風もすっかり冷たくなり、
伊勢志摩も、そろそろ山々が色づきはじめました。
車を運転しながら、
「嵐山行きたいな~。香嵐渓もいいな~。日光にも行きたいな~」と
紅葉を見に行けないので独りブツブツ言いながら、
ふと視線を落とすと、橋の下の筏が目につきました。
牡蠣やアオサ、あこや真珠の筏など…
穏やかな水面には、様々な筏が並べられています。
「そういえば、もうすぐあこや真珠の浜揚げだ。」
水温が下がるこの時期は、あこや真珠にとってとても大切な時期です。
それは、この時期に入ると
あこや真珠が薄くて大きなカルシウム結晶を分泌し
真珠の表面を覆いながら光輝(てり)や色味をより美しく高めているからです。
これは「化粧巻き」と呼ばれ漁場での最後の仕上げになっています。
あこや真珠が今、
一生懸命、最後の仕上げに入っているのかな。と思うと
こちらまで力が入ります。
「がんばれー!! あこや、負けるなよ~!!」
「日本一のあこや真珠になるんやぞー!!」
紅葉の色づきと共に
あこや真珠もきれいなピンクの頬紅をつけてくれますように…