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一歩前へ

秋草誠のブログ
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だから一歩前へ

ニーズを読む

2017-12-18 10:13:52 | FMICS

平成26年11月28日にFMICSに書いたモノです。

加筆を赤で入れています。

 

10月のFMICSに「大卒と高卒の違いは?」というタイトルで裏巻頭言を書かせていただきました。それを読んだ国立大学の職員の方から、国立も高卒を一定割合採用し続けたらいいと話してくれました。彼が勤務している大学は、日本のトップレベルの大学で、法人化以降、自大学出身者を含め、難関大学と呼ばれる大学を卒業した学生ばかりを採用していることに違和感をもっているといっていました。彼曰く、「勉強や英語は優れており自分の成長には関心があるが、他者とのコミュニケーション力が著しく欠如している人が散見される。部署や同僚のために汗をかいて協力するという姿勢がない。」と嘆いていました。

本日、彼と忘年会です。

また、新しい話が聞けるカモです。

同じような話を企業の方からも聞いています。難関大学を卒業した新入社員は、筆記試験の点数は良かったが、いざ仕事をしてみると教えてもらっていないので「シリマセン。デキマセン。ワカリマセン」を繰り返し、少し怒鳴られると翌日に「辞めます」というメールが届くという信じられない話でした。新人担当の3,4年目の人たちが、この新人達の指導にヤキモキしているという話です。気になったので他の業者さんに聞き込みしてみると、広報関係で出入りしているR社さんやMナビさんも同じような話があるといっていました。恐らくこの1,2年の間に新卒の人たちの人柄に変化が起きているのではないかと思っています。

3年前の話ですから

今では

当時入社した人が新人担当にいなっているのでしょう。

どうなったのか、興味あります。

企業が困っているのを聞いて、これを勝手にニーズとして捉え解決策を考えてみました。たとえば、今まで高卒を取っていない企業さんが高卒採用をするのです。その条件のひとつとして、入社後は夜間大学に通わせることとし、費用は全額会社負担とする。モチベーションが高い優秀な高校生が入ってくるのは間違いないでしょう。これを実行すればメディアも取り上げてくれるはずですし、応募も多くなるのは間違いないはずです。その後、企業は大卒と高卒の社員を見比べてみるのです。この方法で入社した高卒社員さんは4年も経つと、かなりの線まで上がっているのではないでしょうか。わざわざ昼に働いて夜間大学に通わなければいけないのですから、根性と忍耐力がつくのは間違いないです。信頼できる有能な社員さんが一丁上がりですね。大卒と比較すれば答えは明らかになるはずです。もちろん4,5年で夜間大学は卒業し素晴らしい人材となって、会社に残ってくれると思います。そんな仕組みで企業側が高卒を採用し始めたとき、大学の教育は変わらなければならないはずです。まさに人財育成型の機能別大学を目指せばいいのです。学生が集まらないから、「グローバルだ」なんて叫ばなくてもキャリア教育と向き合い、人財育成型大学に変わることで人気は集まると思います。当然、入学者が増える大学に変われますね。

自分の偏差値で

推薦で

その上

ドアツードア

50分の大学を選んでいる学生より

明らかに高卒で頑張る社員の方がいいはずなのに・・・

 


世は“物語”の時代!!学校に語り部はいますか?

2017-11-30 16:56:25 | FMICS

平成24年11月12日に書いたモノです。

加筆は赤入れました。

11月に、ガイダンス業者さんの高等学校教諭対象進路指導研究会に参加しました。タイトルは、「高校生の未来を拓く『自力進学』将来を見据えた自力進学とは~制度の理解と将来設計(返済計画)~」という、各種奨学金や大学独自の奨学金の話でした。

今回の研究会に参加して、驚きがふたつありました。ひとつは、東京から来ていた外国語専門学校の発表です。なんと、その専門学校さんは独自の奨学金を出している人数だけでも500名を超えるというのです。はっきり言って、その人数を聞いて耳を疑いました。奨学金対象者が500名を超えるとは、いったい何人の入学者がいるのかということです。

確か、巷の噂では外国語分野の学科や学部を持つ大学・短大・専門学校は募集が大変だと聞いていましたし、現実に知り合いの短大さんは本当に苦慮しています。そんな中で奨学金対象者だけで500名を超えているとは、ということで少しだけ調べてみると今年の入学者は1,000名を超えているそうです。いやはや、これには本当に驚きました。

この時は、本当にびっくりしましたよ。

今年はどうだったかな・・・

もうひとつ驚いたのは、新潟にあるメディア関係の専門学校さんです。声優志望のコースがあり、この定員75名は毎年満たされているということでした。思わず、一般人が聞きたくなる言葉が出ちゃいました。「就職はどうなるんですか?」と、やはりなかなか声優にはなれないそうですが、それでもいいと思って入学してくれると言っていました。この2年のコースに入学する学生がいるところに驚きです。声優という分野で2年間の学びがあるのもスッゴイですよね。とここまで書いて、何を素人のようなことをと言われそうですが、本当に驚きました。

就職させなくていい専門学校ですからね~

でも

当時とは少しだけ

変わったようです。

都内の声優の専門学校さん大変だと聞いています。

どんなに閑古鳥が鳴く分野だって、その先の就職が見込めなくたって、学生は集められるのではないでしょうか。一般的に募集が難しそうな分野だって、やり方次第なのではないでしょうか。

本当かよ!

突っ込みたくなりますね~

私のお勧めするやり方のたとえに「売れるパン屋と売れないパン屋」があります。同じアンパンなのに、売れる店と売れない店があります。売れる店では、あんこもパン生地などもいろいろ勉強して作り上げ、手書きのポップで、“この餡は○○産をじっくりと煮込んで作り、パン粉は○○県産の小麦をきめ細かく挽いて作り上げたアンパンです”と上手にそのアンパンの物語をアピールしています。売れない店では、どうせこんなアンパンが売れるわけがないと知恵も出さず研究もせずに売れない理由を考えるのです。最後は、店の出入り口が悪いとか、パンの並べ方が悪いだとか、従業員の教育がなっていないとか、看板が、立地がと、まあ売れなくなるのは当たり前だと言える理屈が出てきます。

これは今でも同じだと思っています。

売れるパン屋さんを目指さないとね。

まるで、本学だと思われる方もいると思いますが、まさに学生が集められない理由の1番は、内部広報が悪すぎるという点です。先ほど紹介した学校の方々は、売れない理由は考えません。売れる物語を創るのです。

今でも変わりなしです!!


かけ流し募集戦略

2017-11-21 10:46:39 | FMICS

平成25年8月28日に書いたモノです。

赤で加筆します。

8月末に群馬県にある源泉掛け流し温泉に行ったときの話です。その日は、どういうわけか三日月型の長さ20m位ある浴槽には誰ひとりも居なく、あまりにも気持ちがよさそうなので、真ん中あたりに勢いよくザブンと浸かりました。掛け流しのお湯はもともとソロリソロリと溢れていましたが、私が入ったことによりザバッと勢いよく溢れ、その後さらに幾重にも広がる波紋が浴槽の端っこまで伝わり、キラキラと溢れていきます。フッとうちの広報のことが頭に浮かんできました。

