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ゆるふわ屋。 - 鏃キロク・若林浩太郎のブログ -

シナリオライター若林浩太郎のblogです

World of Warcraft (WoW) 紹介記事その4

2007年03月05日 11時27分35秒 | レビュー
World Of Warcraft 60 Day Pre-Paid (輸入版)

Blizzard Entertainment

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その1はコチラ

その2はコチラ

その3はコチラ


・お金の使い道

このゲームでの、お金の使い道は大きく分けて4種類になると思います。

1.どうしても必要な分
2.生産する為に必要な分
3.装備を買う分
4.マウント(乗り物)を買う分


・必要経費

まず1について。
このゲームで、どうしても必要なお金というのは
非常に少なくなるよう設定されています。

たとえば、前述の装備を修理するためのお金。

移動手段が多く用意されていまして、大きな街は
両陣営(これについては後述)とも空を飛ぶ乗り物や
地下鉄(!)で繋がっていたりします。
それに乗るためのお金ですね。

ただ、この中には無料のものも多く用意されています。
ゴブリンが飛ばしている飛行船、船。
アリー(Alliance)側の都市間を繋ぐ地下鉄など。

これだけではありませんが、極力少なく設定されています。


・生産に必要なお金

2は、どうしても必要なお金ではありません。
生産に拘る人は、それに対応した素材をオークションや直接交渉で
仕入れなければなりません(もちろん自分で採りに行くのもアリ!)。

中でもエンジニアという生産スキルは、それを持っている人が
自分の為に装備を作ることができ、それは自分自身しか装備できません。

背中に扇風機みたいのがついていたりして見るだけでも楽しいものから、
物凄い強さを持った装備品もあります。

拡張パックではジュエルクラフト(宝石職人?)といった生産が追加されています。
これはレベル60以上の装備に、ジュエルをはめこむ穴がついており
そこにつけるものを作り出す技術です。

FF7のマテリアと思ってもらえばイメージしやすいかもしれません。
しかしアップする能力はマテリアの比ではありません。
その分、作るための素材は高値で取引されているようですね。


・装備を落札してパワーアップ!

3はとても重要で、このゲームで強くなるための方法は幾つもあるのですが
オークションに出品できるものは全装備の一部にすぎません。

その中から出品されているものを見て、
自分のレベルにあったものを選び購入し装備します。

した瞬間にヘルス(Health=日本RPGのHPと同義)や
マナ(Mana=日本RPGのMPと同義)が数百増えたりして、
強くなったのを実感できます。

私がプレイしていた時は、ほぼソロだったのでオークションで購入した装備
(最後はスーペリオorエピックで固めてました ← 自慢のつもり)で
戦っていました。

積極的に野良パーティ(PUG=Pull Up Group)を集めて
ダンジョンに挑んだりもしました。英語話せないので、体当たりです。

こちらの意図を伝えることはできても、
外人が使う言葉の意味が分からなくて困ったりしました。

英語で記述すると分かりにくいので日本語で書きますと……
外人が「何だと!?」って言ってるのに
「何だと!? とは、どういう意味ですか。教えて下さい」って返してて。
相手が沈黙したのを覚えています。もちろん、その時は言葉分からなかったので。

コントじゃないんだからw
MS-DOS版のウィザードリィでAI相手に装備を買おうとして、
ぜんぜん言葉が通じないので「お前はアホか」って言ったら
「それはわからない」って返されたのを思い出しましたね。
どれだけ天然なのかとww

ちなみに、パーティという言葉を使うとFFで
MMOを始めた人だとバレるらしいですよ。
へぇーへぇーへぇー。


話それすぎ(=w=


・WoWの真骨頂、乗り物!

