FZXな日々

YAMAHA FZX750を 旅の友として 気ままなツーリングの記録

九州ツーリング3日目 ~桜島へ

2024年06月03日 | Weblog

朝目を覚まし、TVの天気予報を確認すると、熊本県は曇り一時雨の予報だったが、鹿児島県は晴れの予報だった。よし、今日は桜島を見に行こうと南下を決める。

8時40分にホテルを出て熊本インターから九州自動車道へ入る。朝の出勤時のためか昨日同様車は多い。流れに乗り走り出したが曇っているせいかメッシュのジャケットでは寒い。雨具の上だけでも着ようかと迷っていたら、トンネルの連続地帯に突入した。

トンネルの連続というと、常磐道では日立にある15連続トンネルや、上信越道では軽井沢の八風山トンネル付近の10連続トンネルを思い出す。しかし何と九州道では23連続トンネルだった。しかもその中の肥後トンネルは全長が6,340mあった。

短いトンネルなら、車の排気ガスもあり、中は少し暖かい感じがするが、肥後トンネルはだんだん気温が下がっていき、冷んやりを通り越して真冬並みの寒さに震えあがった。関越道の関越トンネル(11,055m)、山梨の雁坂トンネル(6,625m)も中に入ると真夏でも寒さを憶えた。

熊本から1時間たったので、トンネル地帯の中にある山江SAに立ち寄り、自販機で暖かい飲み物を買い求めて休んでいると、駐輪場の隣に止まっていたバイクの人が声をかけてきた。「寒いですねぇ」と応えると「この先は雨だそうですよ」と教えてくれた。これから宮崎方面に行くそうだ。

やはり雨具をつけるべきか、と思ったが、空を見ると少し明るくなってきたので、体が暖まったところで、走り出した。深い山の中を抜けるとえびのJCTがあり左に行くと宮崎県だ。JCTを過ぎると左手に霧島火山群が雄大な様を見せてくれた。

霧島火山群。実際はもっともっと雄大だった。韓国岳をはじめきれいな形をした火山が多い。霧島岳の新燃岳は最近噴火したそうだ。

鹿児島まであと70㎞とある。空を見ると青空が広がり、空気がフワッとした南国の空気に変わったのが分かった。

おもしろかったのは、道路工事の誘導員の人形が女性だったことだ。よくラジオで「パイロットやCAと聞いてあなたは男性と女性、どちらを思い浮かべますか。思い込みは差別につながります」と言っているが、無意識のうちに道路の誘導員というと男性と決めている。女性の誘導員だってこの頃はよく見かけるのだから、人形が男性でなくともよい。

いよいよ鹿児島が近づいたとわくわくしていると、桜島SAという標識が目に入った。桜島というからには桜島が見えるのかと思っていると、突然桜島が目に入った。時刻も11時なので休もうかとも思ったが、思っていたよりずっと大きい姿にこんなに近く見えるなら鹿児島ももうすぐだと思い立ち寄らなかった。10分ほどで鹿児島北ICに着いた。熊本から、2時間30分ほどだ。天気も雨雲がなくなり予報通り晴天が広がっていた。

ナビに従って鹿児島市内を走っていると、「桜島フェリー乗場」の案内が目に入った。フェリーというと車検証を見せてバイクの乗船証をもらったりいろいろ手続きがあるなぁと思い、下りてターミナルを探さないと考えていたら、フェリー乗船口に着いてしまった。

係員が誘導するので、「乗船手続きがまだなんですけど」というと「いいよ」と言われるまま船の甲板に案内された。乗用車に交じって停めると、船員がさっさと車止めを置いたので、荷物はそのままにしてヘルメットだけ脱ぎ階段を上った。気が付くと船は岸壁を離れていた。

2階、3階と上がり、船首に行くと真正面に桜島が見えた。人生初の桜島。今日は噴煙はあまり目立たない。

15分ほどで島に着き、降ろされた。いつ料金を払うのかと戸惑いながら車列についていくと、そのまま高速の入口のような料金所があった。なるほど、車検証も何も必要ないのか、とその簡略さに驚いた。フェリーと言えど、生活になくてはならない道なのだ。料金は600円だったが、クレカで支払うことができた。

