舞踊家 木室陽一 きむろよういち おどるおどる

木室陽一の舞踊活動が、次第に明らかに。創作・舞台・即興。彼は何処に居て何処に向かうのか。現在、愛媛・中島にて島暮らし中!

夜のワーク

2010-02-23 22:01:59 | ワークショップ


品川駅から高輪へ歩いてみる。



風もなく、止まって見えるような公園。

冬の寒さのせいか、遊んでいた子供が帰ると、だぁれもいなくなる。
その寒さも、凪いだ空気のせいで穏やか。



そんな空気を乱さないように立つ。
あるいは手を伸ばしてみる。

自分がそこに居ることと同じくらいに、まわりにある物々が、居る。
と感じられてくる。

語りかけてみよう。

あるいは、相手の「様」を受けてみよう。
例えば、元気な人を見ると、自分も元気に「なる」ように。

そうしたら。
今度は、在るものと在るものとに挟まれた・囲われた・包まれた、空間にも。
その「様」を感じ受けてみる。


梅は「梅」だから香り眺むべきものなのでなくて、
明らかに他と異なる態を顕しているから、梅と名付けられた。

といった事が、
空間にも感じられ、
木の葉、潅木、幹の肌、ブランコ、砂地にも感じられ。
仰ぐと、真半分の月。
そんなものを取り込み、
風にふかれ、
赤子のようなまなざしで、
夜にあるそこのすべてと、戯れ、
よちよち進み、
我をなくすようにして、すべてを肯定された私がそこにあるように。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夜のワーク、東中野にて

2010-02-11 01:37:57 | ワークショップ


もとヤマザキパン(?)の店舗のあったスペース。

巾は狭めで奥行きは深い。

暖房のために敷いてあるホットカーペットの上でのみ。
4人の参加者と、1人の見学者。



目を閉じて、身体をだらりとさせ、その内部感覚を「みる」
まどろむような、その感覚を、立って目を開いた時にも維持出来るのか?

まどろみの中で覚醒している身体を、壁に近づけてみる、遠ざけてみる。
近づく・遠ざかる感覚。
その感覚を運ぶ。

運ぶ感覚を途中で阻むものがある。

そこで揺るがないことで、自分があり。
阻むものをしっかり受け止めることで、やさしく慈しむあり方も生まれる。
負けない事が必要だけれども、勝たなきゃいけないっ、と思うと強さが失われる。

強くそこにある自分として立つ。

そうして手を繋げば、やわらかく、のびやかで、ながれて、とけあうひと時も
つくり出すことが出来た。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

潮音寺鬼追い2010

2010-02-11 00:52:47 | 客演


気づくと、はや一週間。


先週の今日。
2010年2月3日の節分。
今年も茨城県潮来市の潮音寺鬼追い式に出演!してきました。


毎年、思いもよらない出来事ばかりですが、
今年も。
一大スペクタクルっっ。

このイベントは鬼達が、燃え盛る松明を持って登場。
なかなかの迫力なのですが、
昼の回では、
この松明の火がっ、
野外舞台の足元の芝生に燃え広がり、
ちろちろと芝を焦がす炎の中で暴れる鬼達っ!
という、見事な演出にっ。

午前中の陽気で、思った以上に芝生の表面が乾いていたのですね~

その天気が。
なんと、夜には雪にっ!

降りしきる雪の中、お客さんはだれもいなく、
中止?
いえいえ、
ひとりでも見てる人がいるならやりましょう!
と、
地下足袋を雪に濡らしながら、降り積もる境内に飛び出し、
足は冷たさに凍え、
滑りやすい地面の上、
仰ぎ見れば、舞う雪っ!!

仲間の一体感と、
あっという間に詰めかけたお客さまの熱気とで、
熱くめくるめくパフォーマンスになりました。




思いもよらない状況とか
ある極限とかを乗り越えると、
生かしてもらえている自分。
動じない静かな眼差しと、先を広く思いやる心へと、
深く通じていけるような気がします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年も鬼追い

2010-02-02 10:04:53 | 客演


水雲山潮音寺鬼追い式。

ちょうおんじ、と読みます。


舞台仲間である、THEATRE MOMENTS からの誘いによる。節分パフォーマンスへの出演。

今年で、
えっと、たしか、
5年目?に、なるはず!



3人の天女が舞い踊る園に、突如として大鬼・小鬼たちが現れ大混乱。
辛くもひとりの天女は逃れるも、他の2人は鬼たちに囚われ、不浄を巻かれ狂乱の主となる。
と、そこに浄の鈴を携えた天女が戻ってきて、今年の年男・年女と協力して、鬼たちを追い払うっ!

っという、一大スペクタクル!!



今年は潮音寺に新しい薬師堂が建ち、
パフォーマンスのラストにそこから新キャラクター登場!
という見どころもっ。



写真は木室陽一筆伯による、衣装の一部。
本日より現地入りです。
茨城県潮来市まで行ってきます!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

満の月とともに

2010-02-01 13:14:01 | ケイタケイs ムービングアース


LIGHT Part 32
「時空に墜ちる者たち」
新作初演、無事に終了しました。


金曜日1回公演、土曜日2回公演、日曜日1回公演。

どの回も充実して、作品としての精度も高まっていました。

さすがに、土曜日の2回目は腰がフラついてしまいましたけれど、
どの瞬間も、
じっくり生きてゆくことが出来て。
満足な旅でした。



こんなに居心地よく公演できたのは、初めてかも?

えと、体力・筋力的にはツラかったのですけどね。



多数のご来場ありがとうございました。


「祝い」だと感じてくれた方がいました。
このチカラをそのまま明後日の「鬼追い」に。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする