
バンコク滞在も4日目となり、タイ初心者が行っておくべき観光地に必ず挙げられているタイ王宮と有名な寺院を見学することにした。
タイは立憲君主制の王国で、正式名はKingdom of Thailandという。元首はプーミポン・アドゥンヤデート国王(ラーマ9世)である。この国の国王と王妃に対する敬意はすばらしいもので、いたるところに両陛下や王室ファミリー(?)の肖像画が掲げられており、国旗とともに国王を表す黄色の旗と王妃を表す青い旗が3本揃って掲揚されている。
毎日8時と18時には、駅や空港、バスターミナルで国歌が流され、その間は起立し不動の姿勢を取らなくてはならないそうだ。私は、その時間にはデパートなどの店内にいたので、直接目にすることはなかったが、電車で移動中に、音楽が流れているのは耳にした。
公用語はタイ語だが、バンコクでは大きな店なら英語が通じたし、通りを歩いていても、「安いよ」とか「お客さん、見ていってよ」という日本語は、こちらが日本人らしいと思うとすぐかけてくる。向こうも考えていて、反応しないと中国語に切り替えたりして頭がいい。
娘は時々、韓国語で話しかけられるが、化粧の仕方や雰囲気で見分けているのだろうか。駅や繁華街には両替所が必ずあることも、島国の日本と違って、陸続きの国ではいろいろな人が行きかい、国際都市であることを肌で感じさせる。
王宮へは、船で行くことにした。宿泊していたペニンシュラホテルは専用の船着場を持っており、対岸のサートーン船着場まで船で送ってくれる。ここは、チャオプラヤー・エクスプレス・ボートの発着場になっているので、40Bの乗船券を買って乗り込んだ。
サートーン船着場
ホテル専用船
対岸へは5分くらい
高速船
船内には車掌さん(ガイドさん?)がいて、切符を確認したり、周りの景色や停船場の案内を英語で行っている。「××にお越しになる方は、次の○○でお降りください」といった具合に。
ターチャーンという船着場で降り、広い通りに沿って少し歩くと王宮が見えてきた。陽射しが強いので、日向を歩くのは辛い。
王宮は2km四方の真っ白い壁で囲まれている。広大な敷地の中には王宮と王室守護寺院や宮内庁、博物館など数多くの建物がある。
王宮通用門
「仏陀を飾りとして買うのはやめよう!」という標語が至る所にある。宗教心を失うなという戒めか。
ここでも、厳しい服装チェックがなされる。
観光客でいっぱい。
入場券も立派。王宮への入場券(左)と博物館への入場券(右)がセットになっており、王宮は発行日限りだが博物館は発行日から7日間有効と書いてある。
王宮に隣接して、エメラルド仏寺院という王室守護寺院がある。このエメラルド仏はタイ国の本尊仏であり、観光客ばかりではなく、タイ人が毎日大勢参拝にやってくるらしい。
タイの寺院は境内に建物が多く、どれが本堂なのかパッと見にはわかりにくい。どの建物もよくこれだけ細かい細工をしたなと感動するくらい柱の1本まで豪華を極めている。金箔で覆われているのか、全て金色の建造物も多く、タイ人が日本に来て金閣寺を見ても感動はないだろうなと思うくらいピカピカだ。
仏舎利(仏陀の遺骨)が納められている塔。日本では五重塔がこれに当たる。
ナーク(蛇神)
ヤック(魔王の配下の鬼)とモック(猿神)が守っているというが、この2体は東大寺などにある仁王像を連想させる。
細かい細工には感動する
モック(猿神)
エメラルド仏寺院の本堂入口には聖水が置かれており、入る人は蓮のつぼみを使ってそれを頭にふりかけて清めているようだ。奥の隙間が開いているところが本堂。中は暗い。
高さ70cmほどのエメラルド仏はだだっ広い本堂の奥に鎮座している。そしてその前には礼拝するための広い座敷があり、交代で座ることができる。前に進んだ人は熱心にお経を唱えて拝んでいるようだ。
異教徒の私は後ろの方から眺めるだけ。近くにいた軍人に「帽子を取って」と注意され、慌てて脱帽。もちろん堂内は撮影禁止なので、これは、本堂の外から望遠レンズで撮ったもの(念のため)。
チャックリー・マハー・プラサート宮殿。王宮の中心的な建物。
衛兵の交代式。衛兵は左の台の上で直立不動の姿勢を取っている。30分ぐらいが限界だと思うが、何分で交代するのだろう。
王宮の観光が終わったら、王宮近くにあったワット・アルン寺院も見学する。高さ75mの巨大仏塔が有名な寺院だが、あいにく工事中で上には登れなかった。
この寺院の中では、タイの民族衣裳を身につけて写真を撮るのが定番らしい。一人300B(約900円)払うと、あっという間に布を巻き付けて装飾品を頭に乗せてくれる。
タイ風美女が2人(笑)。炎天下をいっぱい歩いたので、お腹がすいた。次はフードコートに行ってみよう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます