
秋も深まり、紅葉の便りが各地から届くようになった、。峠には氷が張るようになり、今年のツーリング・シーズンも終わろうとしている。最後にどこか遠出をしたいなと思っていたが、福島県が有料道路である磐梯山ゴールドライン、磐梯吾妻スカイライン、磐梯吾妻レークラインの3路線を無料化していることを知った。
ゴールドラインやレークラインは以前ツーリングで行ったことがあるが、スカイラインは車で行っただけだが雲上の景色が素晴らしかったので、ツーリングで行ってみたいと思った。
しかし、地図で調べると、スカイラインまで行くとなると往復で700km近くなり、日帰りでは無理そうなことがわかった。行こうか行くまいか決心がつかず、ウジウジしていると、女房が「どうしたの?」と聞いてきた。「いや、ツーリングに行こうと思っているんだけど、ちょっと遠いからどうしようかなと迷っているんだ」と言うと、「行かないと後で後悔するわよ。思い切って行けば。」
女房の言葉に背中を押されて行くことにした。あとは天気だけだ。金曜日までは快晴だったが、土曜日の天気予報は「曇ところによりにわか雨」。山岳ルートに行くのににわか雨はキツいなと思ったが、土曜の朝起きてみると晴れている。「よし、行こう!」
なんだかんだで、家を出たのは7時半だった。R16号は渋滞。柏ICから常磐道に乗ると、常磐道も流れてはいるが、車がぎっしりで追い越し車線が100km/hというペース。日立のトンネルが連続する区間を過ぎるあたりまでほとんど変わらず。
途中の友部SAでは朝食に納豆ドッグと常陸牛コロッケを食べる。コロッケは美味しかった。
いわきJCから磐越道に入ると、気温がぐんぐん下がって寒さが身にこたえる様になった。道路の気温表示は15℃になっている。ウソでしょう、まだ10月だよ!今朝出かける時、何を着ていくか迷い、インナー付きメッシュはさすがにもう無理かなと思い、冬用ライダースーツを出したもののインナーはまだいらないだろうと外してきたのを悔いた。
給油で立ち寄った阿武隈高原SAで寒さに耐えかねて雨具を着た。こんなことなら厚手の服を持ってくればよかった。
頭の中で今日のルートを考えた。磐梯吾妻スカイラインは福島西ICまで行かなくてはいけないので今日はパス。ゴールドラインとレークラインはほぼ連続しているので、磐越道で猪苗代磐梯高原ICまで行きレークライン~ゴールドラインの順で回るか、磐梯河東ICまで行きゴールドラインを先に回るかだ。
磐梯高原ICからレークラインまでは結構距離があるので、下道が渋滞する恐れがある。ゴールドラインから回ることにする。この選択は正解だったことが後でわかった。
河東ICを下りるとすぐにゴールドラインの案内が出ている。そして道端には、新そば祭りの幟(のぼり)もはためいていた。そういえば、昨年の同じ時期、那須に紅葉を見に行ったが、やはり新そば祭りをやっていた。
ちょうどお昼になっていたので、幟を目当てに会場に行ってみると、なんとゴールドラインの入口の横にあるスキー場が会場だった。ラッキー!と思い中に入ると、当日チケットは1200円で、2杯そばが食べられるという。
2階が会場だったが、昼時とあってすごい行列。30分ほど列に並び、温かいのと冷たいのを1杯ずつチョイスする。蕎麦の香りはすごく良かったが、味はやや淡白。腰も冷たいざるはしっかりしているが、暖かいのはあまりなかった。
でも、2年続けて新そばが食べられるなんて、幸運だ。おなかが一杯になったところで、ゴールドラインに突入。
全山燃えるように、という表現がぴったりなくらい紅や黄色に紅葉している。まず磐梯山の眺望を楽しみ、次は猪苗代湖を眼下に望む。磐梯山
猪苗代湖
ゴールドラインは奥多摩と景色が似ている感じだったが、スケールが10倍くらいある。ゴールドラインの反対側の入口には長い渋滞の列。レークライン側から来る観光客が多いということか。良かった、ゴールドラインから回って。
レークラインに入ると、その名の通り、右に左に湖が点在し、展望台が数多く作られている。最初の3つ4つ止まってみたが、どの展望台も素晴らしい眺めだ。
三湖とは左上の桧原湖、右上の小野川湖、そして手前の秋元湖のこと
しかし、一つ一つ止まっているときりがないので、道路からの眺めを堪能する。
