シトシトと降る雨の中、ランドセルをからった男の子と女の子が、水溜まりでしゃがんで、捨てられた白い子犬に話しかけていた。男の子が自分の傘を雨に濡れないように子犬の方にかざしている。女の子は、男の子が濡れないように傘をかざしていた。その姿を見た近くのオジサンが更に大きな傘で二人を包んでいる。
小さな窓ガラスから外を見ていると雨が降っている。
彼女の部屋に来ているが、彼女は少しだけ機嫌が悪いようだ。天気で言うなら雲がかかった状態だ。
そのうち外の景色みたいな大粒の雨が降るだろう。こんな日はそっとわがままを聞いてやるのが一番だ。
彼女がコンビニに行きたいと言った。この雨の中行きたくなかったが、機嫌を損ねるといけないので行く事にした。コンビニに入ると機嫌が良くなった。楽しそうに商品を物色している。昔から彼女は、一つずつ商品を振る癖がある。
その中身が気になっているのだろうか。
今も懸命に耳元で商品を振っている彼女がいる。
なぜか時々その姿が愛しいと感じる。
ファミレスの大きな窓から見える外の景色は、激しい雨で曇っていた。
君は、ドリンクバーとケーキセットを注文した。それから、今付き合ってる彼氏の事を永遠と聞かされる。
好きな人から好きな男の相談をされて、嫉妬しない男なんて、世の中にいるのだろうかと窓から見える雨に問いかけてみる。
雨はお構いなしに強く降り続いていた。
僕は君が思ってるほど、そんなに寛大な男じゃない。
少しは、僕の気持ちになってほしい。
ザァザァと強い横殴りの雨が降る中、居酒屋で飲んだ帰り、終電を逃した男女が、近くにあるホテルに雨宿りの為に来ていた。
二人ともずぶ濡れである。
彼女が濡れた手で、僕の肩に手を置き囁いた。
「私、それ以上優しくされたら好きになってしまうから、ごめんなさい。」
別にそれでもいい。
両手を広げて受け止めてもいい。
だけど僕には地位も名誉もお金も何もない。
君を幸せに出来る要素は、何一つ持ち合わせていないのだ。彼女の手を振りほどき、雨よりも冷たいシャワーを浴びた。
僕は、自分の部屋でラブソングを聞きながら、好きな人の事を考えていた。
想像しただけでも、ドキドキと胸が高鳴る。この好きだという気持ちは誰にも負けはしない。
雨音が部屋中に響いている。こんな日に言うのもなんだけど、君の事が大好きなんだと言ったら君は何て答えるだろうか。
君の困った顔が想像出来る。
その顔もまた抱きしめたくなるくらいに愛しい。
君の顔を思い出して、枕に顔を埋めた。
さっきまでの強い雨がやみ、少し晴れ間も出てきた。
青い傘を持った男の子と赤い傘を持った女の子が、鼻歌を歌いながら、傘を開いて、クルクルと可憐に回しながら道を通り過ぎていく。
その姿が雨がやんだ町に溶け込み、万華鏡の様にキラキラと輝きはじめた。
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小さな窓ガラスから外を見ていると雨が降っている。
彼女の部屋に来ているが、彼女は少しだけ機嫌が悪いようだ。天気で言うなら雲がかかった状態だ。
そのうち外の景色みたいな大粒の雨が降るだろう。こんな日はそっとわがままを聞いてやるのが一番だ。
彼女がコンビニに行きたいと言った。この雨の中行きたくなかったが、機嫌を損ねるといけないので行く事にした。コンビニに入ると機嫌が良くなった。楽しそうに商品を物色している。昔から彼女は、一つずつ商品を振る癖がある。
その中身が気になっているのだろうか。
今も懸命に耳元で商品を振っている彼女がいる。
なぜか時々その姿が愛しいと感じる。
ファミレスの大きな窓から見える外の景色は、激しい雨で曇っていた。
君は、ドリンクバーとケーキセットを注文した。それから、今付き合ってる彼氏の事を永遠と聞かされる。
好きな人から好きな男の相談をされて、嫉妬しない男なんて、世の中にいるのだろうかと窓から見える雨に問いかけてみる。
雨はお構いなしに強く降り続いていた。
僕は君が思ってるほど、そんなに寛大な男じゃない。
少しは、僕の気持ちになってほしい。
ザァザァと強い横殴りの雨が降る中、居酒屋で飲んだ帰り、終電を逃した男女が、近くにあるホテルに雨宿りの為に来ていた。
二人ともずぶ濡れである。
彼女が濡れた手で、僕の肩に手を置き囁いた。
「私、それ以上優しくされたら好きになってしまうから、ごめんなさい。」
別にそれでもいい。
両手を広げて受け止めてもいい。
だけど僕には地位も名誉もお金も何もない。
君を幸せに出来る要素は、何一つ持ち合わせていないのだ。彼女の手を振りほどき、雨よりも冷たいシャワーを浴びた。
僕は、自分の部屋でラブソングを聞きながら、好きな人の事を考えていた。
想像しただけでも、ドキドキと胸が高鳴る。この好きだという気持ちは誰にも負けはしない。
雨音が部屋中に響いている。こんな日に言うのもなんだけど、君の事が大好きなんだと言ったら君は何て答えるだろうか。
君の困った顔が想像出来る。
その顔もまた抱きしめたくなるくらいに愛しい。
君の顔を思い出して、枕に顔を埋めた。
さっきまでの強い雨がやみ、少し晴れ間も出てきた。
青い傘を持った男の子と赤い傘を持った女の子が、鼻歌を歌いながら、傘を開いて、クルクルと可憐に回しながら道を通り過ぎていく。
その姿が雨がやんだ町に溶け込み、万華鏡の様にキラキラと輝きはじめた。
その彼女さんはもしかして・・・と。
罪な女なのでしょうか、その手の女って。
「僕」にはこのお話に登場する彼女さんとは別に
本当の彼女、つまり恋人を作ってもらいたい。
そして、お互いに、
自分の恋人のことを
相談し合えるというのが
この手の男女の理想の形かな・・などと
勝手に考えてしまうのですが・・・。
ごめんなさい。
わたしもやっぱり
「追いかけたい」タイプなもので。
(もちろん私はキーボーさんの、
そしてこの作品の「僕」の、
「彼女」ではありません。
あしからず^^;)
追伸:
この彼女さんは、あなたに優しくされたら
あなたを好きになる余地があるのね。
そういう人となら
わたしならそのまま関係を深めていくのだけど
・・・・・・。
はっきり言って統一性が全くない。ダメだこりゃ。
私のタイプは、最後の好きな人の事を考えて、枕に顔を埋める人です。
それだけで、幸せなのです。
彼氏の事を聞かされても、コンビニで商品を振っていても、雨で濡れていて、お金がなくても、どうしようもなくやっぱり君が好きなんだ。
という男の気持ちを書きたかっただけですm(__)m
素敵なブログですね。
詩人です。
お顔の写真がないのが残念ToT
またきます
確かに出会いがなければ、別れもないから安心です。それだと少し寂しいですけど、次は名前を書いてくれると嬉しいです。
またお願いしますm(__)m
ご想像にお任せします。
このブログの主人公のようにいい男になりたいのでございます。