかるミツマタの法定耐用年数は5年となりました。

関連項目和紙
三椏紙
ミツマタ (小惑星):小惑星番号16731番の小惑星。
発見した佐治天文台のある佐治村(現在の鳥取市)名物の手すき和紙・因州和紙が
ミツマタを原料とすることにちなみ命名されました。

《基本情報まとめ》
・沈丁花(じんちょうげ)科。
・学名
  Edgeworthia chrysantha
   Edgeworthia : ミツマタ属
   chrysantha : 黄色の花の
 Edgeworthia(エッジワーシア)は、イギリスの植物学者
 「Edgeworth 夫妻」の 名前にちなみます。
・開花時期は、 3/ 5 ~ 4/10頃。
・原産地は 中国中南部、ヒマラヤ地方。
 江戸時代初期に渡来。
・花芽は、ちょっと不気味な、不思議な形。
・花は、蜂の巣がぶら下がったような形。
・枝が3本ずつ分岐しており名前の由来になんっております。
・樹皮には強い繊維があり、和紙の原料になります。
 しわになりにくく高級で、また虫害にもなりにくいので、
 1万円札などの紙幣や証紙など重要な書類に使われております。
 1876年(明治9年)に、政府印刷局で三叉を原料として紙幣を作ってから、
 三叉の利用度は非常に高くなりました。
 紙幣以外でも証書・地図用紙・コピー紙など各種の紙とその原料として
 幅広く使われております。

・「三椏」とも書き、「椏」は”あ”とも読み、木の股」の意味があります。 
・「赤花三叉(あかばなみつまた)」は、戦後、愛媛県の栽培地で発見され、
 今では黄色花とともに よく栽培されております。

・「春さればまず三枝(さきくさ)の 幸(さき)くあらば
  後(のち)にも逢はむな恋(こ)ひそ 吾妹(わぎも)」
                     柿本人麻呂

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大犬陰嚢(おおいぬふぐり)・犬ふぐり

2014年03月19日 10時56分43秒 | 花の神話と伝説
大イヌフグリの別 名 「瑠璃唐草」「天人唐草」「星の瞳」


花言葉 「信頼」「女性の誠実」「神聖」「清らか」「忠実」

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※イヌノフグリ(犬の陰嚢、学名 Veronica didyma var. lilacina)とは
オオバコ科クワガタソウ属の越年草。

3-5月にかけて、淡いピンク色をした3-5mmの花をつけます。
花弁には紅紫色のスジが入っております。

東アジアに広く分布し、日本では本州以南に見られる在来種(古い時代に渡来した帰化植物である可能性あり)であり、かつては路傍や畑の畦道などで普通に見られた雑草でした。
しかし近年は近縁種の帰化植物であるオオイヌノフグリにその生育地を奪われたほか、育成地自体も人間の開発行為によって減少しているために数を大幅に減らしております。
環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類(VU)に指定されております。

和名の由来、
果実の形状が雄犬のフグリ、つまり睾丸・陰嚢に似ていることから
牧野富太郎が命名しました。

・早春、地面に群がり咲く瑠璃色のこまかい花

・実を犬の陰嚢(ふぐり)に見立ててつけられた名前。

・野原や空き地にごく普通にみられるます。
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※オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢、学名 Veronica persica)とは
オオバコ科クワガタソウ属の越年草。
路傍や畑の畦道などに見られる雑草。

分布
ヨーロッパ原産。
アジア(日本を含む)、北アメリカ、南アメリカ、オセアニア、
アフリカに外来種(帰化植物)として定着しております。
日本では全国に広がっており、最初に定着が確認されたのは1887年の東京です。

特徴
早春にコバルトブルーの花をつけます。
まれに白い花をつけることがあります。
花弁は4枚。ただしそれぞれ大きさが少し異なるので花は左右対称です。
花の寿命は1日。
葉は1?2cmの卵円形で鋸歯があります。
草丈10?20cm。