4については、WoWの真骨頂とでも言うべき存在です。
特別な場所を除き、レベル40以上になるとマウントと呼ばれる乗り物を
購入することができます。
それは種族ごとに異なり、FFのチョコボみたいなのに乗る種族もいれば
でぇーっかいトカゲに乗る種族に居る種族もいたりして面白いです。

もちろん移動速度は段違いです。
60ではエピックマウントと呼ばれる、
更に速い速度の乗り物を購入することができます。

どちらも前述のエンジニアに直接交渉して装備をつけてもらうことにより、
更に移動速度がアップしたり……と工夫も満載です。

そして拡張パックTBCでは!
フライトマウント、空飛ぶ乗り物が購入できるようになりました。
信じられない値段がしますが、空飛ぶ生き物を自分で操作できるというのは
MMOではとても新鮮です。

PvP(Player Vs Player=対人戦)の行われている場所に
かけつける時も便利です。
メイジ(Mage=黒魔道師のようなもの)というジョブなら
マウントを解除! 落ちるだけのはずなのに、フリーフォールという
魔法で落下速度を遅くして空中から魔法で爆撃! なんていう荒業もできるらしいです。
別名「空挺部隊」なんですって。やってみたい!!

ディスペルって魔法で解除されちゃうと、
一気に落下して地面に叩きつけられて死んじゃうんですけどねw
(このゲームでは高さに比例して、ヘルス最大値に対する%ダメージを受けてしまいます)


さて。
お金の使い道について書きましたが、ここで取り上げたいのは3の装備です。
オークションで購入できるのは、全装備のごく一部だと書きました。

つまり……そう、このゲームでは別の経路から得た装備が
更なる異次元の強さを持っているのです。


・戦いたいなら武器を取れ! 門はいつでも開かれている

Battle Ground(バトルグラウンド・通称BG)、それは戦いの聖地。
このゲームは、2つの陣営が常に争っています。

片方はAlliance(アライアンス・通称アリー)、
もう一方はHorde(ホード)です。

アリーは人間を含めた、いわゆるヒーローっぽい陣営。
ホードはアンデッドすら含めた、いわゆる化け物っぽい陣営です。

両陣営にはそれぞれ4+1の種族がおり(拡張パックで1種追加)、
それについては後述します。

両陣営の主要都市から、常に5種類のBGに参加できます。

それぞれにおいてルールが違い、勝敗が決定した後も
自分がどれだけの働きをしたのか表で結果が表示されます。

その結果に応じ、ポイントが貰えます。

これが溜まると階級が上がっていき……
NPCから装備が購入できるようになるのですが
それはもう、オークションで購入できるものとは
全く違う強さを持っています。

(ちなみに、販売価格は目ん玉が飛び出るほど安いです)

つまりは、RMTで幾らゲーム内通貨を得ても
一番にはなれないのです。
越えられない壁が、そこには存在するのです。

これが、Impress Watchで書かれていた
「完璧に近いバランス」
の意味の一部だと私は解釈しています。


・戦わなければならない?

このゲームではサーバーごとに3種類のルールが割り当てられています。

1つはNormal。
これは、ともすれば常に敵と遭遇しかねない世界の中で他プレイヤーに
勝手に攻撃されないルールのものです。

PvP上等! な人なら、オン・オフを切り替えることができます。

2つ目はPvP。
これは、どのプレイヤーも常に交戦状態にあります。

ただ、どのサーバーでも同じ陣営の人に攻撃はできないので
その場合はDuel(デュエル)を申し込むことになります。
承諾されれば、そこで戦闘開始。
ちょっとした腕試しのつもりが、夢中になってしまいます。

3つ目がRP。
本来、RPGとはRole Playing Game……
役割を演じるものです。現在あるTVゲームのRPGはウィザードディ辺りが
源流になっているのではないでしょうか。

ですが、その元はTRPGです。
役割を演じて楽しむゲームです。
ウォークラフトには深い世界観と歴史があるので、ファンも多く
ロールプレイしたい人も存在します。

キャラになりきって演じプレイするのがRPサーバーです。


争う両陣営、アライアンスとホード!
次回はこちらの紹介をして参りたいと思います。

魅力的な種族とそれに対応したジョブを徹底的に……
紹介できるかどうかはおいといて。

私的な意見、ホードのTauren=タウレン(牛さん)を
中心に語っていこうかな、なんて思ってます。


※ ゲームをプレイする為に必要な料金を支払う手段は主に2種類。
  クレジットカードか、ゲームカードになります。
  画像はゲームカード(60日分)です。

World of Warcraft (WoW) 紹介記事その3

2007年03月02日 22時52分10秒 | レビュー
World of Warcraft: The Burning Crusade (輸入版)

Blizzard Entertainment

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その1はコチラ

その2はコチラ


さて、日本国外では大人気のMMORPG・World of Warcraftの
紹介を続けて参りましょう。


・敵キャラとプレイヤーキャラとの強さ

WoWでは、
レベル1からレベル60(私がプレイしていた時代のMAX)まで、
ソロプレイで上げきることが出来ます。

自分と敵、どちらが強いのか。
こちらの方が強いです。

同じレベルの敵が4体とか絡んできても
工夫次第で斃すことが出来たりします。

ただ、何の策もなく攻撃してるだけでは
間違いなく負けます。ですが、それでもイイ線いくわけです。
工夫して勝った時の充実感があるので、負けた時は悔しいのです。

FF11では、敵と自分の強さには大きな隔たりがあります。
たとえば同じレベルの自分がHP500くらいだと、
相手が5000だったり1万だったりすることはザラです。

しかしそれ以上に、レベル補正という概念が決して
ソロプレイをさせないバランスにしています。

ゲームなので攻撃力がいくら、STR(筋力)がいくら、だとか
キャラクターごとにパラメータがあるのですが
それは目安にすぎません。

自分のレベルが敵と比べてどれだけ違うのか、そこを計算してから
ステータスによる比較が行われるのです。
ですのでレベルが1上がっただけで突然、
攻撃がよく当たるようになったり魔法が効くようになったりします。

こういうバランスなので、もしソロプレイで敵に見つかってしまうと
「死んで当たり前」という風になります。
プレイヤーによっては「一人で○○に行く方がおかしい」とすら
言いだす始末です。

そんな有様なので、敵に倒されても、少なくとも私の場合は
悔しさを覚えることはありませんでした。
どちらかというと虚しさ、呆れのような感情が湧いてくることが多かったのです。


・敗れることのペナルティ

負ける、つまり死ぬことによるペナルティはRPGには
つきものです。初代ドラゴンクエストだと、所持金が半分になりました。

FF11では、次のレベルアップまでに必要な経験値の
総量(残りいくらではなく)の10分の1が失われます。
イメージしにくいですよね。
つまりは、数時間分のロストです。

WoWでは、装備の耐久力が減ります。
これは装備品を売っているNPC(ノンプレイヤー・キャラクター)なら
どんなキャラでも直してくれます。お金さえ払えば。

一度死ぬくらいでは大したことはないのですが、
5回6回ともなると、それなりにお金がかさんでしまいます。
ですが、それ以外に失うものはありません。

死んだ時はゴーストになってしまうので、
その場合のみに見える精霊のような存在が
勝手に生き返らせてくれます。
(一応、そうでない選択肢もあるのですが、ここでは割愛します)

そこから自分の死体がある場所まで歩いていく
面倒さがあるくらいです。ちなみに、ゴーストになった状態でないと
見えないNPCが居てその人からしか請けられない
クエストなどというものもあったりするのです。

気付きにくい仕掛けですので、発見した時は嬉しかった覚えがあります。


・バランス

話をプレイヤーと敵の強さ……バランスに戻しましょう。

このバランスはWoWだけではなく、他のMMOでも
よくあります。以前紹介したFFは違いますが。何が違うのか。

言い方は悪いですが、凡人プレイヤーから
上級者プレイヤーまで敵には強く。
そして上級者プレイヤーは正に「一騎当千」なのです。

このゲームでは装備できるアイテムが性能ごとに分かりやすいよう
色分けされています。

ノーマル(灰色):しょぼいですが、まあこんなものだろうという性能です

グッド(緑色):敵が落とすことがよくあるアイテムで性能はノーマルより飛躍的に高くなります

スーペリオ(青色):敵が落とすことは珍しく、モノによっては装備しているだけで尊敬の目で見られます

エピック(紫色):最高レベルに上がるまでプレイしていて、敵から出たのは1度~3度ほどでした

レジェンダリィ(オレンジ色):ウォークラフトシリーズに名を連ねる、名の通り伝説的なアイテムで性能は半端ではありません

アーティファクト(推定、赤色):まだ存在しません。おそらく、こんな装備で全身を固めたキャラが敵陣営からやってきたら私はキーボードから手を離して合掌します


それで、これらの性能比なのですが……。
WoWでのグッドに当たる性能のものが、FFではいわゆる
RMT(リアル・マネー・トレード)価格で何万・何十万円とする
ものと相当します。

