七島い編みのカビの話

2019-08-29 | 座編みこぼれ話

七島い(しちとうい)で編み上げた椅子達を除湿乾燥中。
編む時は水分を含ませ柔らかくしてから使うので編み終わった座面は湿っています。
そのままでは湿度の高いこの季節はカビが生えるので除湿乾燥します。
経験則では、この時期にうっすらと表面にカビが生えると、がさつきが無くなりいっそう座面がパーンと張ります。と同時に艶も出て表面が強くなる感じです。
編んだ後、しっかり乾燥して使い始めても2、3年は草の生命力が残っているのでしょう、少し油断するとカビは生えます。
その後は湿度の高い閉め切った部屋等においておかない限りカビの心配はなく、座面も張りが出て、触った感じもつるっとして落ち着きます。
これも経年変化として楽しんでいただければと思います。
このように自然素材はその扱いに注意する所はありますが、それも楽しむ気持ちの余裕が暮らしを豊かにするものだと思います。
お使いの椅子にカビが生えてしまってご心配の場合、風通しの良い場所に置き、エタノールをスプレーし布や刷毛で拭い取るとすぐにさらっとします。
人も気持ちのよい風通しの良い場所でお使いいただければカビの心配はありません。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ビフォーアフター | トップ | スペイン製揺り椅子の修理 »
最新の画像もっと見る

座編みこぼれ話」カテゴリの最新記事