鮎の俳句日記

その日の徒然を載せていきます

句鑑賞 滝

2012-06-16 20:06:38 | 句鑑賞 Ⅰ(土)





        人の世はなぞなぞ遊び作り滝






           柴田由乃    句集「余生小粋に」より






揚句は「人の世は」と詠いだし
なんのことかと読者を訝しがらせて いえいえ
ただの「遊びよ」と肩透かしをくわせている

さて この句の眼目は「作り滝」である
なぞなぞ遊びながら
それは 誰かが作ったものでなくてはならない。
公園か庭園の作り滝をかんがえれば それが いかに危険にみえても
実は良く意匠を凝らして作られた庭なのである。

たしかに 先の見通せない人には、危険が一杯 一寸先も見えないかもしれない。
落とし穴があって怪我をするかも知れない しかし それこそが造化の神の技なのだ。

人の世というのは 危険が一杯
何で自分だけが不幸なのか。
何で 自分だけが損をするのか。
いえいえ そうでは ありません。

神様だけが我々に謎々をかけているのです。

ちなみに この世が神のリーラ(遊び)とは インドの古い教えでもある。



      今津大天 俳句の対話術より





   インドの古い教えに あるという。

     この世の ことは なぞなぞ遊びなのか


       日ごろの憂さも こうかんがえれば 少しは楽なのかも


         生きていくには 気持ちにも余裕をもって 行くものなのでしょう。






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