正月明けから作り始めたコスモAPもいよいよ最終段階。いやー長い道のりでしたねぇ。みなさんもう飽き飽きではないかと(笑)
ってことで今回は外装小物パーツの塗装&取付けを一気に片付けます。
1975年にデビューしたコスモAP、当時はさほどメッキギラギラというイメージは無かったんですが、今見るとけっこうメッキだらけなクルマですなぁ。
細いトリム類はクロームマスターでやっつけましたが、問題はグリルとバンパーですよ。
どちらも元々はメッキパーツでしたが、グリルは使い物にならずプラバンで自作、バンパーは前後とも思いっきり形状修正ってことで、メッキ調塗装は不可欠なわけです。ハセガワのミラーフィニッシュという手も無いワケじゃないですが、私はアレがどーも苦手でして。
当初、まだストックを持っているGSIクレオスのメッキシルバーで塗装する予定だったんですが、つい先日面白いものを某模型誌の編集さんから頂戴しました。株式会社Takumiというメーカーがちょっと前にリリースした「アートメタルコート・スーパーミラー2」というメッキ調塗料です。
記事に使うためというワケじゃなく、自由に試してみて下さい、ということだったので、そのうち趣味ネタで実験してみようかなー、なんて思っていたんですが…
たまたま、先週土曜日のS.E.M.例会でマカロニさんが試し塗りしたものを見せてくれましてね。これがかなり衝撃的だったのです。
↑トップ画像のグリルはそのスーパーミラー2で塗装したもの。下地はガイアのピュアブラックの上に、EXクリアーを2回吹いたんですが、まだ若干光沢が足りなかったかな。これでもクレオスのメッキシルバーを凌ぐメッキ感が出ていますが、まだビックリするほどじゃありません。
↓フロントバンパー下塗り。こっちはさらに念入りに、EXクリアーを4回吹きました。
↓その上にスーパーミラー2を吹きました。この塗料、特性的にはアルクラッド2ミラークロームに似ていて、遠めからフワッと吹いた方がより強くメッキ感が出ます。メタルフレークが塗膜表面にキレイに揃って平らに並ぶ必要があるんですね。近めドバ吹きだとフレークが流れて向きが揃わず、あまりメッキっぽくならないので、注意が必要。
これは吹いた直後なので、表面に余分なメタルの粉が付いて粉っぽく見えていますが、乾いてから柔らかい布でそっと拭いてやると、余分が取れてキレイな金属光沢が出てきます。
↓リアバンパー下塗り。こっちもクリアー4回、さらに下地表面をコンパウンドで軽く磨いてみました。
↓スーパーミラー2を吹き付け。照明の光を強烈に反射しているので露出オーバーで白くぶっ飛んでます。
メーカーの説明では、スーパーミラーをしっかり定着させるために、専用オーバーコート塗料であるAMCクリアー2をアンダーコートとして使用することを推奨しています。ただ、このクリアーって1液性ウレタンなんですね。私は以前、1液性ウレタンを試して手酷く失敗したことがあるので、どうも好きじゃないんですよ。それで、あえてEXクリアーを下地にしてみたわけです。
結果、塗膜の定着に関してはEXクリアーでも問題は無いようです。グリルやバンパーに吹く前に、プラバンやプラ棒に吹いて実験してみたんですが、EXクリアーの上にもしっかりと喰い付いて、浮いたり剥がれたりシワが寄ったりといった事故は全く起きませんでした。
また、AMCクリアーをオーバーコートすると研ぎ出し仕上げが可能、とのことですが、オーバーコートしなくても表面には充分な強度があります。ここがクレオスのメッキシルバーやアルクラッド2とはちょっと違うところでして、吹き付け後3時間ほど経った時点で、ツメで引っ掻いたり、先を尖らせた爪楊枝で引っ掻いたりしてみましたが、なんと全くキズがつきません。
指で強く擦っても剥がれたりメッキ感が損なわれたりしないし、グリルにはエナメルでスミ入れしてエナメルシンナーで拭き取りましたが、これでも全く変化無し。驚くべき強度があります。
そして何よりこのメッキ感。ちょっとビックリですヨ。写真だとどうしても若干粉っぽく見えちゃうんですが、見た目にはこれは完全にメッキです。クレオスのメッキシルバーよりは遥かにメッキに近い質感で、アルクラッド2がものすごく上手くいったときの感じに近いです。
しかもアレほど神経質じゃなく、下地さえテロテロになってれば簡単にキレイに仕上がります。
オーバーコートすると、この金属感はどうしても若干ですが損なわれるようなので、あえてオーバーコートはしませんでした。
↓グリル&バンパー、ヘッドライト取付。スーパーミラー2はいくら触っても全く平気なので、取り扱いが楽でイイ。でもマスキングテープで位置決めするのはさすがに避けましたけどね。
このあと、バンパーの溝にオーバーライダーを取り付けたんですが、スーパーミラー2の塗膜が結構厚くて、入らなくなっちゃいました。そこで、バンパーの溝の内壁をデザインナイフで少し削ったんですが、その硬いこと。ホワイトメタルみたいな感触でした。
問題は、オーバーコート無しでこの質感がいつまで維持されるか、ということですね。結果は静岡の会場で確かめていただければ。もうネズミ色とかになってたらイヤだなー(笑)。
ヘッドライトガーニッシュはガイアのガンメタルで塗装して、フチにはメッキシルバーを筆塗り。ライトレンズはモデラーズのレンズセットから。外側のハイビームと内側のロービームで、カットの違うレンズを使いました。
↓テールライトは表からクリアオレンジとクリアレッドで塗装。今回はいつものガイアカラーではなく、Mr.カラーの方を使ってみました。ビンが変わった時に、クリアカラーもモデルチェンジしていたんですね。
ビンの状態だと「これホントにクリアカラーか?」というような色味なんですが、吹き付けるとちゃんとクリアカラーになります。赤の色味も前のよりはイイ感じ。ただ、発色は前のよりも良くない感じで、普通に希釈すると色が付かないくらいに薄くなっちゃいます。あまり希釈せず、ブラシが糸を引かないギリギリくらいで吹いた方が良いみたい。
発光部の裏からガイアのスターブライトジュラルミンを吹いてます。あと、中央のガーニッシュには表からスターブライトジュラルミン。現存する実車はここがクリアレッドになってる個体もありますが、それは輸出仕様のパーツだそうで、国内仕様はグレード問わず、ちょっと暗めのシルバーです。
で最後に表側全体にクリアーを吹いて仕上げました。今度のクリアーカラーはクリアーをかけても滲みません。そこは改善されてますね。
↓テールライト&オーバーライダー取付。リアバンパーのメッキ調塗装には、下地にコンパウンドをかけた分の質感の違いは出ませんでした。スーパーミラー2の下地には吹きっぱの光沢で充分みたいです。
↓ワイパーはもともとボディにモールドされていたのを削り取っちゃったので、プラバンで自作しました。0.3ミリと0.5ミリの混成です。
↓サイドマーカーは洋白帯金を短く切ったものにエクセルエポを盛りつけて、クリアオレンジを吹きました。リアには同じようにして作ったリフレクターを付けました。そっちはクリアレッド。
さあ、あとはフェンダーミラー、フロントバンパーのターンシグナル、そしてナンバープレートを付ければ完成ですヨ。
次回、コスモAP最終回です!
ってことで今回は外装小物パーツの塗装&取付けを一気に片付けます。
1975年にデビューしたコスモAP、当時はさほどメッキギラギラというイメージは無かったんですが、今見るとけっこうメッキだらけなクルマですなぁ。
細いトリム類はクロームマスターでやっつけましたが、問題はグリルとバンパーですよ。
どちらも元々はメッキパーツでしたが、グリルは使い物にならずプラバンで自作、バンパーは前後とも思いっきり形状修正ってことで、メッキ調塗装は不可欠なわけです。ハセガワのミラーフィニッシュという手も無いワケじゃないですが、私はアレがどーも苦手でして。
当初、まだストックを持っているGSIクレオスのメッキシルバーで塗装する予定だったんですが、つい先日面白いものを某模型誌の編集さんから頂戴しました。株式会社Takumiというメーカーがちょっと前にリリースした「アートメタルコート・スーパーミラー2」というメッキ調塗料です。
記事に使うためというワケじゃなく、自由に試してみて下さい、ということだったので、そのうち趣味ネタで実験してみようかなー、なんて思っていたんですが…
たまたま、先週土曜日のS.E.M.例会でマカロニさんが試し塗りしたものを見せてくれましてね。これがかなり衝撃的だったのです。
↑トップ画像のグリルはそのスーパーミラー2で塗装したもの。下地はガイアのピュアブラックの上に、EXクリアーを2回吹いたんですが、まだ若干光沢が足りなかったかな。これでもクレオスのメッキシルバーを凌ぐメッキ感が出ていますが、まだビックリするほどじゃありません。
↓フロントバンパー下塗り。こっちはさらに念入りに、EXクリアーを4回吹きました。
↓その上にスーパーミラー2を吹きました。この塗料、特性的にはアルクラッド2ミラークロームに似ていて、遠めからフワッと吹いた方がより強くメッキ感が出ます。メタルフレークが塗膜表面にキレイに揃って平らに並ぶ必要があるんですね。近めドバ吹きだとフレークが流れて向きが揃わず、あまりメッキっぽくならないので、注意が必要。
これは吹いた直後なので、表面に余分なメタルの粉が付いて粉っぽく見えていますが、乾いてから柔らかい布でそっと拭いてやると、余分が取れてキレイな金属光沢が出てきます。
↓リアバンパー下塗り。こっちもクリアー4回、さらに下地表面をコンパウンドで軽く磨いてみました。
