切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

法道寺・・・浄土宗西山深草派    京都府向日市   2024.6.29 訪問

2024-07-14 22:58:20 | 撮影
 

 阪急電鉄京都線、西向日駅から真南に約200m のところにある。周囲は住宅の密集地となる。近づくと大きな木の緑が何本もあるのですぐにわかる。正面の門前に回ると、お寺の方であると思われる女性が、門への石段の掃き掃除をされていた。少し時間がかかりそうだったのでそのまま撮影開始。

  ゆるい石段を上がると山門があり、境内へと入る。境内は思ってた以上に広く木々の緑や草が多く、全体的に緑が溢れているような状況。その中に堂々たる本堂が控える。比較的 最近建て直されたようで、鉄筋コンクリート造りの丈夫なものとなっている。昔からのお寺というのはもちろん山門も本堂なども木造であり、一部の例外を除き経年劣化は避けられない。そのために数十年及び、100年~200年に1回は再建築する必要がある。今後のことを考えれば巨大な本堂を丈夫な鉄筋コンクリートで建て直すというのは、お寺側の事情としては当然のこととなるだろう。撮影したり見たりする立場としては、できるだけ木造の方がいいと勝手に思ってしまうが、やはり建て替えには億単位の巨額のお金がかかる。その意味では鉄筋コンクリート製というのも納得するべきなんだろうと思う。

   

 緑の多い境内にはちょうど紫陽花が咲いていた。大きな松の木が独特の形状をしており、 少しながら見応えがある。全体的にきれいに整備されており、この境内をゆっくり散策するのもいいものだと思える。比較的近くを阪急京都線が走るので、その音は結構響いてくるようだ。それ以外は住宅地とあって静かな環境だと言える。

 

 法道寺は浄土宗西山深草派というかなり珍しい宗派に属する。深草というのはもちろん 伏見区にある地名、深草のことだ。もともとは京都市内の請願寺を総本山とする宗派であった。浄土宗の開祖である法然上人の孫弟子にあたる円空立信が深草に真宗院を開いたのが 深草派の始まりという。この法道寺がどういう経過でこの深草派に所属することになったのかは分からなかった。

 創建は寛永12年 1635年。したがって江戸時代の初期となる。本尊は阿弥陀如来。そしてこのお寺には「地蔵菩薩半跏像」という地蔵菩薩があり、鎌倉時代初期の作として向日市の指定文化財となっている。

  
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