教えることもあるんじゃない

公開授業に向けて，授業者と話し合うことがある。
昨日の出来事。

教科内では，他の方は『学び合い』をしているが，
今回の公開で初めて行ってみる(本格的に)。
と，いう先生と話をした。

1点目の質問
教科として教えるべきことはあるように思う。

返答
うーん，残念ながら，普通の授業内で，
先生が教えようと思う事柄で，必要なことは殆どないです。
そこで，今は，教えたほうがよいと思う内容を列記してみたらどう？
そして，教えなくても済む内容をそこから選び排除し，
残った事柄を子どもが授業内で学び合って，
結論を出せるような
目標を考えたらいかがでしょうか？

と，答えておいた。

２点目の質問
説明タイムというが，生徒同士の評価ができるのだろうか。

返答
説明タイムの方法は，たこ評価になるけれど，その精錬も必要でしょう。
たとえば私なら，○○○○○なんてことしてるよ。

さて，本日，この先生がこんなことを教えてくれた。

今日は，学級全員がわかってもらうために，ABCの評価をしてもらっていたが，
授業途中で学びを中断させて，途中評価をした。
すると，Cと答える子どもがいることが判明する。
そこで
「Cという人がいなくなり，
全員がわかるように，これからを動いてください」
と，言ったところ，
それまでの学び方が，がらりと変わった。
と，というのです。
そこで，「これは，可視化の一つの方法です。」
と，答えておいた。

もちろん授業途中に学びを中断させることは，子どもにとって迷惑な話である。
しかし，他己評価と自己評価とみんなにわかってもらいたいという願いから生まれた，この教師の願いを込めた授業方略は，
この先生なりの方法であり，可視化でもあり，素晴らしいと私は思う。

公開授業が迫る中であるが，
『学び合い』がわからねーんだ。
と，言いつつ，しっかり取り組んでいることに感服である。
また，この先生は，
iku-nakaさんが来てくれることを楽しみにしているよだ。
(楽しみにさせたのは，私ですが)

社会科なりの迷いと文句を投げかけたいらしい。
しかし，もうこの先生の授業は，
『学び合い』になっているんだな，これが。

とても，当日が楽しみになった。
一コマであった。