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World of Warcraft (WoW) 紹介記事その3

2007年03月02日 22時52分10秒 | レビュー
World of Warcraft: The Burning Crusade (輸入版)

Blizzard Entertainment

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その1はコチラ

その2はコチラ


さて、日本国外では大人気のMMORPG・World of Warcraftの
紹介を続けて参りましょう。


・敵キャラとプレイヤーキャラとの強さ

WoWでは、
レベル1からレベル60(私がプレイしていた時代のMAX)まで、
ソロプレイで上げきることが出来ます。

自分と敵、どちらが強いのか。
こちらの方が強いです。

同じレベルの敵が4体とか絡んできても
工夫次第で斃すことが出来たりします。

ただ、何の策もなく攻撃してるだけでは
間違いなく負けます。ですが、それでもイイ線いくわけです。
工夫して勝った時の充実感があるので、負けた時は悔しいのです。

FF11では、敵と自分の強さには大きな隔たりがあります。
たとえば同じレベルの自分がHP500くらいだと、
相手が5000だったり1万だったりすることはザラです。

しかしそれ以上に、レベル補正という概念が決して
ソロプレイをさせないバランスにしています。

ゲームなので攻撃力がいくら、STR(筋力)がいくら、だとか
キャラクターごとにパラメータがあるのですが
それは目安にすぎません。

自分のレベルが敵と比べてどれだけ違うのか、そこを計算してから
ステータスによる比較が行われるのです。
ですのでレベルが1上がっただけで突然、
攻撃がよく当たるようになったり魔法が効くようになったりします。

こういうバランスなので、もしソロプレイで敵に見つかってしまうと
「死んで当たり前」という風になります。
プレイヤーによっては「一人で○○に行く方がおかしい」とすら
言いだす始末です。

そんな有様なので、敵に倒されても、少なくとも私の場合は
悔しさを覚えることはありませんでした。
どちらかというと虚しさ、呆れのような感情が湧いてくることが多かったのです。


・敗れることのペナルティ

負ける、つまり死ぬことによるペナルティはRPGには
つきものです。初代ドラゴンクエストだと、所持金が半分になりました。

FF11では、次のレベルアップまでに必要な経験値の
総量(残りいくらではなく)の10分の1が失われます。
イメージしにくいですよね。
つまりは、数時間分のロストです。

WoWでは、装備の耐久力が減ります。
これは装備品を売っているNPC(ノンプレイヤー・キャラクター)なら
どんなキャラでも直してくれます。お金さえ払えば。

一度死ぬくらいでは大したことはないのですが、
5回6回ともなると、それなりにお金がかさんでしまいます。
ですが、それ以外に失うものはありません。

死んだ時はゴーストになってしまうので、
その場合のみに見える精霊のような存在が
勝手に生き返らせてくれます。
(一応、そうでない選択肢もあるのですが、ここでは割愛します)

そこから自分の死体がある場所まで歩いていく
面倒さがあるくらいです。ちなみに、ゴーストになった状態でないと
見えないNPCが居てその人からしか請けられない
クエストなどというものもあったりするのです。

気付きにくい仕掛けですので、発見した時は嬉しかった覚えがあります。


・バランス

話をプレイヤーと敵の強さ……バランスに戻しましょう。

このバランスはWoWだけではなく、他のMMOでも
よくあります。以前紹介したFFは違いますが。何が違うのか。

言い方は悪いですが、凡人プレイヤーから
上級者プレイヤーまで敵には強く。
そして上級者プレイヤーは正に「一騎当千」なのです。

このゲームでは装備できるアイテムが性能ごとに分かりやすいよう
色分けされています。

ノーマル(灰色):しょぼいですが、まあこんなものだろうという性能です

グッド(緑色):敵が落とすことがよくあるアイテムで性能はノーマルより飛躍的に高くなります

スーペリオ(青色):敵が落とすことは珍しく、モノによっては装備しているだけで尊敬の目で見られます

エピック(紫色):最高レベルに上がるまでプレイしていて、敵から出たのは1度~3度ほどでした

レジェンダリィ(オレンジ色):ウォークラフトシリーズに名を連ねる、名の通り伝説的なアイテムで性能は半端ではありません

アーティファクト(推定、赤色):まだ存在しません。おそらく、こんな装備で全身を固めたキャラが敵陣営からやってきたら私はキーボードから手を離して合掌します


それで、これらの性能比なのですが……。
WoWでのグッドに当たる性能のものが、FFではいわゆる
RMT(リアル・マネー・トレード)価格で何万・何十万円とする
ものと相当します。

コアなプレイヤーなら分かると思いますが、FF11でいうところの
白虎佩楯(びゃっこはいだて)・ジュワユース・
麒麟大袖(きりんおおそで)・リディル・アダマンホーバーク辺りが
グッドに相当します。

そんなものが安価でオークションに出品されているので、
基本的に遊ぶだけなら困りはしません。

・WoWでのオークション

そしてこれはリアルのそれと同じように生き物で、
人の多い週末・少ない平日・多く混んでいる夜……と、
常に変動しています。

これを見ているだけでも、株価を見ているような感覚で
非常に面白いです。

敵から時々出る、クエストで手に入る、そういったものを
出品して必ず儲かる仕組みが出来上がりました。

お古が使いまわされる状態ですと、
プレイを続けていても報われにくくなるんですよね。

どのMMOでも累積プレイ時間が長くなるほど所持金は
多くなりますが、実感が大切だと私は考えています。

WoWの場合は、その実感を大切にするように
設計されている気がします。

ここで「あれ、おかしいぞ?」と思った方もいるのではないでしょうか。

お金を得ることが楽しいと書きました。
しかしお金がモノをいうようには作られていない。
矛盾しているじゃないか、と。

次は、その矛盾点をうまく解決したシステムに
触れていこうと思います。


※ 画像は、紹介記事その1で取り上げました
  拡張パック・通称「TBC」です


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