コアなプレイヤーなら分かると思いますが、FF11でいうところの
白虎佩楯(びゃっこはいだて)・ジュワユース・
麒麟大袖(きりんおおそで)・リディル・アダマンホーバーク辺りが
グッドに相当します。

そんなものが安価でオークションに出品されているので、
基本的に遊ぶだけなら困りはしません。

・WoWでのオークション

そしてこれはリアルのそれと同じように生き物で、
人の多い週末・少ない平日・多く混んでいる夜……と、
常に変動しています。

これを見ているだけでも、株価を見ているような感覚で
非常に面白いです。

敵から時々出る、クエストで手に入る、そういったものを
出品して必ず儲かる仕組みが出来上がりました。

お古が使いまわされる状態ですと、
プレイを続けていても報われにくくなるんですよね。

どのMMOでも累積プレイ時間が長くなるほど所持金は
多くなりますが、実感が大切だと私は考えています。

WoWの場合は、その実感を大切にするように
設計されている気がします。

ここで「あれ、おかしいぞ?」と思った方もいるのではないでしょうか。

お金を得ることが楽しいと書きました。
しかしお金がモノをいうようには作られていない。
矛盾しているじゃないか、と。

次は、その矛盾点をうまく解決したシステムに
触れていこうと思います。


※ 画像は、紹介記事その1で取り上げました
  拡張パック・通称「TBC」です

MMORPGは苦手な私ですが

2007年02月20日 16時09分17秒 | レビュー
World of Warcraft (輸入版)

Blizzard Entertainment

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ImpressWatchのGAMEコーナーで取り上げられていましたので、
せっかくですし少しずつ紹介していこうと思います。

仕事が忙しい時ほど、キーボードを叩く「感覚」が欲しくなって
ブログなんかを更新してしまう私です。

……この時間まで仕事に使えればいいのですが、
こういうムダな事をした方が効率が上がるのは何故でしょう。


さて。
MMORPGは苦手な私です。
原因は、単純に人付き合いが苦手だからだろうと思います。

MMO、もといネットゲーである以上は人と人との間に生じる
軋轢……ストレスからは逃れられません。
そこも含めて好きだと言える人は、私には羨ましく思えます。

そんな私が唯一、MMORPGを再びプレイすることがあるとすれば
間違いなく選ぶであろうゲーム。
それがこの「World of Warcrat」(通称WoW)です。

紹介の記事はコチラです。

読み方はワールド・オブ・ウォークラフト。
人によってはワークラフトと呼ぶ場合も。

「ディアブロ」なんかで有名なアメリカのブリザード社の
人気シリーズ・ウォークラフトのMMORPG版です。

ゲーム中の世界観も受け継がれており、
中でも独特のグラフィックは日本人には
受け入れられにくいようです。

韓国・日本に多いアニメ絵を3Dにしたようなキャラが
登場するMMO、非常に耽美なキャラばかり出てくるゲームの方が好きだ!
という方には向かないかもしれません。

しかし、敢えて断言します。
このゲームは面白い。

プレイヤー人口は全世界で800万人
(公式発表では1000万アカウント以上)、
サーバーは200を越えています。

どうして日本で運営されていないのか不思議でしょうがないくらいです。

聞いた話なので、正確さには欠けますが
日本での運営権利を取得したのが、あのライブドアだった為に
ややこしい事になっているとか……。

それまでブリザードと手を組んでいたカプコンは
WoW運営より少し手前で契約を打ち切りました。

そしてモンスターハンターの成功もあり、
KDDIとのマルチマッチングサービスで稼ぐことにしたようです。


話を元に戻しまして、そのWoWに拡張パックが発売されました。
それが上記の紹介記事にあります
「The Burning Crusade」です。

1月16日に発売、Amazonで注文した私の家族は
21日に手に入れるや否やプレイを再開。
(以前、一度やっていたんです)

