一歩前へ

秋草誠のブログ
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遊びのルール

2015-01-08 12:48:12 | FMICS

平成24年1月のFMICSに書いたものに赤を入れています。

先日、来年度の入学案内作成のために卒業生の勤務する幼稚園の撮影に行ってきました。

そこで壁のポスターに書かれていたステキな言葉に出会うことができました。「どんな大人になるかは、どんな子どもだったかで決まる!」思わず立ち止まってメモしました。その園のめざす子ども像(教育目標)は「強く賢く優しく元気な子を育てる」(1)元気な子(体力・活力、耐力・気力のある健康でたくましい子ども)(2)楽しく勉強する子(自分で判断し自己表現できる知恵のある子ども)(3)仲良く遊ぶ子(誰とでも仲良く遊び活動できる思いやりのある子ども)

園長先生曰く、特に強調したいのは仲良く遊ぶ子どもだそうです。思いやりがあって、誰とでも仲良く遊べて、がまんする力を養いたいと言っていました。とてもいい園です。

卒業生に何が大変ですか?と質問すると、今、年少組の子を見ているが、クラスの半分以上が一人っ子のため様々なことが起きると言っていました。どういうことなの?と質問すると4月・5月は喧嘩が絶えなかった。何故か?は、一人っ子の子どもたちが物を「貸して」と言えない、順番を待てないから自分の意思が通じないとすぐにぶったり噛みついたりとスゴイことになっていたようです。(こんな子供たちがすでに小学校に入学しています)

それを見ている先生方が、貸してと言ってみようとか、順番を待つように後でねとか、諭すように伝えたそうです。子どもたちには独自のルールのようなものがあって、先生が言っても聞かない子には、同じことを仕返して、痛いことを身をもってわからせたりしていたそうです。そんなことを何度も繰り返して、やっと2学期には落ち着いてきたと言いっていました。面白い話でした。(この園に通っていた子供は幸せですね)

卒業生の話から、一人っ子の子どもたちのコミュニケーション能力の欠如ぶりが見えるようでした。それにしても、問題は小中高大と遊び道具の順番を待てずに感情を爆発して育ってきたままの子どもたちです。キャンパスに思い当たる学生はいませんか。(沢山いるはずです)

1980年代にはテレビの前に置かれ放任された子どもが感情表現をしなくなる、サイレントベビーという言葉がでてきました。最近でも、乳幼児に授乳する際に母親が携帯でのメールなどほかの事をしていると子どもに表情がなくなると、尾木直樹氏は警告しています。 

サイレントベビーは幼少時に自己の要求を無視されることにより、周囲への働きかけをあきらめてしまう結果ともいわれていますが、コミュニケーション能力が欠如したり、好奇心が乏しかったりするそうです。いまの子どもたちも、一人っ子だからというよりは家族のコミュニケーション不足な関係が、そもそもの原因なのではないでしょうか。(小中高大とコミュニケーション能力を養うというイメージが学校にないのではないかとさえ思っています。教員の中にしっかりと指導できる人は少ないし、指導しようとしても出来ない環境にあるようです。大学から始めても・・・無理があるのではないでしょうか?)

冒頭の幼稚園のように、人と仲良く遊ぶにはコミュニケーション能力や他者を尊重する気持が必要で、そうしてまた自分も尊重される存在になるのです。(ここが重要なんですがね~)勉強やキャリア教育以前に、そういったことまで家庭外で教えないといけない時代が、きています。(本気で考えないと今後大変なことになりますよ。日本人の得意な相手の気持ちを察することや想いやるということが出来ない人だらけになりそうで怖いです。まるで欧米化です。もしかしてこれをグローバル化だというのか。)


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