名前のフグリとは陰嚢の事で、実の形が雄犬のそれに似ている事から
この名前が付きました。
ただし、これは近縁のイヌノフグリに対してつけられたもので、
この種の果実はそれほど似ておりません。
したがって正しくはイヌノフグリに似た大型の植物の意です。

近縁種
近縁種にイヌノフグリ (V. didyma var. lilacina)、
タチイヌノフグリ (V. arvensis)、
フラサバソウ (V. hederaefolia) などがあります。
いずれもオオイヌノフグリより小型で、花ははるかに小さいので目立ちません。

なお、日本の同属にはクワガタソウ (V. miqueliana) の仲間があり、
これは山地から高山に分布し、イヌノフグリを大きくしたような
美しい花の野草です。

・胡麻葉草(ごまのはぐさ)科。
・学名
  Veronica persica(大犬のフグリ)
  Veronica arvensis(立犬のフグリ)
   Veronica : クワガタソウ属
   persica : ペルシャの
   arvensis : 野生の
 Veronica(ベロニカ)は、キリスト教の聖者「Veronica」
 に対して捧げられた名。
・開花時期は、 2/ 1 ~ 4/末頃。
・ヨーロッパ地方原産。
 日本へは明治時代に渡来しました。
・道端に多く生え雑草のようですが、かたまって咲いているととてもきれいです。
・色はルリ色。
・日が当たると花びらを広げます。
 日がかげると閉じます。

・「立犬のフグリ(たちいぬのフグリ)」は、茎が高く立つ。

 花は「大犬のフグリ」より小さい。

・「犬ふぐり 星のまたたく 如くなり」 高浜虚子



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イヌフグリとオオ犬フグリを掲載しております。
画像は大イヌフグリです。

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仏の座 (ほとけのざ)

2014年03月18日 15時33分12秒 | 花の神話と伝説
別 名 (三界草(さんがいぐさ))



花言葉 「調和」「小さな幸せ」「輝く心」
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身分は雑草ですが、よくよく見ると唇の形をしたピンク色のはかわいらしい。
また小さな草花ですが、群生すると見ごたえがあります。

秋に芽を出し、冬も茎を伸ばして上部の葉の上につぼみをつけ、早春から
唇形の花が数輪ずつ咲き始め、暖かくなると一面に紅紫色の花が広がります。

名前の由来
花の名は、葉柄がなく花を囲むように茎に対生する葉を、仏像の如来や
菩薩が座る蓮華座(ハスの花のかたどった台座)に見立てて名づけられました。
花を囲むよう対生する葉の形が、仏の台座のように見えることから
ホトケノザと呼ばれるようになったという面白い形の草花です。

別名「サンガイグサ(三階草)」は、段々に葉と花がつくことからつけられました。

花言葉「輝く心」は、蓮華座に座る仏さまを連想してつけられたのでしょう。

花言葉「調和」は、すっと伸びた茎に段々についた葉と葉のバランスが
とれていることからつけられたのでしょう。

一本の茎にたくさんつくつぼみの中には、花を咲かせずにつぼみのまま閉鎖花に
なって、自家受粉するものもあるそうです

ホトケノザは葉がうどん粉のように白くなる(ウドンコ病)晩春にはせっせと
抜きますが、花の少ないときにけなげに咲いた花をめこぼししているので、
なかなか庭から出て行ってくれません。

