舞踊家 木室陽一 きむろよういち おどるおどる

木室陽一の舞踊活動が、次第に明らかに。創作・舞台・即興。彼は何処に居て何処に向かうのか。現在、愛媛・中島にて島暮らし中!

絹月下の融

2006-09-14 22:56:56 | 舞踊の営み


あんなにも激しく舞う曲だとは思わなかった。
貴族の優雅な舞、どころではない。


なにかを作る、ではなくて、生まれ出てくるために。
そのために一生懸命になる。


生まれて来るものをすくう。
絹の糸を紡いで織物にする。
あまりにも細い糸を、手探りで寄ってゆく時の、そのうすさ、あるかなしかの輝き。


絹の光にも似た月。
朝日とともに消えてゆく融の姿のなんとはかないことか。
透けて見えなくなっていく、


けれどそこに確かに華々しく あった 昔の時と、これから明けてくる時との
凄まじいぶつかり合いを目のあたりにした。
コメント
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