枠のデザインから真珠の配置まで
全て自分たちで考え職人さんにお願いするオーダージュリーです。
何ヶ月もの間、真珠や芥子を眺めながら
創作するデザインを考えます。
しかし、そうやって考えれば考えるほど
アイデアというものは浮かんでこないもの…
私の場合、料理を作っているときや、
一人で車を運転しているときなどに
ふと、浮かぶことがあるのでメモ用紙は欠かせません。
しかし、イメージと現実は必ずしも一致することなく…
かなりの確立で変更を余儀なくされます。
今回のジュエリーも何度も何度も
珠を変え、配置を変え…
挙句の果てには、初め予定していた真珠を一つも使うことなく
全く別の姿になることも…
全てサイズの同じ真珠を、そのままセットするのは簡単ですが
今回のように、形やサイズの様々な芥子をセットするのは
そう簡単なことではありません。
その中から、芥子独特のいびつな形で揃わせるか
正面から見て、円形になるよう揃わせるか…
何度も何度も試しました。
しかし、一番、難しいことは
やはり、光輝(てり)を合わすことでした。
ここまでくるのに、何ヶ月もかかりましたが
自分たちの納得いく製品が完成するまで拘ってしまいます。
そうやって仕上がった製品は、わが子のように愛着がわきます。