↓スーパーミラー2を吹き付け。照明の光を強烈に反射しているので露出オーバーで白くぶっ飛んでます。
メーカーの説明では、スーパーミラーをしっかり定着させるために、専用オーバーコート塗料であるAMCクリアー2をアンダーコートとして使用することを推奨しています。ただ、このクリアーって1液性ウレタンなんですね。私は以前、1液性ウレタンを試して手酷く失敗したことがあるので、どうも好きじゃないんですよ。それで、あえてEXクリアーを下地にしてみたわけです。
結果、塗膜の定着に関してはEXクリアーでも問題は無いようです。グリルやバンパーに吹く前に、プラバンやプラ棒に吹いて実験してみたんですが、EXクリアーの上にもしっかりと喰い付いて、浮いたり剥がれたりシワが寄ったりといった事故は全く起きませんでした。
また、AMCクリアーをオーバーコートすると研ぎ出し仕上げが可能、とのことですが、オーバーコートしなくても表面には充分な強度があります。ここがクレオスのメッキシルバーやアルクラッド2とはちょっと違うところでして、吹き付け後3時間ほど経った時点で、ツメで引っ掻いたり、先を尖らせた爪楊枝で引っ掻いたりしてみましたが、なんと全くキズがつきません。
指で強く擦っても剥がれたりメッキ感が損なわれたりしないし、グリルにはエナメルでスミ入れしてエナメルシンナーで拭き取りましたが、これでも全く変化無し。驚くべき強度があります。
そして何よりこのメッキ感。ちょっとビックリですヨ。写真だとどうしても若干粉っぽく見えちゃうんですが、見た目にはこれは完全にメッキです。クレオスのメッキシルバーよりは遥かにメッキに近い質感で、アルクラッド2がものすごく上手くいったときの感じに近いです。
しかもアレほど神経質じゃなく、下地さえテロテロになってれば簡単にキレイに仕上がります。
オーバーコートすると、この金属感はどうしても若干ですが損なわれるようなので、あえてオーバーコートはしませんでした。
↓グリル&バンパー、ヘッドライト取付。スーパーミラー2はいくら触っても全く平気なので、取り扱いが楽でイイ。でもマスキングテープで位置決めするのはさすがに避けましたけどね。
このあと、バンパーの溝にオーバーライダーを取り付けたんですが、スーパーミラー2の塗膜が結構厚くて、入らなくなっちゃいました。そこで、バンパーの溝の内壁をデザインナイフで少し削ったんですが、その硬いこと。ホワイトメタルみたいな感触でした。
問題は、オーバーコート無しでこの質感がいつまで維持されるか、ということですね。結果は静岡の会場で確かめていただければ。もうネズミ色とかになってたらイヤだなー(笑)。
ヘッドライトガーニッシュはガイアのガンメタルで塗装して、フチにはメッキシルバーを筆塗り。ライトレンズはモデラーズのレンズセットから。外側のハイビームと内側のロービームで、カットの違うレンズを使いました。
↓テールライトは表からクリアオレンジとクリアレッドで塗装。今回はいつものガイアカラーではなく、Mr.カラーの方を使ってみました。ビンが変わった時に、クリアカラーもモデルチェンジしていたんですね。
ビンの状態だと「これホントにクリアカラーか?」というような色味なんですが、吹き付けるとちゃんとクリアカラーになります。赤の色味も前のよりはイイ感じ。ただ、発色は前のよりも良くない感じで、普通に希釈すると色が付かないくらいに薄くなっちゃいます。あまり希釈せず、ブラシが糸を引かないギリギリくらいで吹いた方が良いみたい。
発光部の裏からガイアのスターブライトジュラルミンを吹いてます。あと、中央のガーニッシュには表からスターブライトジュラルミン。現存する実車はここがクリアレッドになってる個体もありますが、それは輸出仕様のパーツだそうで、国内仕様はグレード問わず、ちょっと暗めのシルバーです。
で最後に表側全体にクリアーを吹いて仕上げました。今度のクリアーカラーはクリアーをかけても滲みません。そこは改善されてますね。
↓テールライト&オーバーライダー取付。リアバンパーのメッキ調塗装には、下地にコンパウンドをかけた分の質感の違いは出ませんでした。スーパーミラー2の下地には吹きっぱの光沢で充分みたいです。
↓ワイパーはもともとボディにモールドされていたのを削り取っちゃったので、プラバンで自作しました。0.3ミリと0.5ミリの混成です。
↓サイドマーカーは洋白帯金を短く切ったものにエクセルエポを盛りつけて、クリアオレンジを吹きました。リアには同じようにして作ったリフレクターを付けました。そっちはクリアレッド。
さあ、あとはフェンダーミラー、フロントバンパーのターンシグナル、そしてナンバープレートを付ければ完成ですヨ。
次回、コスモAP最終回です!