17.男のロマンス 2009年09月20日 | 秋の物語 車の助手席に座っている君が窓を開け、外の景色を見ながら呟くように言った。 「私たち今日で別れましょう。」ハンドルを握っている手に力が入る。こんな日が来る事は、分かっていた。 「それで君は、満足なのか。」何か言いたい事が沢山あったが、言葉が出てこなかった。 「私は満足だよ。今、好きな人がいるの。」君は、俺の方を見ないように言った。見たら気分が変わるとでも言うのか。せめて、少しだけでも俺の方を . . . 本文を読む