以前、併設高校に勤務していた時のことです。高校にリピーターは居ないと言われ、素直に「そりゃそうだ同じ高校に2度入る人はいない」と思っていましたから、当然のように大学のリピーターも居ないと思い込んでいました。しかし、短大の入試広報を担当して4年目に入って、ウチの短大にはリピーターがあると考えが変わり始めています。通常の同じ人が買うというリピーターでは無く、うちの在学生や卒業生とその保護者が短大に進学するならウチだと勧めてくれる事が、学校のリピーターだと言えるのではないかという意味です。先日、今年入学したOCスタッフ6人と話をして、嬉しい話を聞くことができました。その学生達は昨年の8月後半のOCに参加していて、その時の印象が本当に楽しかったので、入学したら8月のOCにはスタッフとして参加して、「高校生を楽しませたい」と思っていたそうです。今回は本当に楽しみだとウキウキと満面の笑顔で話してくれました。うちで昨年から始めた8月下旬のOCは、すべてを学生たちに任せる企画をしています。タイトルは、「あったらいいなこんなオープンキャンパス」です。昨年の企画は、学生たちと何度も会議を重ねて、午前中は「手あそび、パネルシアター、絵本の読み聞かせ、ダンボールトンネル」をスタンプラリー形式でして、午後からは体育館で「綱引きと玉入れ」というミニ体育祭でした。この時に参加した高校生とOCスタッフのキラキラした満面の笑顔の印象が残り、この企画の素晴らしさを確信しました。

ついこの間のことなのに

懐かしい感じがしています。

今年はこの企画も変化して

普通のOCのような感じになりました。

なんだか

学生たちの熱を感じられないまま

進んでしまった感じです。

ここから

どのように挽回できるか

来年の企画を楽しみにしていてください。


この企画の良い点は、「在学生と高校生」や初めて出会った「高校生同士」が友達になれることです。その上、次からのOCには違う高校の生徒が誘いあって参加してくれるようになったのです。まさに、アンケートによく書かれている「入学して友人が出来るか不安」を払拭できる良い企画となりました。

この視点が大切ですよね


今年も、この企画を3月から学生と会議を重ねて8月25日に実施し、昨対比130%の参加者増で無事終えることが出来ました。新入生も楽しそうにOCスタッフとして参加し、多くの高校生が友達を作ってくれたと信じています。この現象は、私が入った掛け流し温泉できらめきながら次々と広がる波紋の光景となぜか重なり、OCに楽しんで参加してくれる高校生が広がり増えて、入学者が溢れるというステキな想いへと繋がりました。

読み返して良かったです。

少しめげていたのかもしれません。

来年はもうひと踏ん張りします。


1年生になったら・・・♪

2017-11-20 17:02:52 | FMICS

平成22年10月28日に書いたモノです。

あの頃とあまり変わっていませんね~

赤で加筆しました。 

高校訪問をして進路指導の先生方と話をしていると、最近の高校生の事情が垣間見えます。ある高校の先生から困った話のひとつとして、自分の行きたい大学が選べずに、三者面談の時に親に決めてもらうというパターンがあると聞きました。たとえば、進路の先生が「君には就職や学生生活など面倒見が良く、こじんまりとしたA大学があっているよ。オープンキャンパスに参加してみなさい」と指導しても、親はその大学より知名度のあるマンモス大学の指定校が良いと押し込むそうです。それが悲劇の始まりで、マンモス大学入学後4月~5月頃にはその卒業生から相談があったそうです。「あまりにも大学の規模が大きすぎて、自分の居場所を見つけられない。系列高校から入学した学生たちが多くて、友達作りができない」というもので、相当悩んでいる様子だったと言っていました。

やはりクラスでゲームでコミュニケーションしていても、どうにもならないかな~

もしくは今なら、SNSで友達が作れるのか?

どうなっているのか、知りたいですね。

友達ができるか否かは新入生の大きな不安材料のひとつになっているのが現状です。高校の進路の先生は生徒の特性にあった大学選びをしているが、親にはそんな事情まで考えられなかったのでしょう。最近は、独りで食事をするところを誰かに見られ、友達がいないと思われたくないという理由で、トイレで食事をする「便所メシ」もある大変な時代になりました。

便所メシ

最近は聞かないけど、いないのか?

それとも当たり前になったのか?

