LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

シボレー・コルベットC3(8)

2014年12月17日 09時51分27秒 | モデルカー製作記
今回はシャシーとエンジンの塗装と組立てについて。

↑まずはタイヤとホイールの塗装から。
表側ホイールはキランキランのメッキパーツ。いつもなら剥離して塗装しちゃうところですが、このキットのメッキは凄く丈夫で、ちょっとやそっとじゃ剥がれなさそうです。
無理に剥離はせず、バリがついていたリムをぺーパーで整えてからメタルプライマーを吹き、スターブライトジュラルミンで塗装したら、メッキよりも重厚なビレット風の質感になりました。
裏側ホイールは単なる黒い円盤です。以前にカマロやマスタングを作った時には、円盤の内側を刳り貫いてブレーキを仕込みましたが、今回はブレーキは全く見えないので、そのままです。

タイヤにはせっかくグッドイヤーのロゴが凸で入っているので、ホワイトレターにしたい。最初エナメルでドライブラシしてみたものの、どうも上手くいきません。老眼の影響かなぁ…。
EXホワイトも使ってみましたが、やっぱりイマイチきれいに出来ないんですね。悩んだ挙げ句、タミヤ・ウェザリングスティックの「スノー」を使ってみました。先を細く削っておいて、塗るというよりは凸モールドに軽くぽんぽん押し付けるようにしたら、上手い具合に白が乗ってくれました。パステルみたいなものなので、触ると取れちゃいますが、ハミ出したところは爪楊枝でコソゲ取れるのでちょうどイイ。
よく乾かしてから、メタルプライマーとフラットクリアーを吹いたら、触っても平気になりました。



↑続いてシャシー本体の塗装です。
一般的に、旧いアメ車の下面はグレーの下塗りの上にボディ色がミスト状に飛び散っている状態が多いようですが、コルベットは車体構造が特殊なので、そうではないみたい。キットの説明書にはシャシーは全面セミグロスブラックと書いてあります。ネットで拾ってきたレストア中の実車の写真でも、フレームやインナーパネル、エンジンベイ内壁など、全部黒でした。
あんまりシャシーがテカっているのは好みじゃないので、ガイアのセミグロスブラックにフラットベースを少し混ぜて吹きました。



↑サイドマフラーはノンストックなので何色でもOKです。実物はクロームメッキが多いみたいですが、あえてガンメタにしてみました。ガイアカラーのガンメタルは金属感が強く凄みのあるので、コルベットにはピッタリかと。



↑エンジンは部品が6個しかない非常にシンプルな構成ですが、モールドはけっして悪くありません。細かく塗り分けたら、結構見られる感じになりました。箱の見本写真ではエンジンブロックはブルーに塗られていますが、説明書にはグレーに塗れと書いてある…あれこれ調べてみた結果、81年のシボレー350はグレーが正しいようです。セミグロスブラックにホワイトを混ぜたグレーを吹き、エナメルのメタリックグレーを擦り付けて陰影をつけてみました。





プラグコードはいつもテキトーに刺しちゃうんですが、今回はV8エンジンの点火順序をちゃんと調べて、デスビとシリンダーの関係が正しくなるようにしてみました。そうするとデスビの上でウニャウニャしてるコードの雰囲気もなんとなくウソっぽくないような気がするから不思議ですね。ほかにも少しパイピングを追加しましたが、元が元ですから、まぁこんなもんでしょう。





↑シャシーにエンジンを載せて、でっかいエアクリーナーを取り付けました。キャブ仕様と明らかに判る丸いエアクリーナーが、このキットが実は1981年型であることの証です。箱書きの通り1982年型であれば、インジェクション化されてまったく違う形の吸気系が乗っかっているはずですから。
こうして見るとこのクルマ、見事にフロントミッドシップですね。日本では「C3までのコルベットは真のスポーツカーではない」という人が多いですが、セダンのシャシー流用じゃ絶対に不可能なこのレイアウト、スポーツカーとしての志は充分あると思います。模型を作るとそういうこともよく判りますね。

フロントのサスペンションと前後のタイヤ/ホイールはボディと合体後に取り付けます。インテリアもボディ側に取り付けるので、シャシーはこれで完成。
次回、再びボディに戻って、コンパウンド磨きから細部塗装まで進めます。


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