桜島には11時45分に着いたが、ビジターセンターで桜島火山の概要を学ぶ。もう今年になって28回も噴火しているとのこと。一周してみたかったが時間も押しているので、湯之平展望所に行くことにした。展望台から鹿児島市や遠く開聞岳も見ることができる。

桜島が間近に迫って迫力があった。これで突然噴火したら船で逃げるか、一周して垂水市の方に逃げなくてはならない。大正の噴火でそれまで島であった桜島が溶岩で地続きになったとのこと。桜島の人にとっては船しかなかった時よりは安心なのではないか。

開聞岳

桜島の雄大な景色を堪能し、またフェリー乗場からフェリーに乗って鹿児島市内に戻った。市内を走っていると天文館など聞いたことのある地名が目に入り、時間があれば散策するのになぁと残念な気もした。

鹿児島ICから西海岸沿いに北上する。南九州自動車道はのどかな丘陵地を走っているが、薩摩川内水引ICでR3号(薩摩街道)に合流している。川内(せんだい)といえば、川内原子力発電所でたびたび耳にしたことがある。こんなところにあったのか、と知見が広がることは楽しい。目の前の海は東シナ海だ。

美山PA

V-Strom250のメーターは小さくまとまっていて見やすい。上辺に回転数がバー表示され、中央にデジタルのスピード計、その右にはシフト表示、右辺には燃料計のバー表示。時計と距離計もあり、左右の角にはウィンカーが表示される。上端にはETCインジケーターがある。黒字に金文字で表示されていたが、トンネルに入ると青地に白文字となった。

もしカラー表示なら回転計と燃料計、スピード計と時計などが色分けされさらに見やすいと思われたが、コストを考えると仕方ない。今回自分でスマホホルダを持参しハンドルに取り付けたが、メーターBoxの左に12Vのアウトプットがあり、スマホホルダがワイヤレス充電対応だったので、いちいちコードを抜き差しする必要がなく、非常に重宝した。

     

阿久根市から黒之瀬戸大橋を渡って長島へ、そしてR389号を走って天草に渡る三和フェリーが出ている蔵之元港を目指す。16時発のフェリーがあるのだが、これを逃すと次は17時20分だ。日は高いのだが僻地に行くと店やGSは閉まってしまうので、ガソリンを補給しておこうと思いGSを探すが海岸沿いは人家もまばらでGSがない。

ようやく見つけたGSで給油すると11L給油できた。昨日から297.6㎞走ったので燃費は27.1㎞/Lだった。初日は走り方がわからず、高速道でフルスロットルにすることが多かったのと山岳道だったので、悪かったのだろう。

フェリー乗場には16時10分に着いた。16時の便が出港したばかりだったが、逆に余裕ができてよかった。だが、店も何もない。食事をしたかったので港の横にあった釣り船店に聞いてみたが、食事は14時までとのこと。牛深港には食事をするところがあると教えてくれた。

車検証を用意して乗船手続きをしようと思ったが、車検証が見つからない。シートを外してみたが見当たらず、レンタルバイク店に電話をすると休店日だった。だが、出港時刻が近くなると係員が回ってきて排気量を聞き、用紙に記入して「これを持って受付へ」と言われたので、車検証は見せる必要がなかった。

17時10分ごろ牛深港からのフェリーが到着し、乗船が始まった。バイクは私の他に2台やってきた。結構大型のトラックも並んでいた。牛深港までは約30分かかる。

牛深港には17時50分に到着した。港周辺には数軒食堂などがあったが、予約した宿が19時までにチェックインするようにとのことだったので、途中のスーパーで夕食になるものを買い宿に急いだ。

今日の宿は天草市総合交流施設「愛夢里」というところだったが、ここは事前にネットで調べ天草に泊まるならここと決めていた。ところが当日予約しようと思ったら満室だったため、食事付きを予約出来ず、しかたなく素泊まりで予約した。夕食を買って宿に行ってみるとレストランは営業していて、夕食を館内で取ることができたのでもう少し事前にチェックすべきだった。

開いていた部屋は100段の階段を上るロッジ(右上に見える2棟)で、リビングDKと和室、ロフトまである広々とした部屋だった。温泉は21時まで入れたが、いいお湯だった。

本日の走行距離 333㎞(Total 614㎞)。


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