11月も中旬となると、岩手県では初雪の便りが盛岡や内陸の街からちらほら届きだした。大船渡は岩手県でも最南部にあるので、初雪は12月であるが、一昨日は毎朝目にする五葉山が冠雪していた。10月まで暑い暑いといっていたのに、駆け足で冬に向かっている。
先日、紅葉を見にFZXで出かけようと思ったら、ウィンカーが折れているのに気付き、応急修理して走り出したが、GSで給油して三陸道に乗ろうという時に、修理できていないことがわかり断念した。今年最後のツーリングと思ったのだが、このまま冬眠させざるを得ないようだ。
今朝は文字通り雲一つない快晴で、風もなく小春日和というにふさわしい天気だった。こんな日に家でじっとしている手はないと思い、今出山(756m)に登ることにした。登山といってもハイキング程度だから、さほど準備が必要なわけではないが、なかなか腰が上がらないものだ。
まず登山靴を引っ張り出し、服装のチェック。雨の心配はないので、雨具はいらないが、山頂は下界と違って風が強いこともあるので、ヤッケはあった方がいいだろう。汗をかくと冷えるので、防寒のため1枚余計に持っていこう。
持ち物は、リュックサックに登山用ストック。クマ鈴もつけていこう。下山してから温泉に入るのもいいので、お風呂の用意を持っていこう。食料は、昼食用のおにぎりとキャンディに、チーズかまぼこ。飲み物はお茶の他にポットにカフェオレを入れていこう。
それらを車に積んで家を9時30分に出た。登山口までは40分ほどの距離である。
登山口に車を置く。今日は私一人のようで、他に車はない。
今出山は急な登りはないのだが、最初の30分は同じような傾斜の道が続く。紅葉はほとんど散ってしまったようで、道に落ち葉の山ができている。わずかに残ったモミジの紅い葉が美しい。
いつもなら、ひたすらこの道を歩くのだが、ふと見ると葉っぱの落ちた枝越しに山頂のアンテナが見える。
横を見ると、氷上山(ひかみさん 874m)の山頂も間近に見えた。
登山をしていて、周りの景色が見渡せるのは、少しずつ高度が上がっていくのが感じられて楽しい。これが、何も見えないと黙々と歩くしかないのだ。
30分ほど歩いたところで、上から車が下ってきた。ハイエースと2トントラックだ。これは、登山者のものではない。山頂まで、車で行けるとは知っていたが、2トントラックのような大きい車でも行けるとは思わなかった。
大船渡湾も見え始めた。この前登山したのは、ツツジが満開の時だった。もう半年も前だ。もっと頻回に登ってみたいとは思うのだが、やはり腰が重い。
山頂には、ちょうど1時間で着いた。やはり何か作業をしているらしく、さらに2台の車が停まっていた。山頂には、NHK、KDDI、地元放送局のアンテナ、NTTのアンテナと10本ぐらいは立っている。
山頂で写真を撮って帰ろうと思ったら、標識が倒れていた。
一人で持ち上がるような重さの標識ではないので、そのままにしたが残念だ。山頂で記念写真を撮る人は多いと思うのだが。
先日冠雪した五葉山(1340m)の雪は、全部融けたようだ。
遥か遠くに栗駒山(1627m)が見えたが、こちらはすっかり雪化粧をしている。
持ってきたおにぎりを食べ、カフェオレで一息つくと下山することにした。
それほど汗をかいたわけではないが、温泉に入るのはご褒美だ。いつものように五葉温泉に行こうかと思ったが、よく考えると、今出山の裏に「夏虫のお湯っこ」という温泉があることを思い出した。
登ってきた林道を大船渡市とは反対の三陸町に下れば行けるはずだ。以前、バイクで走ったことがあるが、迷路のように長い林道だった。でも、あれは初めてだったからそう感じただけかもしれないと思い、下り始めた。
よほど誰も通らないのか、道はバイクで来た時よりも荒れていた。両側から草が生い茂り、路上には落石がごろごろしている。枝も伸びているので、車体をこするとイヤだなと思いそろそろ走った。行けども行けども終点に着かない。
やはりバイクの時と同じだと気付き、引き返したくなったが、Uターンできるようなところはない。仕方なく事故の無いように慎重に下った。
三陸町に着くと、海がきれいだった。以前たかぴいさんを案内した「ど根性ポプラ」の近くである。
温泉は、海岸からさらに3㎞ほど山を登ったところにある。夏虫山というらしい。
平日の昼間だったが、10台ほど車が停まっていた。地元の人がよく来るのだろうか。入浴料は500円と良心的だった。サウナもあり、超音波風呂もあったので、30分ほどのんびりと浸かってハイキングの汗を流した。
今年はクマが出るということで、誰も登っていない山は怖いなと思い
東北では国道から山の中には一切入りませんでした。
人が多すぎてもなんだかなあと思いますが、誰もいないと寂しい気がし
ます。
5月に津和野のお稲荷さんを必死で登ったら、上に駐車場がありました。
神社系はこのようにガッカリすることが多いですが、車で登れるところは
静岡県内にもたくさんあり、昔は高いアンテナを張ってアマチュア無線の
移動運用をやる人が多かったです。最近はほとんど見ません(笑)
夏虫山温泉はど根性ポプラの際にキムさんから説明がありました。明日
はバイクで修善寺方面に出かけたいと思っていますが、FZXもしばらくの
間お休みですね。
北海道のヒグマに比べればツキノワグマは大したことないと思っていましたが、襲われて亡くなった人もいますので、決して侮ってはいけないようです。
津和野の神社、私はリフトで登りました。今出山も山頂まで道路がありますが、幅は狭く路面もかなり凸凹で、山菜取りの人は行きますが、観光(展望)のため行く人はいないと思います。歩いて登るのにちょうど良い距離です。
昨日は西日本でも初雪が降りましたね。車中泊の旅もスタッドレスタイヤが必要のようですね。
来年の4月までFZXは冬眠です。オドメーターを調べてみたら1079㎞しか走ってなくて、今年はちょっと走り足りなかったな、と思っています。
よく山頂などにあるアンテナは放送局や携帯電話の無線
基地局がほとんどですが、たまにフェンスに囲まれた基
地局に所有者の表示が無いものがあります。
その場合はほとんどが公安関係の基地局です。我が家の
裏山にもそれらしい建物がありますが、触らぬ神に祟り
なしの思いで素どうりしています。おそらく監視カメラ
が備えられていると思いますので、何かあれば捜査に着
手することでしょう。
山の中腹などに4畳半程度の大きさの板状のものを見かけ
ることもあるとは思いますが、これは電力会社の通信用の
反射板です。
アンテナも気を付けてみていると面白いですよ。
普段あまりアンテナには関心がありませんでしたが、今回は多くの人が働いているのを目にして、冬を前にメンテナンスも大変なんだなぁと頭が下がりました。
公安関係のアンテナがあるとは知りませんでした。確かに何も表示のないアンテナがいくつか立っていますね。また、山の中腹に白い板が立っているのは気づいていましたが、電話か何かの中継板かと思っていました。電力会社のものでしたか。通信用の反射板とは、電力会社にいたFireStormさんしかわからないことですね。貴重な情報をありがとうございました。