人生ひとり旅気まま旅

ぶらり海外旅行に行った記憶、思い出を中心に楽しく伝えたい。

こういうのも役人の仕業なんだね

2010-06-09 10:21:25 | 日記
去年のゴールデンウィークから広がりを見せた新型インフルエンザについての厚生労働省の総括会議が開かれたそうだ。

そこで取りまとめられた報告書の結果というものが、「当初の目標は概ね達成された」というものだったらしいんだが、会議には感染症の専門家らも出席し6回も開催されての結果だというんだね。

その内容も、広報、水際対策、医療体制、ワクチンなどがテーマに上がっていたというんだ。そして個々の議題ごとに議論を重ねた結果として、「死亡率は、他国と比較して低い水準に留めた」という評価を下したようだ。

広範囲に実施した休校措置や医療水準の高さ、抗インフルエンザ薬の迅速な処方などをその要因に上げたというんだが、これを聞くと「えッ」と思ってしまうよね。

確かに学級閉鎖や休校措置などは頻繁に行っていたというのは分かる。しかしだ。抗インフルエンザ薬の迅速な処方というのは誰が見ても一番できていなかった部分だよね。まあ医療水準の高さなんていうのは当然のことなんだが、結果としてはその水準の高さというものを全く活かしていなかったよね。

お役人中心の会議なんだが、やっぱりこういう人たちっていうのは国民の目とは明らかに違っているんだなというのがよくわかるよね。

ワクチンの迅速な処方なんていつあったの?ってことだよね。それどころか不手際の連続だったはずだ。秋から冬にかけてワクチンが足りなくなると言いながら、その実何も準備ができなかった。挙句の果てにインフルエンザが終息しかけてから、ヨーロッパから大量のワクチンを輸入し、結果的に使いもしないで持て余してしまった。

はっきりいって今回の新型インフルエンザに対する国の対応というのは、お粗末以外の何物でもなかったはずだよね。たまたまインフルエンザ自体が弱毒せいであったということと、予想された自体よりも遥かに流行の度合いが小さかったということに助けられた結果だ。

要は国の対応は全くダメだったが、たまたま運が良かっただけということだったんだよね。こういう報告書を平気で纏める役人というのがいかにデタラメな人間かという証明のようなものだね。

有効期限が短いワクチンを大量に輸入した結果がその後どうなったかという報告もないしね。これだって相当な金額が無駄になっているんだよ。途中の一番流行が心配されている時期に、全国の病院に十分なワクチンを提供しないでおいて、しかもワクチン接種の優先順位までつけて接種ができる人間を絞っておきながら、結果山ほどのワクチンを余らせるという暴挙を総括しないで何が総括だということなんだね。

本来なら今回の対応は大失敗だったというのが常識だろう。そしてその失敗から今後の対応はどうするというのが導き出されるのが当たり前の総括なはずだ。

今回のこんなデタラメな総括が堂々と出されるこの国は完全に狂っているとしか言いようがないね。こんな状態であれば、新たなウイルスが見つかったり、流行が始まってしまったら確実にパニックに陥ることになるだろうね。

こういうのひとつとっても、なにひとつ危機管理というものが身についていない国だということが分かってしまうよね。学習能力がないのは政党や政治家だけじゃないようだ。

やっぱり1億総おバカ時代なのかなあ。