 

大学生の悩みの種は、成績、進級、進路、性格、恋愛など数多くあると思っていました。しかし、入学後、真っ先にやるべきことは、友達を作ることをだと改めて気づきました。友達は、勝手にできるものと思っていた私の誤りです。

さきほどの学生は、きっと高校まで決められた時間に決まった場所(クラス)で過ごし、その中で友達は自然とできていたので、友達作りが大変なことに気づかなかったと思います。大学に入学すると「自由」な時間と場所がいきなり目の前に現れ、当惑してしまう学生がいるということです。

いつの時代でもいるはずですよね。

「自由」というのは考えることも学ぶこともすべてです。高校まで「1+1=2」のような答えを導き出す学びをしていたが、大学の学びは必ずしも答えがあるとは限らず、多くの視点があることに気づくことが重要です。大学は社会に出るための視野の広さを養う場といっても過言ではないと思います。

せっかく大学に入学したのだから社会で生き抜くための力を養ってほしい。それには自ら考えて行動することが大切です。

とはいえ

SNSでコミュニケーションが取れて

ステキな仲間が出来たら

イイでしょ

てか

社会人になる前なのだから、人にもまれることや傷つくのを恐れて内にこもらず、苦手なことにもチャレンジしてほしい。勉強だけではなく、サークルやアルバイトに夢中になるのもいい。一歩踏み出す勇気がなかなかない人は、まず自ら話しかける勇気を持ってほしい、多種多様な人との日々の語らいの積み重ねで、学内外に深い友達が一人でもできれば、一皮剥けると思います。

さまざまな体験を繰り返し、むしろ失敗をたくさんした方が社会に出ても強い人になれると思います。

会話がなくとも

どうにか

なるんじゃない

とも思えてしまう

今日この頃

 


まずは隗より

2017-10-08 09:38:29 | FMICS

平成20年4月に書いたモノです。

この科研費に採択された時は、本当に嬉しかったな~

赤で加筆しました。

平成20年4月11日付けで科研費にあたりました。この日は私にとって記念すべき嬉しい日になりました。多くの方は、どうして高校の事務職員に科研費があたるの?という単純な疑問を思い浮かべたと思います。実は科研費の中に「奨励研究」という研究種目があり、その目的と内容は「教育研究機関の職員、企業の職員又はこれら以外の者で科学研究を行っている者が1人で行う研究(期間1年、1課題100万円以下)」という研究なのです。この「奨励研究」の課題テーマをさんざん悩んだ挙句、以前からから問題視され昨年急激に話題になった「学校裏サイト」問題に焦点をあて「Webモラルの検証を通じた「学校裏サイト」に対する防御策の構築」として昨年12月に申請していました。申請してからは神頼みしかありませんから、今までずっとあたれ、あたってくれと何度も心の中で祈っていました。この通知が届いたのが4月の14日なのですが、15日に文部科学省から学校裏サイトの実態調査の発表があり新聞に大きく取り上げられるようになりました。学校の公式ホームページとは異なる、児童や生徒が管理する学校関連のプログや掲示板、いわゆる「学校裏サイト」が全国に約3万8,000件あったことが明らかになりました。この記事を読みながら、これから始まる研究への不安感と使命感が同時にあふれ出してきました。(たまたま旬だったという感があります)とにかくこの1年間、頑張って成果を出したいと思います。

あまり褒められるものではありませんが

研究者ではないので、とにかく採択されやすい分野を探しまくっていました。

 

 平成19年度の科研費の規模は1,913億円であり、政府全体の科学技術関係経費の約5%、競争的資金全体の約40%を占めています。平成20年度の奨励研究の応募・採択状況は、応募課題数3,380件、採択課題数は676件で採択率は20.0%でした。

 私学の職員の方々に注目していただきたいのは、今回の「奨励研究」はもちろんですが「基盤研究」の間接経費についてです。平成19年度から、基盤研究(B)及び基盤研究(C)に新たに間接経費がつくようになりました。これは採択された金額の30%が別枠で事務経費として認められたと言うことなのです。

私は勉強会など様々なところで職員の方々とお会いしたときに、○○大学さんの科研費はどれくらいとれているのですかと言う質問をします。国立大学の方々の数字はとにかくスッゴイの一言です。反面、私立大学の方々に聞くとうちはなかなか取れないよとか、うちの教員さんはムリですよとかいう話を聞きます。なんだか他人事のように教員の研究がよくないから取れないんだ、というようなニュアンスで話をされる方もいます。

この他人事のような話が嫌だったのです。

こんな話が出ると内心では、教職員が協同して基盤研究に採択されるような研究計画書を作成できたらいいのに、なんて思っていました。今回の採択で自信がつきましたので、これからは教員に協力するから科研費の申請をしましょうと奨めることにしました。

 この作業は教員と職員が目的を共有した「FDとSDの融合」の表れの一つだと感じています。

今でもそう思っていますが

現実はそう上手くいかないですね~


遺伝子から学ぶ

2017-09-11 10:48:48 | FMICS

平成26年9月に書いたのですが

今読んでも読めますね。

 

先月の裏巻頭に、大学の特色のひとつの例として農作業があると書かせていただきました。「多くの人と交わりながら、種を植え、草を刈り、水と肥料を与えて、収穫する汗をかく一連の作業のようなものを考え、それを「見える化」した大学は受験生にとって魅力的な大学に映るはずです。」書き終えた後に今回は少し外したかな、と思っていたのですが、それが確信に変わる記事を見つけました。(書き終えた後、いつも何かひっかかるモノが残るのです)

学研・進学情報(2014,9)に「今、化学が限界に来て新しい学問が必要になっている」というタイトルで、日本の科学界を代表する一人、中村桂子氏(JT生命誌研究館館長)のインタビューが載っていました。中村氏は、「今、化学が限界に来て新しい学問が必要になっているという。その新しい学問が立ち上がれば、社会も大きく変わる。」と話しています。その中で、「自ら考えて行動する力も必要になりそうですが、どうすれば身に着けられると思いますか?」という質問に対して、「自分の内側から問いが生まれるようにすることでしょうね。自分が解きたい問題なら、自然と勉強をするものですから。私は農業高校が好きで、よく訪問するのです。(略)動物は病気にかかるし、野菜やコメは日照りや長雨で弱る。そんな自然に対応しながら柔軟に農業教育を実践していく、その光景を見ているうちに、ここには本当の人間教育があると思うようになりました。生徒は意のままにならない自然を前に、どうすればうまく育てられるかと考え、困ったときは先生に助けを求め、解決すれば先生を自然に尊敬する。」と書かれていました。これを読んで、先月、私の書いたことに対して少しだけ自信が持てました。

 

自然、農業、食、大学は変われるのか?

まだまだ、カタイカタイです。

なぜ、私が農作業に目を付けたかというと高校訪問をしていて、農業高校の先生方から生徒の様子を聞くと他校の生徒と様子が違っていることに気づいたからです。ある農業高校の先生は今年から赴任してきて、驚いたことがあると言っていました。それは「ここの生徒は全員、遅刻をしない」と言うのです。「なぜですか?」と質問すると実習などでは遅刻厳禁だと伝えているが、それを普段の生活全般に実践しているので驚いたと言うのです。まさに、中村氏の話と統合してみると、普通科の高校では考えられない農業高校の良さがわかるはずです。おそらく農業高校には、今、大学で必要だと言われている「問題発見・解決力」のためのプログラムがあると言うことでしょう。これからの大学に必要なキーワードは、グローバルというのが大きな流れだとは思いますが、グローバルで勝負できない大学に必要なのは、やっぱり農作業なのではないでしょうか。なんといっても私たちは、農耕民族の遺伝子を持っていますからね。

 

本当に農業高校の生徒は素直でまじめですよ。

やはり農業には特別なチカラがあるような気がしています。

 

 


小さな大学シリーズ!