形態・生態
成長した際の高さは10 - 30cm
四角断面の茎は柔らかく、下部で枝分かれして、先は直立します。

葉は対生で、縁に鈍い鋸歯があり、下部では葉枝を持つ円形、
上部では葉枝はなく茎を抱きます。

花期は3 - 6月、上部の葉脇に長さ2cmほどの紫で唇形状の花をつける。

つぼみのままで結実する閉鎖花が混じることが多い。
白い花をつけるものもあり、シロバナホトケノザ(f. albiflorum)と
呼ばれております。

分布・生育地
アジアやヨーロッパ、北アフリカなどに広く分布します。
日本では、北海道以外の本州、四国、九州、沖縄に自生します。

道端や田畑の畦などによく見られる雑草である。

人間との関わり
子供が花びらを抜き取り、それを吸って蜜を味わって遊ぶことがあります。

《基本情報まとめ》
・紫蘇(しそ)科。
・学名
  Lamium amplexicaule
   Lamium : オドリコソウ属
   amplexicaule : 抱茎のLamium(ラミウム)は、
ギリシャ語の「laipos(のど)」が語源で、葉の筒が長くてのど状に見えることに
由来しているとの説があります。 
・開花時期は、 2/ 5 ~ 5/末頃。
・半円形の葉が茎を取り囲んでつくようすを蓮華座(れんげざ)に見立てました。

・春の七草のひとつの”ほとけのざ”はこの花ではなく、
 正しくはキク科の「田平子」(たびらこ)のことを指す。

※春の七草の一つに「ほとけのざ」がありますが、これは本種のことではなく、
標準和名をコオニタビラコというキク科の草です。ところが、このために
この種を七草の「ほとけのざ」であると誤解されている場合があります。
本種は食用ではないため、注意を要します。


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3月

2014年03月08日 11時30分19秒 | 月の和名
グレゴリオ暦で年の第3の月に当たり、31日間あります。

日本では、旧暦3月を弥生(やよい)と呼び、現在でも新暦3月の別名としても用いられております。
弥生の由来
草木がいよいよ生い茂る月「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」が詰まって「やよひ」となったという説が有力で、これに対する異論は特にありません。
他に、花月(かげつ)、嘉月(かげつ)、花見月 (はなみづき)、夢見月(ゆめみつき)、桜月(さくらづき)、暮春(ぼしゅん)等の別名もあります。

弥生 やよい
「風雨改まりて、草木いよいよ生ふるゆえに、いやおひ月といふを謝まれり」が始 めに書いた弥生です。
表日本の桜の頃。盛りの桜を楽しみ別れを惜しむ気持ちが含ま れています。
陽暦では大体4月上旬から5月上旬に跨がる頃に相当し ます。「さくら さくら 弥生の空は」の意味が理解できました。

March
 ローマの軍神「Mars」が、ローマ建国の神として崇拝されていました。
ものみな、「Mars」のように、この月から「躍動しよう」ということから
名づけられました

日本では年度替り(主に会計年度や学年)の時期として知られております。
月を通して卒業式や送別会が行われ、出会いと別れの時期でもあります。
また、春休みに該当する当月末には、人事異動が行われたり、多くの学校・会社・官公庁などが引越しや移行作業、新生活の始まりなどで忙しくなります。

ヨーロッパ諸言語での呼び名であるmars,marzo,Marchなどはローマ神話のマルス (Mars) の月を意味するMartiusから取ったもの。

古代ローマの暦(ユリウス暦より前)においては、年の最初の月は現在の3月にあたります。
閏年の日数調整を2月に行うのは、当時の暦での最後の月に日数調整を行っていたことの名残です。
3月はその年の11月と同じ曜日で始まり、平年には2月と同じとなります。
異名
かげつ(花月)、きしゅん(季春)、くれのはる(晩春)、けんしんづき(建辰月)、
さくらづき(桜月)、さはなさきつき(早花咲月)、さんげつ(蚕月)、
しゅくげつ(宿月)、とうげつ(桃月)、はなみづき(花見月)、
はるをしみつき(春惜月)、ばんしゅん(晩春)、ひいなつき(雛月)、
やよい(弥生)、ゆめみづき(夢見月)

3月の年中行事
3月3日 - 雛まつり(日本)
3月8日 - 国際婦人デー
3月13日 - 東大寺二月堂お水取り
3月14日- ホワイトデー
3月17日 - 聖パトリックの祝日(アイルランドなど)

春分の3日前(3月17日ごろ) - 彼岸入り(日本)
春分日(3月21日ごろ) - 春分の日(日本)
3月22日から4月25日の間の日曜(1日のみ。日付不定) - 復活祭(キリスト教文化圏各国) 主に4月のため3月になるのは数年に1度。国や地域によっては、グッド・フライデー(直前の金曜)またはイースター・マンデー(直後の月曜)、あるいはその両方が祝日となる。

3月の季語
3月は植物の季語が多い。
三月、如月、此花踊、二日灸、雛市、桃の節句、雛、白酒、菱餅、曲水、鶏合、闘牛、春の雪、初雷、春雷、啓蟄、蛇穴を出づ、東風、春めく、伊勢参、春の山、山笑ふ、水温む、春の水、蜷 田螺、田螺和、蜆、烏貝、大試験、水草生ふ、春田、春の川、
諸子、柳鮠、子持鯊、若鮎、上り簗、春日祭、御水取 、御松明、西行忌、涅槃、涅槃西風、雪の果、
鳥帰る、引鶴、引鴨、帰る雁、雁風呂、
彼岸、彼岸詣、彼岸桜、開帳、大石忌、貝寄風、暖か、目貼剥ぐ、北窓開く、炉塞、
炬燵塞(こたつふさぎ)、春炬燵、捨頭巾、胴着脱ぐ、
雉、駒鳥、鷽(うそ)、雲雀、燕、
春雨、春泥、ものの芽、草の芽、牡丹の芽、芍薬の芽、桔梗の芽、菖蒲の芽、蘆の角、
菰の芽、耕、田打、畑打、種物、苗床、花種蒔く、鶏頭蒔く、夕顔蒔く、
糸瓜蒔く(へちままく)、胡瓜蒔く、南瓜蒔く、茄子蒔く、牛蒡蒔く(ごぼうまく)、
麻蒔く、芋植う、菊根分、菊の苗、萩根分、菖蒲根分、木の芽、芽柳、
接骨木の芽(にはどこのめ)、楓の芽、桑の芽、薔薇の芽、蔦の芽、山椒の芽、
田楽、木の芽和、青饅(あおぬた)、枸杞(くこ)、五加木(うこぎ)、菜飯、
目刺、白子干、干鱈、鰆、鯡、鱒、飯蛸、椿、茎立、独活(うど)、松葉独活、
慈姑(くわい)、胡葱(あさつき)、野蒜、韮蒜(ニンニク)、接木、取木、挿木、
苗木植う、桑植う、流氷、木流し、初筏、
厩出し、垣繕う、屋根替、大掃除、卒業、春の野、霞、陽炎、踏青、野遊、摘草、
嫁菜摘む、蓬、母子草、土筆、蕨、薇、芹、三葉芹、防風、小水葱摘む、菫、
蒲公英(たんぽぽ)、紫雲英、苜蓿(うまごやし)、酸葉、虎杖、茅花、春蘭、
黄水仙、磯開き、ミモザの花、利休忌、其角忌


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春蘭 (しゅんらん)

