LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

フェラーリ500スーパーファスト(1)

2007年07月21日 12時22分49秒 | モデルカー製作記
ウワサのヘビーな奴、登場。フェニックスの1/43メタルキットです。
タミヤのプラモデルでマッタリした後は、こういうので「模型魂」に喝を入れねば(笑)。

500スーパーファストは64年に登場したフェラーリのフラッグシップで、410スーパーアメリカの流れを汲むロングストロークのSOHC5リッターV12を搭載し、最高速度280km/hを公称。
スタイリングはもちろんピニンファリーナ。大柄なボディは一見4座かと思いきや、リアはトランク・スペースなんですね。
ヨーロッパのハイソな世界の腐臭がプンプンするダンナ仕様GT。スポーツカーというよりは、桃色バカンス専用の超豪華デートカー。ステキです。

ヘビー、といっても、別に難しいキットだとか、パーツが凄く多いとか、そういう事はありません。名手AMルフの原型によるキットですから、非常に作り易く出来ています。
普通に作る分には、作業量はフジミのエンジン無しのキットとさほど変わりゃしません。メタルの鋳肌はすこぶるキレイだしね。

ディティールも、キットに入っているパーツだけで充分精密なので、スターターやプロバンスみたいに自作パーツや市販の別売パーツを仕込む必要もほとんど無し。簡単お手軽。

ただ、なにぶん高級品だし、メーカーはもう存在しないし、作るにはちょっと気構えが要るのも確かです。
キット状態でも眼福なシロモノだから、作らないで持っていても、充分シアワセ。おかげで10数年、寝かせちまいました。でも、そろそろ作ってあげないとね。デカールがそろそろヤバい気もするし。
投機コレクター筋では「ルフ系キットは作らずに保存すべきだ」とか言わてるらしいけど、私はあくまでモデラーなので、投機的価値なんてどーでもイイ。

とりあえずバリとりして、下回りにある型ズレ跡を削って修正してみました。これだけの作業でも何となく嬉しいぞ。手のひらの上に桃源郷、なんちゃって。

しかし、ですね。
ホントは浮かれている場合じゃないのだ。このキットには、実は1つだけ問題があるのです。それもスゲェ重大な。
どーすんだオレ? 以下、次号!





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2 コメント

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知らないフェラーリ (ばーちぃ)
2007-07-22 20:58:58
知らないフェラーリって結構あるんですよね(笑)。本とかよんでて、こんなフェラーリもあるんだぁみたいな。カロッツェリアがボディ作って載っけてた時代なんかほぼ一品一様状態でなんだかわからなくなることもあります。
今回のキットについてはなにやら問題があるようですが、どんな仕上がりになるのか楽しみですね。特に色なんか。セレブ路線で行くんでしょうか(笑)。
ルフ系キットについて、ルフさんがお亡くなりになってから少々状態悪そうなキットでもあまり値段が下がりませんよねぇ。今になってみれば、あんとき悩まずに買っときゃよかったなぁみたいなのも結構あります。ヤフオクとかでもルフ系の値付けは特別待遇で、ちょっと手を出しにくいです。手元にAMRのキットが2台あるんですが、早く作ってあげたいなぁと思いつつも、失敗したら取り返しつかんなぁみたいな抵抗が(笑)。
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コレクション向きなジャンル (kitazawa)
2007-07-22 21:42:29
フェラーリのボディがモデル毎に1形態の量産になったのは、60年代も末頃からですもんね。
400SAや500SFなんかは、1台ずつのオートクチュールですから、全く同じ個体は多分1つとして無いんだと思います。キットの集め甲斐があるってもんです(笑)。

ルフのキットには熱烈なマニアが多いので、オークションでは凄い勢いで値が釣り上がりますよね。私も一度も落とせた試しがありません…。
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