2017-09-06 11:44:15 | FMICS
日  時  2017年9月30日(土)
FMICS月例会の担当者は私です。
今回は群馬県でも、募集に強いといわれている育英短大の桂さんを招いて、二人で「小さな大学の募集について」話します。
まあ、とにかく面白くしますので参加してみてくださいよ

月 例 会  受付 午後3時30分
  開始 午後4時~7時
  情報交換会  午後7時~8時30分

会  場  
 月例会 桜美林大学四谷(千駄ヶ谷)
     キャンパス1階ホール
       J R 千駄ヶ谷駅 徒歩6分
       地下鉄 北参道駅 徒歩5
9月FMICSの案内文です。

毎年9月に恒例の「小さな大学シリーズ」を担当している秋草です。今年も拝命いただきましたので、少しだけ突っ込んだ話をしたいと考えています。私の勤務先は短期大学なので、最近の高等
教育会では、すでに絶滅危惧種のように扱われ始めた存在になりつつあるのは事実だと思います。進学率を見ても、『男女共同参画白書平成28年版』には、平成28年度の大学進学率は、男子が55.6%、女子が48.2%で男子のほうが女子よりも7.4%高いことが明らかになっていま
す。しかし、女子は全体の8.9%が短期大学へ
進学しており、これを合わせると女子の進学率は57.1% と男子よりもわずかに高いこともわかっています。女子の短期大学進学率は、平成元年に22.1%だったことを考えると約3分の1に
減ったことになります。そんな環境下でも、定員を満たしている短大や生き残りがほぼ決定している地域があるのも事実です。
 今回は群馬県の短大の中でも募集力の強い、育英短期大学の桂さんと私が短期大学の募集につい
て話をします。実は桂さんは四大設置準備中の忙しい時期ですが、それでも今回参加してくれます。忌憚のない意見交換が出来るよう努めますので、ご期待ください。

 

大学のアルアル

2017-06-12 16:52:38 | FMICS

5年前から、毎年6月と9月に青森県と秋田県に高校訪問に行っています。まずは、青森県の八戸からスタートします。今年、八戸の駅に到着して気づいたのは、降りるお客の多さです。駅の観光案内の人に「観光客が増えましたか」と質問すると「ハイ、最近増えてきました」という答えでした。同じようにレンタカー会社の人にも聞いてみると、やはり観光客は増えたというのです。レンタカー会社の方に「八戸の魅力が広がってきた結果ですね」と確認すると、「田舎なのにどこがいいのですかね~」というのです。すかさず、「だって八戸には朝5時からやっている天然温泉の銭湯が市内に約50カ所もあるし、日曜日の朝市は多いときは500軒の屋台が出るし、平日は一般人でも市場で新鮮な海の幸が廉価でいただけるし、夜は26軒の屋台があるみろく横丁で楽しめるじゃないですか」というと「お客さん八戸のことをよく知っていますね」といわれました。「でも他の町では、朝5時から銭湯はやっていないのですか」と不思議な顔で尋ねられたのでで、「恐らく八戸だけだと思います」というと驚いていました。普通だと思っていたことが、地元だけだと気づくと驚きに変わるのです。

まあ、本当に観光で行っても面白いですよ。

地元の人たちと知り合って、飲むのが楽しみになっています。

私は、新しい土地に行くと必ず次のことを聞きます。その町の人口はどれくらいか、学生の住む家賃はどれくらいなのか、自慢の場所は何処か、地元の人が好んで食べる食べ物や飲むお酒は何かなどです。

