舞踊家 木室陽一 きむろよういち おどるおどる

木室陽一の舞踊活動が、次第に明らかに。創作・舞台・即興。彼は何処に居て何処に向かうのか。現在、愛媛・中島にて島暮らし中!

春の夜のワーク

2010-04-16 18:13:30 | ワークショップ


4月も半ばというのに、冬着の寒さ。

お昼過ぎまでは冷たい雨。

ゆえに、傘を手に。



導かれる感覚をもとめて。

傘の重み、揺れ、振り回しても許される空気・広さ・狭さ。


寒くない場所で。



導かれるならば、
目にするものも手元の傘が決める。
時には、その傘が見ている。

惑う、その傘を受け止める私が、動きを生む。
持ち替える
滑らす
乗せる
置く
投げる
掴む

シンプルに、無駄なく、受けるように。



立てかけた傘が、ふ、と止まっている。そのシンプルさ。




そんな同士が向かい合い。
互いに渡しあう。
とある星の、夢の中のたたかいのようで、
寒さを忘れる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロビー本

2010-04-09 01:32:09 | 東京の条件 work編


「東京の条件」というタイトルの演劇作品です。

作家は岸井大輔。

昨年2009年の9月頃から、12月あたりまで、キラキラ橘商店街にて展開した
東京アートポイント計画のひとつ「墨東まち見世ロビー」の記録本が出来上がりました。



僕が「ミセビラキ」のタイトルで踊った、あれ、ですね。



ロビーでの100日間の記録と、多彩な関係者とのインタビュー、そして豊富な脚注。
地域とアート。
上演時間100日間の演劇。
何かが起きる場を創る。

「東京の条件」という連作のひとつ、「墨東まち見世ロビー」に含まれている要素を、
つまびらかにするテキストともなります。




執筆:岸井大輔
東京の条件BOOK1
「LOBBY―はじまりの場を創る」




非売品ですが、
岸井大輔氏とコンタクトをとれば入手できます。
「岸井大輔」「東京の条件」などで検索を。

「ミセビラキ」の写真と記事、ばっちり載っています!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月の石

2010-04-05 11:06:53 | ケイタケイs ムービングアース


見事に花ひらいた舞台。


月の石のメンバーの、本番に強いこと!


いままでにないパワーに、圧倒され、かけ声に夢中になってました。



ハチドリの旅は、
それぞれの自分を最高に表現する営みでもありました。

そうして行き着く先での、
種をまいてゆく
素朴な大根踊り。



メンバーのご家族の方と、たっぷり話し、
表情と腹からの声を褒められ、
この一日を特別にすることと、
特別扱いすることなく、日々を過ごすことと。


こうして受け取った豊かさを
日常に、なかなか活かしきれていない気がして
焦る気持ちがあり。

舞台をひとつ、つとめたばかりなんですけれども。




ひたすら、尽きることのない感謝。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大浦みずきさんを偲ぶ

2010-04-04 01:19:25 | 舞踊の営み


「ルティさんと母アンナを語る会」

イスラエルより演出家ルティ・カネルさんが来日中です。



3年前、「アンナフィアリングとその子供たち」の再演が決定。
主役のアンナフィアリングが、初演時の吉田日出子さんに代わり、大浦みずきさんに急遽交代。
たった2週間の稽古期間をへて、東京公演。そして、奈良・京都・金沢へとツアーにも。



その、大浦みずきさんが昨年11月14日、肺ガンで53歳の若さで逝去されました。



今日(4月3日)は、「アンナ~」の出演者や関係者がシアターΧに集まり、
舞台上でビデオを映写しつつ、ルティさんを囲み、
大浦さんの想い出を語り合う会。

スクリーンに写っている映像は、
いま一同が会しているこの舞台であり、
集う仲間を見てるこの視界の空間の中に、大浦さんと共に立っていた。

つねに先をむき、大きな目的のなかに自分がいるから、まわりの些細なトラブルには意を介さないような。
謙虚であり、誠実であり。
また、真の恋愛は40過ぎてから出来るのよ~っ、と宣う。
トップとしての意識。
なおもチャレンジしようとする意志。
舞台に生きる事。




「アンナ~」のツアー最終日、朝まで打ち上げて
腕を組みながら宿まで帰った
その皮膚感覚と
こっそり教えてくれた、いくつかの秘密が
大切に刻まれており。





同じ時と空間とをともにしたこの劇場で
明日、月の石公演「ハチドリの旅」です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする