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切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

「上級国民」 という言葉があったのか ・・・雑感

2019-05-23 22:50:58 | 社会

   周知の如く 4月に東京池袋で 大きな 交通事故があった。 87歳の高齢ドライバーが運転する乗用車が 、道路の柵に接触した後、急加速して 赤信号を突破し10人以上の死傷者を出した 。特に自転車で青信号を横断していた若い母親と幼い女の子が犠牲になった。 この時に 運転していた ドライバーも怪我を負って病院に搬送された。

   しかしほどなく このドライバーが 87歳という高齢者。 さらに 元経済産業省の工業技術院 トップを務めた 官僚であったということ が ニュース等で明かされた。 これをきっかけに SNS 上では 大きな非難の声が上がり始め拡散し、炎上する事態となった。 というのも 警察はこのドライバーを 逮捕しなかったというところにある。

   警察側の言い分は 怪我をして入院しているので、 逃亡や証拠隠滅のおそれはない というものだった。 いくら入院したとはいっても 逮捕も何もしないと言う 警察権力の行いに、 該当のドライバーが 官僚のトップを務めた人物ということで、 いわゆる上級国民 だから、 色んな圧力もあって警察は 逮捕 しなかったのではないか という声が 大きく世論に広がっていった。

   この時に SNS 上で盛んに使われた 言葉が 「上級国民」 という言葉だった。 私はこの上級国民と言う 表現を今まで全く知らなかったので、 2日ほどかけて ネット上でいろんな情報を調べてみた。 一つの情報だけでは 場合によっては誤解を招く場合もあるので、複数の様々な 情報にあたってみたわけだ。

   その結果 ある程度蓋然的ではあるが、 上級国民 と言う 表現の意味が少しわかってきた。 あくまでも 世間の皆さんが尊敬の意味を込めて 使う言葉ではなく、 いわば逆説的な 卑下するような意味で使われる 表現であることも、 ネット情報として色々と載っていた。

   ネット上の情報によると、 上級国民というのは 公務員の中でも 中央部の 官僚や それに類するような 人たち、 あるいは 国会議員を始め 各種県市町村議会議員。 また芸能人も含まれるという。 他にも色々あったが 特に確定的な 範囲というものはないようで、 概ねの目安といったところだろう。

   上級国民 という表現に対しする 対義語は 「一般の国民」あるいは 「下級国民」 となるんだろう。 この 上級国民 と言う表現は かなり前から存在していたらしいが、世間に広まったのは四年ほど前の、 東京オリンピックが決まった後、 国民が大騒ぎする中で、 エンブレムを決めることになって、そのデザイナーが 描き出したものが 「盗作」だということになり猛批判を浴びた。

   その時にデザイナー側の弁護士か誰か知らんが、 反論みたいな形で言ったのが、 デザイナーが専門的な 知識を持った仕事であり、 その創作 コンセプトについては一般の国民は 分からない、といった旨の発言をしたことで、 更に大きく炎上することになった。

   つまり 特定の専門家集団は プロフェッショナルで、 一般の国民の 知り得ない到達し得ないレベルのものであり 一般国民とは 全く違うのだ、と言わんばかりの謂わば、上から目線の 言い訳がなされたわけだ。 盗作しておいてこんな言い訳では、 国民が怒るのは当然だ。 その後エンブレムは いろんな変遷を経て 現行のものになった。

   これとは別に 国会議員達も、 自分たちは特別な存在なのだという意識があるんだろう。 いろんな場で 「一般の国民」はといった表現を ごくごく普通に使う。 国会審議の難しい事については、国民のほとんどは理解できないかのような思いを持っているんだろう。 これは国会議員に限らず、都道府県会議員、 市町村会議員なども基本的には同じだ。彼ら彼女らは 昔から「先生」と呼ばれて、 全くの特別扱い。

   先生というのは 医者と教員 くらいのもんだと思っていたが、そうではないらしい。 民間企業に勤めていた人に聞くと、弁護士や 会計士、 税理士 などもみんな先生と呼ばれているとのことだ。 ばかばかしいという限り。 なぜ議員が先生なのか理由が全くわからない。 弁護士や税理士などになると、 かなり深い専門性がある 仕事の内容となるので、まだ先生と言われても 少しはそうなのかな と思ったりもするが、 議員のどこが先生なのか。 全くいい加減にしてもらいたいもんだ。

   ところで 今日23日、 福井県で 元福井放送の 社長を務めた 人が運転する車が衝突する交通事故があって、片方の車が当て逃げみたいな形で そのまま逃走した。 すぐに 警察は 該当者を特定し見つけて逮捕した。 逮捕された 容疑者は87歳の 男性社長老人。 このニュースを見て、えっ?と思った。

   池袋の 事故で 入院し逮捕されなかった 元官僚トップの御先生は、 先日退院したが、 なんと驚くべきことに それでも逮捕されずに、 任意の聴取で続けているとのこと。 こんな馬鹿な話があるのか。 先の交通事故の 逃走犯も同じ87歳。 工業技術院 の お偉いさんは 二人もひき殺して 逮捕もされない。 かたや車の当て逃げで逮捕された方とは どういう違いがあるというのか。

   ニュースでやってたが、 警察の暗黙の了解としては、 80歳以上の高齢者については基本的に事件の 容疑者であっても逮捕せず、在宅で取り調べをし 起訴するかどうかを決めると言う ことだと言っていた。 こんなのほんまなのか。

   つい先日、 殺人事件の90歳の被告が 禁固刑の実刑判決を受けた。 80歳云々などというのは 適当な言い訳にしか聞こえない。どう考えても官僚のトップになったお偉いさんなので、 警察が忖度している としか言いようがない。しかもこいつは二人を轢き殺した後、 本来なら救護活動すべきなのに 何もしてないどころか、 救急車すら呼んでいない。 息子の所に電話して事故を起こしたことを 連絡しただけだ。 さすが上級国民というのはやることが違う。 非人道的なことをやっても許されるというのが、 上級国民なんだ 。

   国会議員だって 言いたい放題。 自民党ではこんな奴いくらでもいるが、このところ維新の会の議員や立候補予定者が 失言どころではない、とんでもない発言をあちこちで繰り返している。 大阪から立候補する予定の元アナウンサーは、 問題に関する差別的な発言を聴衆の前で行い、 あたかも の人は 凶暴な犯罪者の如く、 演説をやった。これも 先生と呼ばれる 上級国民なのだ。

   議員と同様、芸能人も 似たり寄ったり。 薬物と不倫にまみれた糞が集まった薄汚い世界だ。 一部まともな人もいるだろうが、 このところ自分が人気があると錯覚して調子に乗って、 薬をやっている連中が どんどん捕まっている。 警察ではかなりな人数を既に把握しているらしい。 しかも国会議員も芸能人も犯罪を犯しても、何故か復帰する奴が多い。日本国民のなんと甘いことか。こんな奴らを絶対に許してはならない。

   我々下級国民は 格差社会の中で、さらに生活に苦しんでる人たちが大勢いる。 さらにその中で 未だにのことが問題にされたり、 障害者に至っては 下級国民からも、 さらに下に 扱われている。

   上級国民という表現が、 そういう奴等を 馬鹿にするために使われている表現ではあるものの、 現実問題としては、 そいつらの大半は 金持ちであり、贅沢の限りを尽くし、無駄なものを買い集めコレクションし、何億円もする豪邸をテレビに披露して自慢している糞人間たちだ。

   このような話になってくると 日本国民全体のいわゆる「民度」が問題になってくる。 日本は世界的に見ても民度が高い国民性があると言われているが、果たして本当にそうなのか。 私には決してそうは思えない。この件については改めてまた取り上げたいと思う。

  改めて 事故に遭われて怪我をされた方、 そして亡くなられた親子の 方々に 哀悼の意を 送りたいと思います。

  一応今回の文章は、 一連の出来事を受けての雑感という程度に受けてもらえればと思う。








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