2014年03月07日 21時53分08秒 | 花の神話と伝説
別 名 「じじばば」「黒子(ホクロ)」

花言葉  「気品」「清純」「控え目な美」「孤高」
季 語  仲春

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シュンラン(春蘭、学名: Cymbidium goeringii)は、単子葉植物ラン科シュンラン属の蘭で、土壌中に根を広げる地生蘭の代表的なものです。
名称の由来
・「春蘭」で、春に咲くことからきております。
・古くから親しまれてきた植物であり、ホクロ、ジジババなどの別名があります。
・一説には、ジジババというのは蕊柱を男性器に、唇弁を女性器になぞらえ、一つの花に両方 が備わっていることからついたものとも言われております。
・別名「じじばば」。
   花姿をこまかく見ていると上の方に、おばあさんが頭にかぶる”ほっかむり”、
   下の方に、おじいさんの”白いひげ”があることからきております。
・別名「黒子」は、花の斑点をほくろに見立てたものです。
形態・生態
・葉は地表から出る根出葉で、細長く、薄いが固く、根元から立ち上がり、曲線を描いて下に 向かう。細かい鋸歯があってざらついいております。
・茎は球形に縮まった小型の偽球茎になり、匍匐茎はなくて新しい偽球茎は古い偽球茎の根元 から出て株立ちになる。根は太くて長い。
・花は3-4月に咲きます。
 前年の偽球茎の根元から出て、葉の陰に茎をのばし、その先端に花が1個つくが、まれに2-3 個つくこともあります。
・花茎は薄膜状の鱗片にゆるく包まれております。
・花は横を向いて咲き、萼片と側花弁は倒披針形、黄緑か緑でつやがあり、
やや肉質。
・萼片は広がって3角形の頂点を作り、側花弁はずい柱を囲うように互いに寄り合っておりま す。
・唇弁は基部はずい柱の下に受ける溝のようで、縦にひだがあり、その先は前に面を向けて広 がり、先端は後ろに巻き込む。普通種の色は白色で、濃赤紫色の斑紋が入っております。
・果実は紡錘形をしており、熟すると茎が伸びて葉の上に出て、上に向いて直立しております。
・種子は極めて小さく、埃のように見えます。
・常緑多年草。
・香気があります。
・青味を帯びた淡黄色の花で紅紫の斑を容れる。
 花は料理のつまにし、また塩漬けにしたものを湯に浮か べて飲みます。
 葉は細長くて強い。春蘭は秋の菊と並んで、古来よりその清らかな姿を
 愛されてきました。
栽培(培養)に関して
ラン科植物の種子は発芽に際して周囲の環境から適合する菌類の菌糸を呼び込み、これから成長に必要な栄養素を得るが、シュンランの実生はそのままかなりの大きさになるまで長期間、ショウガの根茎によく似た姿で腐生植物的な地下生活を送ることが知られております。
このような性質は寒冷地に適応する過程で獲得されたものだとも言われており、温帯産のシュンラン属の多くが同様に生長します。
熱帯性のシンビデュームでは地下生活の時期はなく、地表で発芽してすぐに発葉します。
なお、温帯性シュンラン属の完熟種子には強い撥水性があり、洋ランと同様の手法で無菌培養培地に播いてもほとんど発芽しません(未熟種子を培養するか、完熟種子は次亜塩素酸ナトリウム水溶液などで洗浄し撥水性を除去すれば発芽する)。
発芽しても実生苗は培地にもぐりこんだ地下生活状態のままで何年も留まります(植物生長ホルモンなどを培地に添加して刺激すると発葉する)。
近年までこれらの培養特性がわかっていなかったこと、育苗に長い年月を要する(種子から開花まで5年以上、10年以上かかる場合もある)こと、その他の商業的事情があり、現在でも交配育種による園芸化はあまり進んでおりません。
園芸品として流通しているものは、野生採集個体(を育てて株分けしたもの)が主流です。
ただし近年は人工交配苗の流通量が増えてきており、人工交配苗も園芸ジャンルの日本春蘭として認める方向に動きつつある。韓国や中国で量産された人工増殖苗も相当量が輸入されているが、流通実態が公表されていないため詳細は不明。
分布
日本各地によく見られる野生蘭の一種である。山草や東洋ランとして観賞用に栽培されることも多い。国外では中国にも分布します。
人間との関わり
「日本春蘭」
その野趣、素朴さを好まれて、野生品を日本庭園などで栽培することがあります。また、東洋ランのひとつ、日本春蘭としては、普通種(並物)と異なった特徴を持つ選別された個体(花物や葉物)に名前をつけて栽培する。花物(花びらがオレンジや黄色など並物と異なる個体)にも柄物(葉に黄や白の斑が入った個体)にも多くの品種があります。
中国のよく似たものを中国春蘭と言い、古典園芸植物としてはむしろこちらが先輩格です。
これは別種とされたこともあるが、現在では本種に含める。他にイトランも本種とされます。
山菜としても用いられます。
花を採り、茹でて酢の物などとする。あるいは塩漬けにしてお茶として用いられております。
広く文人墨客にも愛された植物で、墨絵や塗り物の茶器、椀などのモチーフとして描かれることがあります。
《基本情報まとめ》
・蘭(らん)科。
・学名
  Cymbidium goeringii
   Cymbidium : シュンラン (シンビジウム)属
   goeringii : 採集家「ゲーリング」さんの
 Cymbidium(シンビジウム)は、ギリシャ語の
 「cymbe(舟、ボート) + eidos(形)」が語源。
 その花の形から。
・開花時期は、 3/10 ~ 4/10頃。
・山野などに生えております。
 花は葉と同じような色なのであまり目立たちません。
 土筆(つくし)のようにひょろひょろと茎を伸ばしてきます。
・花を塩漬けにしたものを「蘭湯(らんゆ)」として祝いの席に使うことがあります。
ことわざ。
 「春蘭秋菊 倶に廃す可からず」
 (しゅんらんしゅうぎくともにはいすべからず)
  = 両者ともにすぐれており 捨てがたい、の意。
 

