『廃墟建築士』という本を読了。
著者は『三崎亜記』さんの作品です。
書店でこの『廃墟建築士』のタイトルと
装丁に惹かれ気になっていてのですが
なぜか、はじめは躊躇していましたが
結局、購入した単行本です。
『廃墟建築士』の単行本ではなく短編が
4編入った単行本です。
この『廃墟建築士』に入っている短編すべて
ファンタジーの作品でした。
その中で『廃墟建築士』はタイトルなのにも
関わらず約30ページしかなく
購入後、少し残念な感じを受けましたが。。。
ところで『廃墟建築士』の感想ですが
題材は面白かったのですが。。。
とりあえず感想としては、やはりボリュームがなかった分
内容的に物足りなかったですね。
もっと題材が「廃墟建築物」という面白いものなのに
建物を造る過程が“浅い”というか“軽い”
また“建築士”の表現も“浅い”というか“軽い”
少しリサーチ不足のような印象が。。。
“建築士”が建物を建築する過程で色々試行錯誤し
施主や色々な外部要因、内部要因など
色々な思いを詰め込んでデザインと設計を行い
そして、建物を築き上げるという行為が抜けているので
残念な印象か。。。もっと、ちゃんと
“建築士”が建てるという行為を書いて欲しかった。
私が「廃墟建築物」を設計するならば
違うプロセスで「廃墟建築物」を計画すると思いますね。
最後に作品の中に「年老いた“廃墟建築士”が柱を建て、壁を塗る
連携のとれた作業」という描写があるのですが
これって“建築士”??「職人」じゃねぇの?
私が持つ“建築士”のイメージとかけ離れている
“表現”と“描写”が引っかかって。。。
TVの影響でしょうか?
フォームを題材にしている「劇的ビフォーアフター」という
TV番組の中でよく“建築士”または“建築家”の方々が
現場で作業をしたり、工場で器具を使って
作業している場面がありますが
あんなことは普通しませんよ!
「劇的!ビフォーアフター」の“ウソ”演出ですよ!
特別な場合を除き普通しません!というよりか出来ません。
職人さんたちに怒られてますよ!
プロの職場を荒らしているようなもの!
または、簡単に素人が出来ると感じさせてしまう
ダメダメな行為です!
これこそ、過剰なTVの演出ですよ。
のってやっている“建築士”もいかがなものかと思いますが。。
勘違いを生むような演出はやめて欲しい。
あとの3編の作品はファンタジー作品でしたので
不思議な世界観の作品でした。
建物にまつわる作品でしたが
私的には想像力がなかったせいか。。。
あまり評価が出来ない作品でしたね。
題材が面白いのですが
設定が難しすぎるというか。。。
なんというか。。。
何かを比喩しているのでしょうか??
人間関係??恋愛??不倫の関係??
まぁ~多分、精神世界の話だと思いのですが。。。
どうも中途半端な“表現”と“描写”に思えて
まぁ~私の個人的な感想なので“ご愛嬌”で。
気分を悪くした人には申し訳ないのですが
個人的には“ダメな作品”でしたね。。。
読んでいて苦痛ではなかったのですが。。。
そんな感じの作品でした。
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