知り合いの日本人が集まるオセアニア系のサーバーで
プレイしています。見ていると非常に面白そうで、
ついつい私もプレイしたくなるのですが、流石にそんな暇はありません。

比較するのはよくないかもしれませんが、
FFのようにNM(レアモンスター)の湧き待ちのような閉塞感に満ちた
空気はどこにもありません。

ではいったい、このゲームが他のMMOとどう違うのか。
時々、このブログ更新時に少しずつ紹介していきたいと思います。

[Wii] カドゥケウスZ 2つの超執刀

2007年01月09日 20時08分39秒 | レビュー
カドゥケウスZ 2つの超執刀

アトラス

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DS版をプレイし、余りに難しかった為にクリアーできませんでした。
その借りを返す為、Wii版を買いました。


※ 或る程度のネタバレを含んでいます。
  プレイされる予定のある方は閲覧を控えて頂いた方がいいかもしれません。


ということで、プチ・レビュー。

感想としては「惜しい!」
この言葉の意味するところは、
以下で感じ取って頂ければと思います。


・ジャンル

ゲームを開始しようとすると、
このような文字列が表示されます。

「医療アクションゲーム」

そう、ジャンルはアクションゲームだと思います。

ですが最近のゲームは要素が幾つも重なっているので
単純に「アクションゲーム」という風に
括れはしないのではないでしょうか。


・イントロダクション

プレイヤーは主人公の外科医・月森孝介となって
患者の身体に巣食う病魔と闘います。

(重要なのは病気と闘うゲームであって、
 患者を診るゲームではないという点)


・ゲームの流れ

このゲームの流れは非常に単純です。

ステージ制になっていまして、
たいてい1ステージごとに1人の患者を切る事になります。


アドベンチャーパート(キャラの立ち絵+文章)

手術要項の説明

手術(ゲーム部分)、成功すれば進める

スコア表示(点数が高いとランク表示されるが、それだけ)

アドベンチャーパート

次のステージへ


・ゲームとしての面白さ

患者のバイタルが0になってしまえば(たいてい)
ゲームオーバー。それまでに必要な処置を行わなければなりません。

使う手術器具は限られており、それをヌンチャクの
アナログスティック(8方向)で選択し素早く切り替えながら
処置していくことになります。

物語の展開としてムチャなものが多く、
未知のウィルスと戦ったり時限爆弾を解体したり
パズルをさせられたりします。
しかも、医療器具を使って。

その為、一度ゲームオーバーにならないと
要領が分からず「どうすれば患者を救えたのか」が
分からないのです。

ですが2度目からは自分でも驚くくらい処置が速くなり、
余裕でクリアーできたりします。
この「要領を得ること」が、このゲームの面白さではないでしょうか。

どうすれば患者を救えるのか、その方法を模索する。
もしそれが、このゲームのコンセプトならば
或る程度それは満たされているとも言えます。


・ナゼ、使えない

ゲームとして残念なのは、あるステージでは
バイタルが0になったらカウンターショック(除細動器・AEDに近いもの)で
心拍を回復させたりするのに、他では使えなかったりして
「ナゼ?」ってなること。

つまりはクリアーの仕方が1通りしかなく、もし違う方法で
患者を救ったとしても物語として問題はないのに、
それでも強制的にそうさせられてしまうという点。

ここでプレイヤーは少なからず、
「パズルを解かさせられている」感覚に陥ることでしょう。

決して患者と向き合っているのではない、
そう感じてしまう人も少なくないのではないでしょうか。


・Wii版とDS版の違い

ヌンチャクのアナログスティック(8方向)で医療器具を
選択することで、直感的に且つ素早くプレイヤーの考えを
反映することができるようになりました。

この部分が最もDS版と違い、操作性の向上が見られ
つまりゲーム的に面白くなっている部分と言えるでしょう。

また、Wii版で販売元が最も売りにしているのは
「難易度がいつでも変更可能」なことです。
それにより、かなりクリアーまでは辿り着きやすくなっています。

ちなみにDS版との違いを案内しておきますと、
絵が変化しています。Wii版のキャラデザインは、
ペルソナ3の方が担当しています。

ここは好みですので、DS版が好きだった人には残念かもしれません。

もう一つの売りである「もう一人の主人公」、
女性キャラが活躍する場面は殆ど御座いません。

約10ステージを1チャプターとし、
全6チャプターにつき1ステージしか
女性キャラ用のステージが追加されて御座いません。

(クリアー後のおまけステージは、どちらの主人公でも挑めますけどね)


・制作期間が短かった?