レークラインを過ぎてR115号に出ると、野菜やきのこの販売所が軒を連ねる市のようなところがあった。覗いてみると野菜や果物が安い。昨晩、女房が「産直のトラックが店を出していたので覗いたら、柿を4個1000円で売っていたわ。」と驚いていたことを思い出した。柿の値段を聞いてみると、大きな柿が6個で500円、よし!お土産はこれにしよう。作りたての餅も美味しそうだったので、買い求める。
地図を調べると、レークラインから磐越道に入るには、猪苗代磐梯高原ICではなく母成グリーンラインを通って磐梯熱海ICに出た方が近いことがわかったので、案内に従って県24号に左折する。するとすぐに「猫魔ホテル」とスキー場があった。
私の子どもたちは中2の時に学校主催の「ホワイトスクール」で猫魔スキー場に来たのだが、場所がよくわからなかった。こんなところにあったのか、と驚く。磐梯山の周辺にはスキー場がたくさんあることがわかったが、千葉から車で3時間走っただけで、スキー場がこんなにあるなんて今度来てみようと思った。
グリーンラインを快適に走っていて先頭に出たら、横道から警察車両が出てきた。それまで60kmペースで走れたのに、急にペースが落ちた。追い抜けないかなぁと思ったが、これは交通違反をするなという戒めかもしれないと思い、40kmを守る。
すると、脇道でしっかり見張っている白いバイクを発見した。こんな田舎道でも取り締まるんだーッ、とゾッとしたがあの前を走る警察車両のおかげで捕まらなくて済んだ。
磐梯熱海ICから磐越道に乗り、郡山JCで右折して東北道を宇都宮方面に向かう。渋滞が心配だったが流れもとても良く、100kmごとに給油のためSAに寄ったが、那須高原SAでは真っ黄色のV-Stormに出会った。
最近人気が出てきたようで、ツーリングマップルのルート案内をしている賀曽利隆さんも、V-Stormを絶賛していた。たかぴいさんの白もいいと思うが、黄色も魅力的だなと思った。
佐野SAでは、多賀や足柄のような宿泊施設が出来ていた。
シングルが食事なしで5200円とちょっと高めだったが、下りからも利用できるので、便利そうだ。ちなみに今日は満室だった。
その後も渋滞はなく、川口JCから外環道に回り、午後7時に家に着いた。高速代は、往きは柏IC~磐梯河東ICが2500円だったのに、帰りは河東IC~三郷ICが2300円、外環道が300円だったので合計すると2600円と100円高かった。距離的にはだいたい同じだと思うが、磐越道は山道なので、時間的には東北道の方が早いような気がした。
本日の走行距離 650km、平均燃費 18.7km/L
素敵な景色をありがとうございます。
東日本は秋本番なのですね。
今は色々なかたちで福島を応援しなければならないときですが、やはり現地へ行ってお金を使うことに尽きると思います。
この工程なら1泊2日だと拝読していたのですが、日帰りだったんですね。私なら半分の350km程度が限界です。高速道路が発達している関東近郊だからできる技でしょうか。
また楽しいツーレポ楽しみにしています。
牡蠣、シーズンですよね。私も時間が許せば、松島あたりに焼き牡蠣を食べに行きたいです。
まあ、福島と岡山では5℃は違うと思いますので、まだ冬装備はいらないと思いますが、日が落ちると急に気温が下がるので、厚手のものを持っていけば寒さ対策は十分でしょう。
いつもコメントありがとうございます。
写真ではお伝えできないほど見事な紅葉でした。
四国もあと1ヶ月もすれば紅葉でしょうか。
私も1泊しようかと思ったんですが、高速を使うと300kmでも4時間ですから、時間だけなら日帰りできます。後は、4時間をどう楽しめるかですね。苦行に近くなります(笑)。
あれは元を取ろうという貧乏根性のなせる業
土曜日は少し風が冷たかったですね。静岡でも午後か
らは寒かったです。
650kmだと静岡~奈良往復と同じ距離です。今は根性
がないので一泊ですね(笑)
グーグルマップで確認をしましたが、日帰りでずいぶん
走られましたね。猪苗代湖は野口英世記念館が気に
なります。
裏磐梯を反対に降りると喜多方ラーメンですね。
私も土曜日は新そばでした。
裏磐梯はキャンプ場が多いので、夏だったら泊まれるのになぁと横目で通り過ぎました。
私も500km超えると、ちょっとキツイですね。今回も宇都宮から川口は渋滞がなかったから走れましたが、もしも渋滞していたらメゲたと思います。
天気が良かったから予定通り走れましたが、曇っていたら喜多方ラーメンを食って帰ってきたでしょうね。
野口英世記念館は2度行きましたが、お母さんの「早く帰ってきてくだされ」という英世宛ての手紙は一見の価値があります。