秋田でもどこに行っても聞いています。

そして、そこで得られた情報を元に行ってみますし、食べたり飲んだりするのです。その次の行動は、高校訪問した先生方に、あの景色はきれいだったとか、美味しいごはんだったとか、お酒が最高だったという感想を伝えます。地元のことを褒められて悪い気がするはずがありません。そうすると会話が弾み、今度はあれを試してみてくださいとか情報をいただけます。それをまた試していくと地元の情報がドンドン集まります。このおかげで、先生方との距離がグーンと縮まります。

先生方から、良く知っていますね~と感心されます。

ここで気づいたことは、先生方は「自分たちは好きだけれど、ここは都会の人には田舎過ぎて、理解されないだろうな」という気持ちがどこかにあるということでした。せっかくの魅力を他県の人には伝えていないということです。

自虐的になるんですよね。

都会から見たらここは田舎過ぎて、どこにも魅力なんてないでしょ。

って感じです。

まるで、大学と同じだと感じました。大学の教職員で自大学の悪いところを沢山見つけて発信している人の多いこと。どんな土地だって、大学だって魅力はあるはずなのに、あまりにも身近過ぎて見えなくなってしまうのでしょう。どんな組織だって、どんな場所にだって、他人が見たらいいところがあるはずです。それを見つけて魅力発信していくことが、重要だということを改めて感じます。あれがない、これがないと悩むより、アルアルを見つけましょうよ。


元気な大学創り

2017-05-01 10:50:49 | FMICS

今月のFMICSに載せたものです。

赤いれします。

 

最近、学生募集に苦しむ大学の方々から、相談を受けることが多くなりました。そういった事情の大学の方々との面談の中で感じたことがあります。それは、どこの大学も悩みは同じだということです。以前からの知り合いも、人づてに初めてお会いする方も、同じような悩みなのです。その方たちがいう学生が集まらない理由として挙げられるのが、「広報戦略がない」「広報担当者が勉強をしていない」「新たな企画を提案をしてもコンセンサスが得られない」「組織が上手く回らない」「上がいうことを理解してくれない」等です。

実際にはもっと、沢山の理由がありますが

まあ、ほとんどは「自分は関係していないが」というスタンスの発言です。

心配しているけど・・・なんだかな~

最近は、相手から相談を切り出す前に、「現在、あなたの大学では上記のようなことが起きていて悩んでいるのですよね。」と具体的な話を交えながら質問すします。すると、みなさん「なぜ、わかるのですか?」と不思議そうな顔で私を見ます。種明かしをすると、まずは相談の電話が入ってくると、HPや広報関係で付き合いのある業者から情報収集します。そして、高校の進路担当の先生方に何気なく、当該大学の印象などを聞き込みします。大体、それで状況は掴めますから相手が私の前に現れた瞬間で、ほとんどのことができます。というわけで、そこからは内部と外部の対策を少しずつ気づかせながら話します。

まるでコンサルですよ。

無料ですからいいでしょ。

 

先ずは、入学者のエリアと対象高校の偏差値の確認です。この質問にさえ、答えられない方が大半ですので、ここは宿題とします。次に広報予算の配分がどのようになっているかです。まあ、これも明確に応えられる人は少ないです。次に、高校生との直接接触の重要性を理解していただきます。具体的には、オープンキャンパスとガイダンス状況の確認と変更点です。オープンキャンパスについては、とにかく在校生と高校生が数多く接触する機会を作ることです。ガイダンスについては、なぜガイダンスに参加できないのか、高校から呼んでもらえるようにするには、どうするのかです。

自大学の身の丈を知らな過ぎる。

これくらいは把握しておいて欲しいな~

関心がないのかと思うくらいです。

 

このあたりまで、話を進めると大体自大学の進む方向が見えてくるようです。ここからは、学内事情に言及します。多くの方々は、自分は一生懸命に大学を思って、頑張っているといいます。他の人たちは危機感がなく、何も考えていないというニュアンスです。しかし、ここがポイントなのです。「アナタは、学内の人たちに現状を理解してもらえるうな行動をしましたか?もし、動いたとしたら、どんな方法で動きましたか?」と質問します。ほとんどの方は、理解してもらうための行動をしていません。ここで若干アドバイスします。

