恋愛ブログ

世にも不思議な物語。
出会いの数だけドラマがある。
一日一話愛の短編物語。
〜ショートストーリー〜

16.クリスマスイブ

2005年12月24日 | 冬の物語
 私は今カラオケボックスに来ていた。男友達ユウヤと女友達マユとアカネ4人で盛り上がっていた。マユとアカネはサンタの格好をして、手にはタンバリンと鈴を持って一生懸命ならしていた。  ユウヤがロックを歌っていた。それにあわせる様にマユとアカネは音を鳴らしていた。私もぎこちない手拍子で盛り上げていた。  クリスマスイブに独りでは寂しいという事でモテナイ四人が集まっていた。ユウヤの歌が終わり、私の番に回っ . . . 本文を読む

15.サンタクロース

2005年12月20日 | 冬の物語
 「お兄ちゃん。サンタさんっているの?」私は彼女の部屋で、何気なくコタツでテレビを見ていたらトモヒロが近寄って来て言った。私は、サンタクロースがいるのかどうか知らなかったが、夢があるからいた方が良いかなと思って頷いた。  「もちろん。いると思うよ。」  「本当に。」  「本当だよ。試しに何か欲しいプレゼント言ってごらん。きっとクリスマスイブの夜に持ってきてくれるよ。」  「それじゃ。ガンダムのプラ . . . 本文を読む

14.約束

2005年12月11日 | 大人の恋
 「五年後。クリスマスイブの午後8時にここで逢おう。」夜景が見えるビルの30階のレストランは、イブという事もありジャズの生演奏があっていた。クリスマスのメロディが居心地良かった。彼氏が急に海外に出張する事になり、五年間も離れ離れになる事を話していた。  「わかったわ。あなたを信じて待ってるわ。」お互い結婚してなかったら、またこの店で午後八時に逢うという約束を交わした。私達が色々と悩んでの結果だった . . . 本文を読む

13.カップル

2005年12月04日 | 若い恋
 お洒落の雰囲気の店内は、クリスマスが近づいている事もありにぎやかだった。 店内の音楽は、山下達郎のクリスマスイブが流れていた。  彼女と久しぶりのデートで、家の近くの喫茶店に来ていた。  もうすぐクリスマスという事で、サンタクロースの話しをしていた。  ふと窓の外を見ると雪がスローモーションのように降っていた。隣の席の子供が窓越しに見て「わーきれい」と叫んでいた。  私も隣の子供につられて雪 . . . 本文を読む

12.雪

2005年12月02日 | ベストストーリー
 寒さもピークに達していた。道路で警備員の仕事をして今年で五年になる。印刷業を定年して、孫の小遣い程度を稼げればいいかなと思い、警備会社にバイトとして入社した。  家で盆栽でもいじりながら、老いていくのも悪くはないと思うが、私は働くのが好きで、ボケにくいという理由もあって入社してもう随分と時間が過ぎた。  今日は、近くの大学で音楽祭があっているので、交通の便が多い。  ただ誘導棒を振るだけだが、6 . . . 本文を読む