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ウィキペディア その他より
必要に応じて加筆訂正致します。



満作 (まんさく)

2014年03月01日 06時54分11秒 | 花の神話と伝説
別 名 「 金縷梅」(「万作」とも書く)「ネソ」「魔女の榛(はしばみ)」


花言葉 「霊感」「ひらめき」「直感」「神秘」「幸福の再来」「感じやすさ」
    「誠実」「貞節」「霊感(黄)」「呪文(黄)」「魔力」「 愛」

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 原産地:日本、中国
学名:Hamamelis japonica
 英名:Japanese witch hazel
和名:マンサク(満作、万作、金縷梅)
目名:ユキノシタ目
科名:マンサク科
亜科:マンサク亜科
属名:マンサク属
樹高:5m~10m
開花期:1月~3月
植え付け期:2月~3月 10月~11月
園芸分類
落葉中高木、花木
咲く時期
・見頃 2~4月

栽培特性
半日陰で水捌けのよい土地を好みます。
 病害虫、大気汚染に強いが塩害には弱い
用途
庭木 公園樹 生垣、盆栽

日本と中国が原産ですが、中国種は「シナ(支那)マンサク」。

名前の由来は、早春に咲くことから
「まず咲く」が「マンサク」になったという説、
「豊年満作」の「マンサク」をとったという説があります
東北地方で訛ったものともいわれております。
東北地方を中心に、この花の咲き方でその年の作物の作況を占う言い伝えがあります。

別名「捻苧」ネソについて
ネソの正体は早春の山を彩るマンサクの若木です。
伐り出したあとしなやかさを失わないように水に漬けてあるネソには、
マンサクの花が咲いております。
木の内部が凍ったままで曲げると折れてしまうので、まず焚き火で樹皮が焦げて落ちるくらいまで炙ります。
さらに全体を絞り上げるようにねじって、木の繊維をほぐしておきます。
木のねじれが戻ろうとする力を利用して丸太を結束して行きます。
ネソは乾燥が進むにつれてより強く締まって外れることはありません。

縄文時代まで遡らずとも林業を生業として栄えていた飛騨地方では、
稲作の副産物であるワラ縄よりもマンサクの若木の方があたりまえの材料でした。
雪深い白川郷の合掌造り家屋にマンサクは欠かせません。