最も残念だったのは、物語が「打ち切りアニメ」に
なってしまっている点。チャプター5から6に移る時、
小説文庫本1冊分の物語があるのですが、全て黒バックに
文章で飛ばされてしまいます。

その間、一切ゲーム的な展開はナシ。
物語の核心に迫る部分なのに、イチバン盛り上がる展開の所なのに。
このブログのように文章オンリーで飛ばされちゃうんですよ!!

同人ゲーじゃないんだから。

これはDS版でも同じようです。
そして、その手落ちをそのままWii版で解消しなかったのは
アトラスの裏切りだと言い過ぎても過言ではないでしょう。

「売れないだろうから、スタッフを割かなくてもいいよ」と
判断した管理職の言葉がありありと浮かびます。

組織としては正しいかもしれませんが、
これでペルソナ3フェスが面白くなかったら
私は怒ると思います。


・面白くなかった?

いえ、面白かったんです。
最後はそこを誤解なきよう伝えたく思います。
遊んだけどレビューを書かないものは沢山あります。

なぜならオススメできる点がないから。
ということは、このゲームにはオススメできる点があるのです。

Wiiのソフトラインナップは、まだまだ弱いです。
GC用に開発された「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」の
クリアータイムが40~60時間でしょう。

それくらい長く遊べるゲームは他にはないと思います。

ならば、カドゥケウスという選択肢もありではないでしょうか。
手術アクション、ありえない「超執刀」という力を使い、
時間の流れを遅くしている間に処置を施す……。

神のごとき力を奮う医者になってみてもいいかもしれません。

トンマッコルへようこそ (韓国映画)(ミニシアター系)

2006年11月08日 22時17分00秒 | レビュー
トンマッコルへようこそ

観てきました。

ワーナーマイカル系列だと、けっこうやってるのに
大阪の梅田だとミニシアター系の映画館でしかやってないでやんの。
ションボリ(´・ω・`)

まあ、こういうコト書くのはつまり
もっと取り上げられてもいいような良い感想を抱いたからでして。

「時をかける少女」は遂に大阪からなくなって滋賀いっちゃったし。


あ、そうそうトンマッコルの話デシタ。


なんていうか「トンマッコルへ導かれし勇者たち」って感じかな。
え、わかんない?

人間賛歌!!
鮮やかな戦争批判!
久石譲サウンドで無理やりにでも泣ける!

私が感じたのは、これでした。

韓国映画なんですけど、音楽はジブリ映画や
北野武映画でお馴染みの久石譲さんなんですよね。

各メディアから聞いてた話だと
「笑って泣ける、口コミで広がった韓国映画」
みたいな感じだったんですね。

で、勝手に「死人とか出ないんだろうなあ」
って思ってたら。とんでもない。

架空のユートピア「トンマッコル」の村人の無垢な感じを
際立たせる為にも? 戦争シーンはけっこう直接的に描かれてました。

動けない敵兵に銃弾3発、4発、5発……「おいおいまだ撃つのかよ!」
くらいに銃殺したりね。

今日がレディースデーってこともあって女性が多くて。
劇場内で笑う人が多いこと多いこと。

アメリカのホームドラマとかドリフで
オバチャンの笑い声が入る じゃないですか。
サクラ効果みたいな。

ああいうのがナチュナルに入ってましたよ(w

ホラー映画、サスペンスくらいしか映画は観ないよ! っていう人
以外ならOKじゃないかなという内容でした。
お勧めです!

レビューに分類したけどレビューじゃない(・∀・)