自分を含め全てが悪い方向に向かっているのに気付いていませんね。

多くの大学の学内事情です。

 

まあ、ここまで気づきを得られれば、元気になってくれて、翌日はお礼のメールが届きます。このメール返信には、多くの方からお礼メールを頂くが、モチベーションは3日以内に下がることを伝えます。そして、モチベーション維持のためFMICSの参加行動という言葉があればいいことも。

みなさん一瞬は元気になるのですが

この先が大変です。

味方を作ること。

多くの人とベクトルを合わせること。

足元をすくわれないように地固めすること。

学外にネットワークを作ること。

などなど

やることは

沢山あるのです。

 


学生が“いない”“いない”ばぁ(場)

2017-04-20 17:31:15 | FMICS

平成25年4月23日にFMICSに書きました。

今感じたことを赤いれします。

フロムページから刊行されている「教育人会議 2013春号」を読んでいて、なんだか頭の奥に詰まっていたものがやっとわかった気がしました。文中、「教育人視点」に国際基督教大学理事長の北城氏から「大学教育の問題点―勉強しない日本の学生と教育力の疑問(略)アメリカの大学は、学生に多くの勉強時間を求めるだけでなく、教育の中身や方法についても、社会で求められる能力について大学がよく意識して、それが身に着けられるよう工夫されている。しかも学生を勉強させるような仕組みで運営されている。翻って日本の大学の多くは、伝統的に先生方が各自、専門領域や得意な分野について自分が良しとする仕組みで教えてきた。(略)一般論だが、日本の大学の多くの先生方は教育や研究業績について大学から評価を受けていないことが原因ではないかと考えられる。たとえ評価を行っていても、昇給や賞与には反映されないところがほとんどだ。また昇格には研究業績が重視されるが、アメリカと違って、教育にどれだけ熱心に取り組んでいるかはほとんど反映されない。」この話は、アメリカと日本の教育の違いを見事に言い当てていると思う。言い換えると日本は上から目線で教えてやるぞぉ的な感じで、アメリカは勉強を身に付ける仕組みと捉えて学生に接している点が日本と全く違うと思った。

「学生を勉強させるような仕組み」がなかなかできていないのが現状ですね。

もう一つ特集があり、文部科学省高等教育局大学振興課大学改革推進室室長の松坂浩史氏から「教育の質を考える―大学入試改革と高大連携のゆくえ―(略)現在多くの大学生が大学においても高校までと同様、授業中にすべてを教えてもらえると考えているという実態があるということだ。大学生ともなれば自宅や図書館で勉強するのは当たり前である。大学生に期待されている学修とはどういうものかについて、各大学は入学時にきちんと説明して、中等教育から高等教育へのギアチェンジを適切に導いてほしいというのが、この議論に込められた一つの意図だ。」という。

「各大学は入学時にきちんと説明して」いるかもしれませんが、かなり上から目線でしょ。

ここで、両者の視点を読むと感じることがあると思うが、文部科学省にとって、教育は大学が考えて学生を導いてほしいと思っている。がぁ、実際にはそのようなシステムになっていない。まさに、冒頭で述べられているアメリカの大学の「教育の中身や方法についても、社会で求められる能力について大学がよく意識して、それが身に着けられるよう工夫されて」“いない”のが日本の現状なのだ。そして、学生も大学で学ぶということがわかって“いない”。今後はこの“いない”を“いる”に変える仕組み作りが大学改革のキモになるはずだ。まずは学生のニーズを捉え、学生と共に教職員が三位一体となって、“いる”を考え、仕組みを作ることができた大学(場)が生き残れると言えるのではないだろうか。

「“いる”を考え、仕組みを作ることができた大学」こんなこと考えている余裕なんてありませんね。

大丈夫ですかね~