きりのみやこ

ソプラノ歌手「みやこ」の音楽する日々

創造力と想像力

2008年01月10日 | 音楽のこと
年末、年始と2週間、ブログをお休みしました。
その間に2回のコンサートもこなして、今日やっと一息。
今頃になって新年が明けたのだと自覚しはじめた私です。。。

今年も幸多き年となりますように♪


演奏家と言う仕事は、ちょっと不思議な位置だな、と時々思う。
音楽という創造芸術に携わってはいるけれども、演奏家は決して芸術家ではない。

何かを創り上げる人間ではないのである。

「クラッシックは再現芸術だ」なんて皮肉な言葉があるが、
演奏家と言うのは、その「再現」をするのが仕事である事に、間違いはない。

だから私達演奏家には常に「勉強」がついてまわる
私の場合一番手をかけているのは、まず語学。そして歴史。更には発声法。
その他にも、いろいろ勉強しなければいけない事がある。
和声や楽理などなど。

でも、私が一番演奏家にとって大事だと感じているのは「想像力」である。
楽器でも声楽でも、楽曲に対する理解を深め、歴史的背景やテクニック的な事など、その他諸々をクリアするのはまず大事だが、それだけでは、本当にただの「再現」になってしまう。

音楽は、生きていなければならない
クラッシックは「再現芸術」なんて、言わせたくない。演奏家として。

今年の私の目標は、楽曲の理解や、テクニックを超えて、更に高みへ行く事。
演奏家としての価値を、自分の中で見出していきたい。

どうぞ今年もよろしくお願い申し上げます!