恋愛ブログ

世にも不思議な物語。
出会いの数だけドラマがある。
一日一話愛の短編物語。
〜ショートストーリー〜

17.クリスマスの幽霊

2021年12月20日 | 冬の物語
 リビングに長いテーブルが真ん中にあり、クリスマスケーキが置いてある。  妻がキッチンの方にいて、ゆうたが隣に座っている。  私は、向かいに座って見ていた。ケーキの隣には、さっき食べたチキンの残骸が残っている。  私がケーキの上にろうそくを立てて、火を点けた。それを見た妻が電気を消して、ゆうたが、息を吹きかける。ろうそくの火が全部消えた。  「メリークリスマス。」と言うと、妻が部屋の奥からプレゼン . . . 本文を読む

16.定食屋

2021年12月19日 | 冬の物語
 コロナが少し治まり始め、うちの店もやっとお客が戻りつつある。国の助成金を申請しているが、なかなか下りない。政治家たちは、何もしなくても、一日百万円の臨時交通費などが支払われていて、ムカついていた。  暖簾をくぐり、作業着をきているごつい男の人がスキンヘッドにタオルを鉢巻をして、店に入ってきた。  「いらっしゃいませ。一名様ですね。」  「兄ちゃん、定食いっちょうね。」とカウンターに座り、頼んだ。 . . . 本文を読む