外から見ただけでは判らなくとも、茅葺き屋根を支える技術や材料は実に様々です。
ネソと呼ばれるマンサクの枝は、釘を使わない合掌造りの骨組みを結束する縄として使われます。ねじったり叩いたりして繊維を細かくしたネソは、年数がたつほどに締まって頑丈な結束になります。ネソづくりができることが一人前の男と認められる条件だったようで、若輩者への「ようネソもねらんで…」という言い回しもあったようです。
しかし今では「ネソをねる」技術を身に付けている人の方が少なくなってしまったそうです。
世界遺産でもある飛騨白川郷の合掌造りの骨組みの結束に利用されていて、その技術が保存・継承されております。
かつては薪の結束や、筏(いかだ)の結束にも使用されていたようです。

特徴
・葉は互生し、楕円形で波状の鋸歯があります。
・2-3月に葉に先駆けて花が咲きます。
・花にはがく、花弁と雄蕊および仮雄蕊が4個ずつあり、雌蕊は2本の花柱を持つ。
・がくは赤褐色または緑色で円い。
・花弁は黄色で長さ1.5cmほどの細長いひも状になります。
・果実はさく果で、2個の大きい種子を含みます。
分布・生育地
日本各地の山林に多く自生するほか、花木として栽培もされております。
日本の本州の太平洋側から九州に分布林に多く自生するほか、花木として栽培もされております。
亜種・変種・品種
オオバマンサク H. j. subsp. megalophylla本州中部地方以北に分布する亜種。
マルバマンサク H. j. subsp. obtusata北海道南部から日本海側に分布する亜種。
ウラジロマルバマンサク H. j. var. discolor北陸地方に分布する変種。
ウラジロマンサク H. j. var. glauca近畿・中部地方に分布する変種。
アテツマンサク H. j. var. bitchuensis中国・四国地方(愛媛県)に分布する変種。
萼片が黄色(マンサクの萼片は暗紫色)。
葉の両面に星状毛があります。
環境省のレッドデータブックでは、準絶滅危惧。

「アテツ」は岡山県の旧阿哲郡から、
種小名の bitchuensis は備中国から。
アカバナマンサク H. j. f. incarnata花弁の赤い品種。マンサク属

マンサク属(マンサクぞく、学名: Hamamelis)は、
マンサク科の属の一つ。東アジアと北米に分布し、4種ほどに分けられております。
マンサク Hamamelis japonica日本固有種。
シナマンサク Hamamelis mollis中国原産。

花の芳香が強く、冬の枯れ葉が春まで落ちずに残る特徴があり
日本でもよく植栽されております。
日本のマンサクとの雑種 H. x intermedia には多くの園芸品種が作出され、よく栽培されております。
ハヤザキマンサク Hamamelis vernalisアメリカマンサク (ハマメリス)Hamamelis virginiana北米原産。
マンサクによく似るが、花は秋に咲く。葉・樹皮のエキスは収斂薬や化粧水として古くから使われております。

《基本情報まとめ》
・満作(まんさく)科。
・学名
  Hamamelis japonica(満作)
  Hamamelis mollis(支那満作)

   Hamamelis : マンサク属
   japonica : 日本の
   mollis : 軟毛のある
 Hamamelis(ハマメリス)は、ギリシャ語の
 「hamos(似た)+ melis(リンゴ)」が語源。
 (リンゴには似ておりませんが) 
・開花時期は、 1/20 ~ 3/25頃。
・春に他の花に先駆けて咲くので ”まず咲く花”ということで
 だんだんと”まんさく”になっていった。
 また、花がたくさんつくので「豊年満作」から命名されたとも。
 欧米でも人気があり、
 「魔女の榛(はしばみ)」という名前もついております。
・細長いひも状のちぢれた花。
 黄色が鮮やか。
 赤い種類のものもある。
 この、ひも状の花弁の様子が、踊り子の手足 のように見えることから、
 古くから花木として庭などに植えられる。
・「支那満作(しなまんさく)」は、花が咲くときに、前年の枯れ葉が
 まだひっついてることが多い。

・「まんさくや 小雪となりし 朝の雨」  水原秋桜子

・2月25日の誕生花(満作)。
誕生花:1月8日 1月31日 2月12日 3月21日


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