恋愛ブログ

世にも不思議な物語。
出会いの数だけドラマがある。
一日一話愛の短編物語。
〜ショートストーリー〜

17.ただ君に会いたくて

2013年11月20日 | 冬の物語
 30代半の中野一男は、天然の髪を肩まで伸ばし、人から聞かれたら「ドレッドをしている。」と答える様にしていた。  今まで、パーマをあてた事もなく、髪の先がクルクルと回ってて、ドレッドをしているように見えない事もなかった。  雨の日は、ドレッドどころではなく、アフロみたいに髪が爆発して、「キノコ爆弾みたい。」や「昔の井上揚水やつるべぇみたいだね。」等と笑われたりもする。  鏡で髪の毛を見れば、曇りと . . . 本文を読む

16.吉田くん

2013年11月16日 | 若い恋
 小学生の頃。真冬でも半袖、半ズボンで、頭は坊ちゃん刈りで、常に鼻水を垂らしている吉田くんがいた。  強烈なイメージとしては、男女関係なくカンチョウをしていた。両手をピストルのような形でくみ、女の子がスカートでもズボンでもお構いなしにカンチョウをして、「ウホッウホッ。」と笑って喜んでいた。  顔もどことなくゴリラに近いような顔をしていた。  ある時、渡り廊下で、サッカー部のクニオが窓越しに女の子と . . . 本文を読む